しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「白銀ジャック」 東野圭吾 

2011年07月01日 | 読書
「白銀ジャック」 東野圭吾   実業之日本社

「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。
年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。
警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。
雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。
すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。
今、犯人との命を賭けたレースが始まる。
圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス!
       <文庫本裏カバーより>




脅迫状を受け取り、ほとんど直ぐの受け入れた経営者たち。
その前に、犯人に確かめなければならないことがあるような気がした。
雪の下に埋められた爆弾を確実に解除出来るのか。
どんな方法で教えるのか。
あまりにも無条件で従うのが不思議だった。
それが、伏線と言えば伏線なのかも知れないが。
あまり違和感が大きいのは、物語にのめり込めない。

これは、東野さんが大好きなスノーボードの経験を活かそうとした物語なのだと思う。
どうスキーの技を使おうかと、それがメインだったのでは、なんて思ったりして。

事故の後、スノーボードを封印した根津。
それなのに、増淵英也はまだしも、スノーボードに乗れることが不思議。

登場人物も軽い感じで、少々俗っぽい感じ。
事件も、あまり重大さを感じない。
期待し過ぎた分、いまひとつだったかも。
1番感じたのは、上司には逆らえない部下の苛立ちかも。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「北帰行」  佐々木譲  | トップ | 「夜にその名を呼べば」  ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

読書」カテゴリの最新記事