しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「くじ」 シャーリイ・ジャクスン 

2017年01月06日 | 読書
「くじ」 シャーリイ・ジャクスン  早川書房     
異色作家短編集12    The Lottery       深町真理子・訳

22編からなる短編集。 

「酔い痴れて」
「魔性の恋人」
「おふくろの味」
「決闘裁判」
「ヴィレッジの住人」

「魔女」
「背教者」
「どうぞお先に、アルフォンズ殿」
「チャールズ」
「麻服の午後」
「ドロシイと祖母と水夫たち」

「対話」
「伝統ある立派な社会」
「人形と腹話術師」
「意味の多様性の七種類」
「アイルランドに来て踊れ」

「もちろん」
「塩の柱」
「大きな靴の男たち」
「歯」
「ジミイからの手紙」
「くじ」

エピローグ






日常の風景から始まり、なんだかちょっと感じが違ってきて、最後はえっどうなるので終わる。
どうなるかは書かれていないから、そこは想像するのだが。
ぞくっとする怖さがある、そんな物語がいくつか。
シャーリイ・ジャクスンを代表する「くじ」もそんな物語。
何が起こるか分かってから読み直すと、もっと怖い。
この人たちはこれから起こる事を、自分がそうなるかも知れないのに淡々とこなす。
昔からの習慣を変えることはそれほど難しいのか。
「もちろん」も、この後どんな事は起こるのか気になる。

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