しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「夏に凍える舟」  ヨハン・テオリン 

2018年09月16日 | 読書
「夏に凍える舟」  ヨハン・テオリン  ハヤカワ・ポケット・ミステリ    RORGAST   三角和代・訳 エーランド島に美しい夏がやってきた。 島でリゾートを経営する富裕なクロス一族の末っ子ヨーナスは、海辺で過ごす二年ぶりの夏に心躍らせていた。 しかしある夜、ボートでひとり海にこぎだした彼の目の前に、幽霊船が現われる。 やっとのことで陸に戻ったヨーナスは、元船長イェルロフのボートハウスの扉を . . . 本文を読む
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「赤く微笑む春」  ヨハン・テオリン

2018年09月14日 | 読書
「赤く微笑む春」  ヨハン・テオリン  ハヤカワ・ポケット・ミステリ    BLODLAGE    三角和代・訳 エーランド島の石切場のそばのコテージに暮らしはじめたペール・メルネル。 ある日彼のもとに、疎遠にしていた派手で傲慢な父ジェリーから、迎えに来るよう求める電話が入る。 渋々父の別荘に赴くと、そこに待っていたのは謎の刺し傷を負った父だった。 そして直後に別荘は全焼する。 なぜこんな . . . 本文を読む
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「生贄の木」  キャロル・オコンネル 

2018年09月13日 | 読書
「生贄の木」  キャロル・オコンネル  創元推理文庫      THE CHALK GIRL        務台夏子・訳 森の中で、袋に入れられて木から吊されていた三人の人間が発見された。 イカれたパーティーガール、狂気に冒された配給所の聖女、そして小児性愛者。 ひとりは助かり、ひとりは手遅れ、ひとりは瀕死の状態だった。 同じ頃、小児性愛者に誘拐されたと見られる女の子がマロリーに保護される。 コ . . . 本文を読む
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「三人目のわたし」  ティナ・セスキス

2018年09月12日 | 読書
「三人目のわたし」  ティナ・セスキス   ハヤワカ・ミステリ文庫      ONE STEP TOO FAR   青木千鶴・訳 エミリーはすべてを捨て家を出た。 愛する夫ベン、可愛いチャーリー、幸せいっぱいのわが家…… そして、自分の分身である双子の妹キャロラインも。 エミリーは「もう一人のわたし」としてシェアハウスで新しい人生をはじめるが、過去のある事件が彼女を苛みつづける。 なぜ、エミリー . . . 本文を読む
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「冬の灯台が語るとき」  ヨハン・テオリン

2018年09月11日 | 読書
「冬の灯台が語るとき」  ヨハン・テオリン  ハヤカワポケットミステリーブックス    NATTFAK   三角和代・訳 スウェーデン、エーランド島の北東側のウナギ岬にある19世紀なかばに建てられた灯台守の大きな屋敷。 双子の灯台で、今は1つしか点いていなかった。 その屋敷は、難破船が積んでいた材木で作られ、納屋の壁には、死んだ人たちの名前が刻まれていた。 そこに、ヨアキムとカトリンのヴェステ . . . 本文を読む
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「黄昏に眠る秋」  ヨハン・テオリン 

2018年09月08日 | 読書
「黄昏に眠る秋」  ヨハン・テオリン  ハヤカワ・ミステリ文庫     SKUMTIMMEN          三角和代・訳 霧に包まれたエーランド島で、幼い少年が行方不明になった。 それから二十数年後の秋、少年が事件当時に履いていた靴が、祖父の元船長イェルロフのもとに突然送られてくる。 イェルロフは、自責の念を抱いて生きてきた次女で少年の母のユリアとともに、ふたたび孫を探しはじめる。 長年の悲 . . . 本文を読む
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「制裁」  アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム 

2018年09月06日 | 読書
「制裁」  アンデシュ・ルースルンド&ベリエ・ヘルストレム    ハヤカワ・ミステリ文庫     ODJURET          ヘレンハルメ美穂・訳 ストックホルム。 4年前に9歳の少女2人を襲い殺害して服役していた男、ベルント・ルンドが脱走する。 アスプソース刑務所から病院へ移送の途中だった。 逮捕に係わり、取り調べもしたエーヴェルト・グレースン警部はその知らせを受け激怒する。 護送を2人 . . . 本文を読む
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「湖の男」  アーナルデュル・インドリダソン 

2018年09月04日 | 読書
「湖の男」  アーナルデュル・インドリダソン   東京創元社     KLEIFARVATN       柳沢由実子・訳 干上がった湖の底で発見された白骨。 頭蓋骨には穴が空き、壊れたソ連製の盗聴器が体に結びつけられている。 エーレンデュル捜査官たちは、丹念な捜査の末、ひとつの失踪事件に行き当たった。 三十年前、一人の農業機械のセールスマンが、婚約者を残し消息を絶っていたのだ。 男は偽名を使って . . . 本文を読む
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「この世の春」 宮部みゆき 

2018年09月03日 | 読書
「この世の春」 宮部みゆき  新潮社   上・下巻 宝永7年(1710年)皐月。 下野北見藩2万石を治める6代藩主・若狭守重興が「押込(おしこめ)」に合う。 重興は「病重篤」として藩主の別邸、五香苑に座敷牢を作り幽閉されるが、実際は重興の言動が不審で常軌を逸した物だったからだ。 御用人頭の伊東成孝はそれを悪霊が付いたからだと言う。 重興の中には、男の子と女と狂暴な男がいた。 その五香苑に元作事方 . . . 本文を読む
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