しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「サドンデス」 相葉英雄

2024年08月24日 | 読書
「サドンデス」 相葉英雄  幻冬舎  

大学生の高梨理子は母親と2人暮らしで金銭的に厳しく、ガールズバーでアルバイトをしていた。
そんなある日、お客として来た女性ミカコから上を目指す為の転職を勧められる。
ミカコはあるゲームのリクルーターで、理子はそのゲームが何か分からないまま、参加する。
今の生活から脱出する為に。
ラウンジに勤め、客から奢られる高級な食事や酒などをSNSにアップロードする。
フォロワーも徐々に増え、成功している自分を見せる事がゲームに勝つことだと思う。
その一方で、会社を追われそんな理子のSNSを見て、憎悪を募らせていく男をいた。
そして、その頃無差別殺人が連続で起こる。
警視庁サイバー犯罪対策課の長峰は、2つの事件の何気ない共通点に気が付く。





このストーリーは分かるが、どうもその物語には入り込めなかった。
まず、理子がそんなにあっさりと人気者になる事や、それだけのセンスや技術を持っている事が不思議。
ゲームを主催する人物も、役不足。
わざと手掛かりを残す事をする。
似たようなストーリーを読んだ事があるが、もっとスケールが大きくそんな事もあるかもと思えた。
共通しているのは、お金を有り余るほど持っている人間は、結局は自分が楽しむ為だけに違法な事に手を染める。
政治家を見ていても思うが、お金ってそんなに良いものか。
なくても困るけど、必要以上はなくても大丈夫と思えば気が楽。
今は必要な分を働いても持てない人たちがいるから困る。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「可燃物」 米澤穂信  | トップ | 「蜘蛛の巣の罠」 ラーシュ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事