「PK」 伊坂幸太郎 講談社
3編からなる中編
「PK」
ワールドカップアジア最終予選。
それまで不調だった小津に勝敗を決めるPKのチャンスが来る。
深刻な顔をしていた小津に、子どもの時から一緒にサッカーをしていたチームメイトの宇野が声を掛ける。
小津も言葉を返し笑顔を見せる。そして見事にPKを決める。
宇野と小津はどんな言葉をかわしたのかが、謎として残る。
それを知りたいと思い、秘書に調査を依頼した大臣がいた。
「超人」
本田毬夫はある時から特殊な能力を身に付ける。
それは、サッカーの結果が送られてくる携帯画面に、結果とは違う名前と住所、日付、数字が書かれているのが見えること。
始めは何か分からなかったが、やがてある事に気が付く。
そして、世の中の為、あることを実行して行く。
過ちを認めることから物事は始まる。
「密使」
僕と私の物語が交差する。
未来を救う為のプロジェクトにともに係っていた、僕と私。
僕、三上は握手をした相手の時間を盗める特殊能力があった。
ある時、その能力を活かし、過去を救う為の使命が与えられる。
3編とも関わりはあるので、ひとつの長編としてとらえることも出来る。
しかし、どれもが曖昧なままの終わり。
起承はあるが、転の半分くらいで結はない、ような。
伊坂さんが好むカリスマ政治家も登場する。
『臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する』
これが、この物語の中で印象に残る。
何かで決断を迫られる。
しかし、それを決めるには他からの圧力があり、真っ直ぐに自分の気持ちでは決められない。
そんな時、どうするのか。
世界はドミノ倒し、と言う事もあるかも知れない。
ひとつ、背中を押せばそれが次々と影響をして、世界を変えて行く。
ただ、これも何となく中途半端だ。
本の表紙がドミノなので、重要には思えるのだが。
ドミノのように、真っ直ぐに進んで行くのではなく、脇道も多い絡まった物語。
そして、他からの圧力と言うか、目に見えない何かがこの物語を支配している。
それが曖昧だから、すっきりしないのかも。
3編からなる中編
「PK」
ワールドカップアジア最終予選。
それまで不調だった小津に勝敗を決めるPKのチャンスが来る。
深刻な顔をしていた小津に、子どもの時から一緒にサッカーをしていたチームメイトの宇野が声を掛ける。
小津も言葉を返し笑顔を見せる。そして見事にPKを決める。
宇野と小津はどんな言葉をかわしたのかが、謎として残る。
それを知りたいと思い、秘書に調査を依頼した大臣がいた。
「超人」
本田毬夫はある時から特殊な能力を身に付ける。
それは、サッカーの結果が送られてくる携帯画面に、結果とは違う名前と住所、日付、数字が書かれているのが見えること。
始めは何か分からなかったが、やがてある事に気が付く。
そして、世の中の為、あることを実行して行く。
過ちを認めることから物事は始まる。
「密使」
僕と私の物語が交差する。
未来を救う為のプロジェクトにともに係っていた、僕と私。
僕、三上は握手をした相手の時間を盗める特殊能力があった。
ある時、その能力を活かし、過去を救う為の使命が与えられる。
3編とも関わりはあるので、ひとつの長編としてとらえることも出来る。
しかし、どれもが曖昧なままの終わり。
起承はあるが、転の半分くらいで結はない、ような。
伊坂さんが好むカリスマ政治家も登場する。
『臆病は伝染する。そして、勇気も伝染する』
これが、この物語の中で印象に残る。
何かで決断を迫られる。
しかし、それを決めるには他からの圧力があり、真っ直ぐに自分の気持ちでは決められない。
そんな時、どうするのか。
世界はドミノ倒し、と言う事もあるかも知れない。
ひとつ、背中を押せばそれが次々と影響をして、世界を変えて行く。
ただ、これも何となく中途半端だ。
本の表紙がドミノなので、重要には思えるのだが。
ドミノのように、真っ直ぐに進んで行くのではなく、脇道も多い絡まった物語。
そして、他からの圧力と言うか、目に見えない何かがこの物語を支配している。
それが曖昧だから、すっきりしないのかも。
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