明治の鉄道「まぼろしの大仏鉄道遺構」車で巡る 前編…木津川市加茂にて

2024-11-19 12:03:50 | 関西本線木津亀山間活性化
広報いがの10月号で「JR関西本線に乗っておでかけしませんか?」というイベント紹介がありました。
気になっていましたが、他のイベントと重複していたこともあって、
申込を断念しておりました💦
たまたまというか、運よくというか一日フリーになったので慌てて計画。
知人と共に、イベント参加ではなく私的に訪れることができた、わけです。
いつもの163号線南山城界隈経由です。
  
左)やまなみホールを眺め、
中)恋路橋ではハイキングのみなさん、
右)笠置のキャンプ場、晩秋にしては暑過ぎましたがキャンプには丁度良かったかもですね。

過去ログより「JR沿線の鉄道遺産の旅」には参加していたので、
この路線、現在は走っていなくてまさに「まぼろしの鉄道」で、
とても気になる存在だったのです。
歩いて行かなかったのが唯一の心痛むところですが、急遽現地訪問実行叶ったので良し!とします。

JR関西本線「加茂駅」前では『かもまつり』というイベント真っ最中、
駐車場は冠婚葬祭社の臨時駐車場が解放されていたのでまずそこに駐車。
イベント会場は「加茂駅東公園」、なかなかの賑わいで、人を避けつつ最初の遺構探し…
公園内でまず「大仏鉄道って?」

「イギリス製の赤い蒸気機関車」って、見てみたかったなぁ…

木津川市記念」に(リンクは観光協会です)

昔は「水運」、今は「鉄道」。ここは木津川と共に生きてきたところ…
「奈良東大寺の大仏さんに向けて鉄路」ができたようで、
でも「大仏さん」だけでは経営おぼつかなかった、かもしれませんねぇ💦

さて、イベント会場の方にお聞きしました、「煉瓦積みの加茂駅ランプ小屋」ってどこ?
意外と知られておらず、2・3人の方にお聞きしてやっと場所がわかりました。
加茂駅の陸橋を降りて道側にあるらしい…
 

 
目の前で見ることが出来ます、まさに煉瓦積みそのもの。
オランダ積みと書かれています。

「明治30年」という歴史を語る「建物財産票」という記録もバッチリ!


駅から駐車場に戻る時見つけた面白い赤いブラシの木、
名前を調べたらほんまに「ブラシの木」でした(笑)。


加茂駅北側の観光マップ、ふむふむそうそうなんてね、一人納得してました。

では、休憩を兼ねて真盛上人さまゆかりの地、もちろん高虎さんつながりの「常念寺」へ
   
観音さまと紅葉、いい雰囲気を醸してました。

では「大仏鉄道遺産」、お次は…
案内はかなり親切に掲示されていました、ほぼナビと共に行けば迷うことはありません。
 
但し、生活道路を通るのでかなり狭道であることは確かです💦

観音寺橋台
田園風景を抜け、森を進むとやがて開ける景色の中、
そのまま車は通り抜け出来ますが、途中で止めて…
 
普段ならあまり人々が訪れることは無さそうな場所ですが、しっかり案内版はあります。
ここら辺りかなり親切な「遺構群」だと思いました。

  
詳しいことは解説版で、
ここは「JR関西本線/大和路線」が並走しているらしく、
観光マップ的には「現行の列車と一緒に」撮りたい廃線風景らしい。
(ワタシは、そこは諦めて)
直角に積まれた「算木積み御影石」の新・旧ならぶサマに感動!

つづく
そしていきなり追伸、
こんなCGを見つけました💗
幻の大仏鉄道 電光(いなづま)号走行

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4 コメント

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とても興味深い遺産ですね (dawn)
2024-11-20 12:42:46
この「大仏鉄道遺構めぐり」のイベントには、ぜひ参加したかったのですが、前日に親戚の結婚式があり、残念ながら断念しました。

日頃、関西本線を何とか利用しようと思っている中で、前週には大阪(北新地)まで関西本線、学研都市線を乗り継いで行ってきました。目的は、大阪駅うめきた地下ホームから奈良へ行く直通快速の指定席(うれしート)に乗ることです。伊賀の人は大阪へ行ったとき、帰りの列車で座れないので、つい近鉄特急を選んでいるように思いますが、この直通快速の指定席を奈良まで取れば、あと加茂、伊賀上野まではほぼ座れるので、利用する価値はあると感じました。指定席後ろに大きな荷物も置けるスペースがあるのもメリットかと思います。

今週は、「お茶の京都 忍びの里伊賀 デジタルスタンプラリー」というので、笠置、月ケ瀬口へ行ってこようと思っています。体験デジタルチケットというのも試しに使ってみるつもりです。
JR西日本もいろいろアイデアを出してもらっているようなので、協力したいと考えています。

大仏鉄道は、kuro&hanaさんの詳細レポートを頼りに、ぜひ機会を見つけて歩いてみようと思います。いろいろお教えください。
返信する
大仏鉄道伝説 (moni5187)
2024-11-20 19:31:54
を実際に見に行かれたとのことで、CGのご紹介ありがとうございます。

1898(明31)年に関西鉄道は名阪間を、最短の片町線(学研都市線)ルートて完成させました。ところが、需要の多くを名阪間の移動に頼ることになり、2年後には人口が多く更に利用者が見込める奈良ルートに変更されました。

その1900(明33)年に発表されたのが、鉄道唱歌第5集(関西・参宮・南海編)で、京橋駅の近くにあった伝説の網島駅から始まり、7番では「左は京都右は奈良 奈良は帰りに残さまし」、30番では「汽車は加茂より乗り換えて 奈良の都を巡り見ん」と歌われています。作詞された大和田建樹さんが、大阪から四条畷ルートでお伊勢さんに行って、帰りは大仏鉄道で奈良へ行くのを思い浮かべて作ったのだと思います。ところが、発表された時には、関西鉄道の情勢は変わりつつあった訳です。

というわけで、解像度が低いながら関西鉄道大仏線と大仏駅が描かれた地図を見つけました。
https://mapps.gsi.go.jp/contentsImageDisplay.do?specificationId=1439799&isDetail=false
2万正式図-奈良-1908。発行が1912(明45)で測量年は1908(明41)とのこと、すでに大仏鉄道は廃止になっていた筈です。
返信する
関西本線非電化区間の (kuro&hana)
2024-11-20 20:17:18
>dawn さんへ
>とても興味深い遺産ですね... への返信
活性化もなかなか難しそうですが、
たまたま家人が探して見ていた動画でこの木津川渓谷沿線のディーゼル区間こそ残しておいてほしい景色だと言ってました。
存続は夢として終わらせてほしくないのでdawnさんの精力的な取材こそタカラモノと思っております。いずれこの路線をゆったりゆられて旅をしたいと…その折までは残っていてほしいし、列車旅の際には必ず参考にさせていただきたいと。

dawnさん、コメントありがとうございます。
いっそうのご活躍を💗
返信する
moni5187さまの (kuro&hana)
2024-11-20 20:27:09
>moni5187 さんへ
>大仏鉄道伝説... への返信
鉄道歴史力に感動しております。ありがとうございます。
何もわからずただ行きたい!だけで猪突猛進的なワタシとは説得力が違います。
鉄道唱歌もまた探して聴いてみます。作詞家の方のセンスが光りますよね、端的な言葉でその様子が目に浮かびます。現場に行くとより感動ものです。
地図も頑張って見てみます。

moni5187様、いつも貴重な情報感謝です。
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