崇広堂で冬の植物観察会、発見がいっぱい…その3(最終回)

2024-01-31 12:18:51 | つれづれ思うまま
春~秋のように「花」や「葉っぱ」が主張するわけでもない「冬」。
その「冬」ならではの庭園の見方がある、ということを観察できるいいチャンスでした。
崇広堂でイベントがある度によく見せてもらう庭園ですが、
花を見ればこれは何って大概はわかるのにその花がない、しかも葉っぱも少ない、
こうなるとさっぱりわからないものです。
そんな中でも「赤・朱色・青・黒」等々、いろんな色彩が庭園にはありました。
意外とカラフルなんだと、そんなことに気づかせてもらった観察会でした、
「冬の庭園」って、(生きてるけど)枯木も庭のにぎわい風でいいかも、と思ったり。

さて、この形のいい木は【モッコク】()、なかなか見る機会のない漢字ですが。
詳しくは⇒木斛/モッコク

 
(左)庭園のモッコク、(右)崇広堂中庭のモッコク。
どちらも樹形はすっきり整って綺麗。
よく似たものに『セッコク(石斛)』という「ラン科」の仲間がいて、
この花の香りとモッコクの花の香りがよく似ているとか、
梅雨時期になったら花が咲くそうなので、また見に来たいと思っているところです。


さて、庭園に付きものの「コケ(苔)」、
「その1」では『エゾスナゴケ&ウマスギゴケ』をご紹介。
コチラでは一般的なというかどこでもよく見かけるコケです。
 
ハイゴケ】です。
コケって不思議で、水分が少ないと茶色く固い感じに見えますが、
枯れているわけではなく、霧吹きなどでパパッと水分を補給してあげると、本領発揮!生き返ったね、みたいになります。
このコケも石の上に置いてアップで撮ると…

小さな一つ一つの葉?というのか、カールしてるんですよ、まるで「巻き毛」のようです。
可愛いです、(リンクの)苔テラリウムってハマりそう…

冬の崇広堂庭園内で、今一番元気に赤い実をつけているもの!
正月の花などによく活けられる【マンリョウ(万両)
  

上の「万両」に似てるんだけど、微妙に「赤い実が大きい」。
このコは【十両(=ヤブコウジとも)】だそう。
  
(左の写真)手前が十両、奥の方に見えるのが万両、微妙に違います。
「マンリョウ」がたくさんあるなぁと見ている時点で、千両も有名だけど
千・万があるということは(多分、観察者全員が思ったと思う)「百も十も一もあるの?」。
学芸員の森田さんん曰く、
「あるんですよ、皆さんの思われる通りに(笑)…」
そんな会話の後に教えられたのが、先の写真の「十両」だったのです。

↓ にその各種類説明をリンクしておきました、なんか「赤い実」探しも面白そう
万両・千両・百両・十両・一両」まであるんだよ(笑)。

庭園奥の方では「椿」

まだまだ「実は硬い」、もう少し待ちましょう。
この花が開くと、きっと春に近づく予感がします。

このコは、赤い実というよりも「朱色の実」を付けた【クチナシ】、
おせち料理の「きんとん」の色付けに使われる『クチナシの実』。
「きんとん」」がとても綺麗な「黄金色」になりますね、不思議な色彩を発揮してくれます。
  
(右のクチナシは1/29に再撮影)

講堂西側を歩いていて足元をふと見ると
 
この時期にしては珍しく小さな白い花を見つけました、
一人でニヤニヤして後で調べると『タネツケバナ』と出てきました。
外来種の雑草ちゃん、タネが靴の底にでも付いてきてここで定着しちゃったかもね…
可愛いからまっいいか(笑)。

1/29に再訪問して青空の元で写真を撮りました。
「MieMuの移動展」はすでになく、静寂の崇広堂に戻っておりました…
寂しくなりましたが、四季折々ココを尋ねるのが益々楽しみになりました💗
 
最後に見上げたのは『サルスベリ(百日紅)』の枯れた「実」が残るさま。(2023/9/14、講堂横の百日紅

楽しかった、
帰り道、上野公園内で「春の使者」ほんの数輪ですが…お届け。
  

ではまた
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崇広堂で冬の植物観察会、発見がいっぱい…その2

2024-01-30 11:12:40 | つれづれ思うまま
白壁をくぐったところは「お殿様しか通れない玄関」があり、
蔦紋の鬼瓦」が藤堂藩!建造物の証拠でもあります。
その前には「紅白のサザンカ」が咲いています。もちろん木は別、お目出たい感じがいい。
写真を撮り忘れたので2023年2月の時のもので代用。
 紅白サザンカ

庭園に入って右側の【ツツジ】の木、花はまだまだ、春まで待ちましょう。
 
写真の中央に見える部分が何やら白っぽいです、裏はワカメのようでも表は白いあのコ!
ワタシはてっきりカビ(菌類)か病気かと思っていましたが💦
学芸員の森田さんには【地衣類】と教えてもらいました。
お子さんたちもいたので簡単な絵も描いてくれて、分かりやすかったです。
(※これも地衣類の写真

ツツジの木に生えてる?「地衣類」(チイルイ)→「地衣類ってなんだろう
コケの仲間やけど根はない藻類(ソウルイ)と共存共栄してるみたい。
森田さん曰く、
 (後ろのスベスベ肌の木は「百日紅」)
決して怪しいものではございません!
木が古くなってきたので付いている!と、思ってください。
(根がないので)木の栄養を摂っているわけでもありません!
わざわざ落とそうとせず、めくらず、そっと見守ってあげて! とのこと、でした。
  
「石」に付いてる丸い「花」みたいなコも地衣類

もう一つ、ツツジの木から生えているこのコ

庭園内を見渡すと、木からも石からも生えてますよ。
これは【ノキシノブ】(軒忍)。
木の幹石垣岩の上崖面古い家の屋根などにも生える常緑のシダ植物。
葉には短い葉柄があり、細い根茎から密生して出る≫んだそう、
確かにどこにでも生えてますねぇ…
わら葺きの民家の」などでよく見られたことから名前が付いたそうです。
  
木の根元や百日紅の木にもちゃっかりと着生…
探すとあっちにもこっちにも、いっぱいです(笑)。
  
「地衣類」と「ノキシノブ」は、仲良しかもしれない。

話を「ツツジ」の傍に戻して、ツツジの前に植わってるこの木、
 
サカキ】(榊:モッコク科サカキ属の常緑小高木)
関東にはない!」とのこと。へぇ??
学芸員の森田さん、関東のご出身だそうで三重に来て約10年ほど。
三重で初めて「サカキ」を見たそう、関東では「ヒサカキ・ビシャコ」で代用してるらしいですよ。
知らなかったなぁ。

今日の最後は、緑のヒゲもじゃさん。葉っぱを避けると何かが出てくる…
龍の髭】(邪の髭とも/リュウノヒゲ・ジャノヒゲ)
≪細く伸びた葉っぱが、龍の口ひげを連想させることから、リュウノヒゲという和名が付けられました。
 別名である「邪の髭」は、能面の「邪鬼」(悪鬼、ともいうかな)からきたとも。
では、葉っぱを避けて見てみましょうか、覗いてびっくり!

あまりにも綺麗な青い実が現れたので二度びっくり!
  

まだつづく、ではまた
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崇広堂で冬の植物観察会、発見がいっぱい…その1

2024-01-29 14:25:04 | つれづれ思うまま
1/28は、『崇広堂の冬の庭園』をMieMu学芸員の森田さんの解説と共に観察会。
的確に教えてくださってとても勉強になったし、楽しかったです。
見たことのある植物でもお話を聞くことによって新しい発見があるし、
「草木花、コケ類、地衣類」等々教えられて改めて見ると、なるほどねぇって妙に納得。
庭を歩く前に、コケなど細かいパーツを見ることもあるので「ルーペ」を貸してくれます、
その使い方から、です。

(ワタシはどうしても眼鏡が邪魔なので、スマホでミクロ接写して、あとでジックリ見る派…(笑))

先ず、玄関前にある赤い小さな実のついた低木は?
 
【ニシキギ(漢字で書くと→錦木)】植木ペディアより
≪ニシキギはその名のごとく「錦」を思わす秋の紅葉の美しさが最大の魅力。
小さな果実は秋の深まりとともに熟して果皮が裂ける蒴果(サクカ)で、
晩秋に橙赤色の仮種皮で覆われたタネが垂れ下がる姿もかわいらしい…≫
今は真冬なので可愛い赤い実だけが付いている感じ、落ちてる実を拾ってみたら米粒大かな。

同じく玄関先の庭には梅や紫陽花や萩の植栽があります。
冬は枯れ木状態ですが、「ウメ」の木のその根元辺りを見ると…
エゾスナゴケ】ですって、
  
同じ苔のはずなんだけど、なぜか色が違うし種類も違うように見える、
 
水分がない状態とちょっと霧吹きで水をかけると「フワッと」生き返り、
白い透明感があって星のようにも花のようにも見えるかも。
 
紙の上で撮ったらこんな感じ

同じ庭で紫陽花や萩の植栽のその根元では、同じコケでも
ウマスギゴケ
しゃがんでよく見てみると、真っすぐ伸びていて少し背丈があるように見える、
この苔の中に指を突っ込んでみるとと茎が長いのでフワフワ絨毯みたいな感じ。
 
茎が少し長いの、見えるかな?
 
庭園の奥の方にもウマスギゴケがあり、その中にエゾスギゴケも混じる、
こうやって見比べると確かに「コケ」といっても特徴がありますね。(この2枚は本日撮影の追加分デス)
名前を知るとコケを踏むのをためらう自分がいます(笑)。

では白い土塀をくぐって庭園内に入ります。
これも足元を見れば、冬なのに緑の細い葉っぱが密集。
さて、これなんだ?


実はこの冬の葉っぱ、
ヒガンバナ(彼岸花)の葉
≪ヒガンバナは花と葉が別々の時期に出るので、「葉見ず花見ず」などともよばれます。
多くの植物は春先に芽を出し、夏の暑い時期に葉を繁らせ、秋に枯れます。
ところがヒガンバナの葉は全く逆に、寒い時期に色濃く繁り春先に枯れてしまいます。
緑の少ない時期なので、冬にヒガンバナの葉はかなり目立ちます。
9月に花が真っ赤に咲いていたあたりを、冬に歩くとすぐ見つかります。
日本のヒガンバナは花が終わっても実は結びません。
つまり、種ができないのですが鱗茎が分かれて増えていきます。
川土手などに大群集をつくるのはそのためです。≫

確かに、冬にこの葉っぱを見かけた辺り、秋になると真っ赤な花が咲いてますね、
田園地帯や川の土手辺りで並んで咲いている風景、覚えてます(笑)。(↓は写真です)
依那古の木津川河川敷①その②
木興の田園で


ここまででまだ4種類です💦
まだまだ教えてもらった草木花やコケ類はたくさんあるので、
今日は一旦ここまで。

ではまた
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ラストデー「MieMuの移動展示」、崇広堂にて。

2024-01-27 23:41:18 | つれづれ思うまま
早いものですね、もう明日が最終日になってしまいました。
まだまだ見足りないものがあったりして1/24に再訪問。

大山田真泥や広瀬辺りの300万~400万年前の「古琵琶湖層」から出土した輝く岩石や化石
  

1900万~1500万年前の海底に堆積していた「阿波層群」の化石だそう…
 

上野森林公園などで見られる美しい植物たち、
実際に四季折々に見に行けるので写真には撮らず。


これは実際にはなかなか見ることができなさそうな…
「食虫植物のタヌキモ」、ほんとレース編みのように美しい
 

崇広堂の庭園にある「コケ」の数々。


鳥類のはく製も数々ありましたが、私的に「モズ」
そして横にはちょこんと「はやにえ(速贄)」、
って、なに?

以前「ダーウィンが来た!」で見た記憶があり、
まさにこうやって蓄えていくのかと、目の前で見た!(はく製ですけど)

そうそう、崇広堂の玄関で知人に出会いました。
話をしていて「モズのはやにえがなかなかリアルでした」なんてお話をしていたら、
帰宅してからLineに画像が送られてきました、

うちの畑で・・・って
思わず「きえーっ」って、叫んでしまいました💦
よりリアルなほんまもんのカマキリさんでした。
意外と身近なところで冬支度と雌へのアピールに彼らは必死なんですね。

そんなこんなでもう明日が最終日です。
明日は「庭園の植物の観察会」です、ラストチャンスなので行ってきます✋

ではまた、報告できるといいなぁ。
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修験道寺院「松本院」にて「節分星祭供」。そして「賢徳面」小学校へ出張。

2024-01-26 15:40:10 | つれづれ思うまま
もうすぐ「節分」なので「豆」はいかが?とチラシにはよく載ってますが、
たまたま通りがかったココで
 
修験道寺院「松本院」で【節分星祭供】(ホシマツリ)とな?
「除災・招福」、読んで字のごとしですが、過去行ったことがなく
近くに居ながらこれではいけない、寒さにいじけていてもいけない、
お参りもせず「招福」にあやかろうなんてもってのほかだと…
昨年まではコロナ禍もあって縮小されたお祭りだったようですが、
きっと今年は大にぎわいではないのかと想像しています。

過去記事ですが情報Youより「除災招福願う節分星供養」。
今年こそ、行ってみようかと(3日でいいのかな?)

コロナ禍前の様子では、
≪読経のほか、約23メートルの大きな数珠を多数の人たちが輪になって回す「百万遍大念珠繰り」なども行われ、
豆まきでは男性たちが「福は内」「鬼は外」とかけ声を響かせ、人々は手をあげて待ち受けた≫とか…
これがそのまま復活するとしたらさぞ賑やかなのでしょうね。

さて、この「松本院」

「上野天神祭/鬼行列・役行者列」のことの起こりは、
ここで勉強していただくとして→「鬼行列:役行者列のこと」。おおまかには、
≪かつて、紺屋町には伊予の国から移り来た寿福院(現・松本院という修験寺院があり、
藩祖 藤堂高虎の信仰も篤く、手厚く保護されていました。
高虎が晩年眼を患った時、大峰山に眼病平癒祈願を行い、
この事への返礼として能面「阿古父尉」を寄進されたと伝えられます。
この行列は、この能面を被り、役行者の大峰山 峰入の姿を再現したもので、
元禄年間(1688~1704)に上野天神祭に加わり、それが、今に伝わったと云われています。≫

当時、紺屋町に松本院(当時は寿福院と言っていたそうですが)があって、
松本院が西日南町に移る際、
お殿様から拝領した大事な面はやっぱりこの紺屋町に置いていかないとね、みたいなお話があるようです。
それも高虎のお殿様から「祭りは『三筋町で執り行うように』」との仰せがあった、とも言われています。
簡単にいえば、上のようなお話が残っており、
「鬼行列」は紺屋町を中心として「三之町通り」で行い
「だんじり行列(鬼より後に始まった)は、二筋町で」という風に連綿と受け継がれているわけです。
ここまでは余談というかおさらいみたいなお話でした・・・

ここ最近では、小学校で「地域を学ぶ」みたいな授業が行われており、
上野西小学校校区では3年生~4年生にかけて、主に「城下町」に出かけたり、
学校に地域の人に出向いてもらったりと、交流を広げているようです。
自分たちの住むところでは「一体どんなお店があるの?」
「地域ではどんなお祭りをしているの?」等々、素材はいっぱいあります。
その中でも今回家人が「祭りの紹介」で出向きました。
「上野天神祭」関係の団体から保存会の会長さん、だんじり(楼車会/ロウシャカイ)町、鬼町の担当者が先生役だそう。
そこで我が家にたまたま鬼面(賢徳/ケントク)とその鬼が被る「かもじ」、
「ほら貝」「拍子木」、いわゆる行列三点セットみたいなものがありました。

お出かけ前にちょっと撮らせてくださいな、ということで
 鬼さんの被る髪の毛
これは「馬の毛」でできており、通称『かもじ』と言います。


左から「拍子木」、準備・出発・止まれなどの合図用です。
列が100mほどありますので出発の合図など前から順送りに知らせるためです。
それぞれリズムが違うので、今は何をする時間なのかわかる、とのこと。
ほら貝」、いよいよ「鬼が出るよ」という出立の合図用。
小鬼鬼面(コオニキメン)「賢徳」(ケンントク/但し疑似面)。
学校への説明用にはこのお面を持っていきます、
一番親しみやすいというかわかりやすいというか、愛嬌もあるので…(詳しくは過去ログで
(これは見る人によって感じ方が違うかもしれませんが💦)

やっぱり怖いでしょ、これを被って動くんですよ、
あっちへフラフラ、こっちで泣かせ!みたいに(笑)。
ふつう、小鬼は前を向いて歩くものですが、
我が町の小鬼たちは「さぁ、子どもを見たら泣かしに行こう!」みたいな伝統があって
「ひょろつき鬼」顔負けで向かって行く小鬼がいます。
「面をつけると『人が変わる』」って感じですかね(笑)。
小鬼といえども、この面相で近づかれたらそりゃぁ泣きますって、怖いもんは恐いのです。

先生にお見本になってもらい「面を付け」、「かもじ」をつけます。
先生も子どもも大喜びだそうで、中には我が町のその「賢徳」役を担う子もいるわけで、
もう大盛り上がりだそうです。
祭の日以外にこうやって出張することは、子どもたちに町のこと知ってもらういいチャンスなので、
上野の城下町だけではなく、他の地域にも出張出来たらいいのにね、と思っています。

※「かもじ」とは。
※賢徳本面(三重県指定文化財/桃山~江戸時代初期のもの)


節分星祭やら鬼のこと、なんとなく関係あるよというお話でした。
ではまた

2024/2/2追記『松本院/節分星供』ご案内です。
午後1時から行われます。
 
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蠟梅ふたたび、馬酔木、紅梅。冬の花いろいろ…

2024-01-25 14:23:45 | 上野森林公園
今年初、お目にかかって早や2週間過ぎて…
まだまだ香り高く、花弁は透明の如く、
 
うつむき加減に咲く花なので、どうしても正面から見たい。
いつも斜め下から見てしまいます…
   蝋梅
こうして見ると、蝋細工のような雰囲気で、透明感が見えるかな。

散策路、寒風吹きすさぶとも負けじと色を増すこのコ
  冬の馬酔木
真っ赤でなくほのかな紅が健気に見える。

今年初、紅梅数輪
ここは「風のとりで」の紅梅。

ここは「東屋」近く、
  紅梅
来ましたね、梅の時。


輝く夕暮れ、花見の散歩でした。(撮影は、2024/1/23)

ではまた
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鍵屋の辻公園で椿、そして句碑探し。

2024-01-24 23:46:18 | つれづれ思うまま
 
googleさんがちょっと綺麗にしてくれた椿です(笑)。
自分でもこれはいいなぁと思ったら、
以心伝心なのか(まさか)、なぜか自動グレードアップしてくれるので嬉しい

  

 

三交バスの駐車場側から入って、池の周りを半周すると「矢尼母神社」。
 

ここに確か句碑があるはず、
しばらく来ていないと忘れそうになってますが、ありました。
  

右から順に
「烏ゆき 鳶ゆきもとの 凧の空 きよなみ」 宮城きよなみ(伊賀ホトトギス会の俳人)
行年の 伊賀に尋ねん 古俳諧 年尾」 高浜年尾(虚子の長男)
「逢ふ人の 皆親しさや 初詣 干柿」 杉森干柿(初代上野市長)

ここで何を探していたか…
先般「前田教育会館」で探していた句碑を見つけました。
例の「一目の居」の句碑ですね、その句碑が最初はどこにあったのか、それもわかりました。
その文章を書いてくれたご本人にも会って確かめ教えられ、ココ!と確信しました。
(ここではどことは書きませんが、想像できる方はきっと「あそこ」とわかるかも)

今度は次の世代の方、虚子さんはお子さんが多かったようですが、
伊賀にご縁のある方ということで「年尾」さんの句碑を訪ねようと…

これで虚子・年尾と二代目まで見つかりました、
さて次はどこへ行こうか、さすらいの勝手句碑巡りです。

毎月の会報誌作りを楽しんでいるとはいえ、探し物が多いのです、
要するに何も知らない、勉強してこなかったことを痛感しつつ挑戦してるわけで💦
月末が近づいてくるとお尻に火がつく感じで、あっちっちと頑張ってます

では、次はどこへ
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冬のイチゴ、種類も多く美味しい by 安場農園

2024-01-22 11:11:54 | つれづれ思うまま
年末年始は世の通例として若干お高めでしたが…
1月も早や半ばを過ぎてお値段的にも落ち着いてきたし、
鮮やかな赤い色の🍓をほおばるとほっこりと笑みがこぼれます(笑)。

 
ハハの親戚筋で法事があり、そのお供えやら手土産にと🍓を求めにココまで。
ついでにと言っちゃなんですが、
ワタシも「🍓の箱詰め」を知人宅にお送りたく、
お任せしていたのですが、詰め合わせの箱をいると何せ種類が全部違う。
お気に入りの一種を送るもありだったのですが、
いろいろご試食いただくのもありか、と思い土曜日に宅配を依頼。
日曜日の午後には東京国分の知人宅に届き、
「伊賀の🍓がこんなに美味しいなんて…」と喜ばれました

最近ではカップ入り🍓もありまして
 
ちょっとお手頃感のある手土産などにいかがでしょ?

これら「🍓」やら「梨」など、すべてはハハのご縁のおかげさまの賜で、
ハハの用事をハイハイと聞いてる限り、
ワタシはご相伴的に美味しいものを戴けるという好循環が成立しております。
有難や
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国史跡伊賀の藩校「崇広堂」で「MieMuの移動展示」だよ。

2024-01-20 00:47:19 | つれづれ思うまま
多くの方に見ていただきたいなと思うので、ご紹介はほんの一部。
   

ゆっくり見ていたら半日でも足りないくらい…では
入ってみましょう~~
【福を引きこめ!/山の神のカギヒキ行事】各地いろいろ
  

  

【災いを防げ!/カンジョウナワ行事】各地いろいろ(当ブログの「カンジョウナワ行事」もよかったらどうぞ
   

 
いろんな藁飾りが使われていますねぇ、その土地色々。

【お雑煮いろいろ】伊賀市内の小学生たち1000人が書いてくれたんだって
   

 

【しめ飾りいろいろ】
  ←馬場地区だそう

ここまでは伊賀地域の特徴の「歴史・文化編」のごく一部ご紹介でした。
次のコーナーでは、これもお楽しみ「自然編」。
ずっと昔、上野高校で教鞭をとられていた黒川先生の植物蒐集のいろいろ
「上野公園」の珍しい植物を多く見出してくれた方ですね。
  

 ヒメカンアオイも注目したい

 
緻密に整理されているのがよくわかります。

昆虫や伊賀の川の魚など(他に鳥さんのはく製などもあります)
 
ワタシにとっては「幻のギフチョウ」です、初めて見ました💗
予野川付近で見つけた表示
伊賀市の天然記念物」(三重の天然記念物でもあるのですよ↓)
三重県環境学習環境センター情報紙より/ギフチョウ

  
小さな魚を閉じ込めてある不思議なもの、
お腹の中まで見えそうなんで、思わず魅入ってしまいます。
こんな小さなものまでたくさんあって、じっくり見ていたら
時間はどんどん経っていきます。

ぜひ、ゆっくり時間をとってお越しください。
ワタシはおかげさまで近くなので何度でも行けそうですが…

今回のこの催しを企画してくださった学芸員の方々のインタビュー記事です、
どうぞお読みください。
それと「撮影は?」とお聞きしましたら遠慮なく撮ってください、とのことでした。
知っていただきたいし、記憶もしてもらいたいと。
三重県唯一残るこの藩校崇広堂で「MieMuの移動展」をしたかったのです、とのことでした。
 

ぜひどうぞ。

追記(2024/1/20)
 中日記事2024/1/20付

Web yomiuri

再追記(2024/1/21)

崇広堂の庭で「植物観察会」、次回は1/28です。
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教えられたその俳句、「一目の居」。まず何と読む…

2024-01-18 16:28:33 | つれづれ思うまま
とある会報誌を担当しているのですが、勉強不足でわからないことだらけ。
不勉強を恥じつつ、せめて知り得たことは足跡や句碑だけでも探したいなぁと。
昨日は晴天だったので、咄嗟に思いついた"勝手"💦取材報告。

場所はココ ↓
  
関西本線伊賀上野駅近く、たまたま気動車が…
あっという間の通過で構える間もなく、という感じ💦
遠くに「室生の山並み」、こんな風景が見渡せるところなんだ…
初めて訪れる場所ではないけれど、じっくり南方の景色など見たことなかったなぁと。(ここまで前段)

では、
伊賀人は俳聖芭蕉のことは「芭蕉さん」と親しみを込めて呼ぶのはこれ当たり前。
「俳句」も詠めないくせに偉そうに「芭蕉さん」と呼んじゃう。
これは子どもの時からそう呼びなさいと教えられたのだから仕方がない(笑)。
俳句に関わる人からしてみれば、「世界の芭蕉」を、「俳聖芭蕉」を、
「さん付け」で呼ぶとは…何事ぞ!?と言われそう。

そんなことを書くつもりではなくて、
芭蕉さんに比べれば、時代は新しい人ですが、
それでも我々にとっては偉大なる俳人並びに小説家でいらっしゃる「高浜虚子」さん。
親子三世代に渡って、伊賀にご縁の句碑があると聞き、確かめに行こうと…その事始め第一弾。


とりあえず、知る人ぞ知る
掛稲の 伊賀の盆地を 一目の居』という句碑があると教えていただいたので探しに。
車で出かけたので駐車場への入口で「句碑」はすぐにわかりました。
  

さて、この句を読んで「掛稲」(はさかけ、とも言う)はなんとなくわかる。
今は見かけることが少なくなった風景ですが、
特別に草鞋など必要な場合は「稲掛け」(家人曰く「ハサカケ」)が行われますね、
鬼町人間で「祭りには必需品」なので知っていますが。
機械化で稲刈りをするのでなく手作業でするその風景を「掛稲」と。
地方によって呼び方は様々と思いますが…

次に「一目の居」を何と読めばいいのか?
俳句なので基本「五七五」にしたい、ワタシは「いちもく」か「ひとめ」かどっちやろ?と悩む。
すると娘が(一応文学部出身なので)「俳句なんやから『ひとめ』しか読みようがないやろ」と…
確かに月ヶ瀬の梅林も「一目千本」とか言うよなぁと妙に納得。
その次に、
虚子さんは、伊賀の盆地のはさかけの様子を『どこから見ていたのか?』」と…
娘も「どこやろ?」と気になったらしく、
二人で考えました「伊賀の盆地で昔の田園風景がスッキリ見えるところ、さてどこだろう??」と。

調べに調べて(ネットサーフィンにて)真夜中近くになってようやく、
虚子さんのこの句が詠まれた背景は、
「芭蕉生誕250年の年」を前にして
「昭和十八年十一月二十三日 伊賀上野、友忠旅館。
 愛染院に於ける芭蕉忌 菊山九園居」
と出てきました。
愛染院にお参りし、その後「菊山九園のお宅」へ行ったのかな、と。
はて、『菊山九園』とはどこ? 再び検索に検索を重ねてやっとわかったのが、
どうも「上野の台地」の端っこらしい、と。

いろいろ妄想も加えつつ調べた結果、意外と身近なところで発見!
時代は遡りますが、2009年(平成21)の「ぶんと通信62号」

出ているではありませんか、この当時きちんと読んでいなかったのですね。
興味なく通り過ぎた時代だったか💦
おまけに、自分の過去ログに載せていた!という記録が出てきて、
ただビックリ!

2009/8/15「終戦記念日」の記事とそこに映る風景写真。
「あっ、『一目の居』ってここら辺」?

ぶんと記事中の「桃青中学校東端」付近、
写真の場所の奥は、確か(東)丸之内から平野の境辺り=上野の台地の縁付近かな…

「掛稲」の風景が見えたであろう「お宅(=居)」に高浜虚子さんは確かに居たのです。
句碑が建てられていたであろう「菊山九園居」は、今はもう無く、句碑も行く先を待っていたとか。
時が経って「前田教育会館」へ移築されていたということもわかりました。

知るチャンスがあったにも関わらず、知ろうとしていなかっただけのワタシですが、
なぜかスッキリと『一目の居』(ひとめのきょ)のことがわかり、悩んだけれどいい一日だったなと満足している自分。
(ここで思う、昭和18年前後の地図ってあるのだろうか?と)

最後に、前田教育会館でもうひとつ大切な句碑。
  
芭蕉さん『春は来し 年や行きけん 小晦日』。


奥には「庭園」。

HPを見ると他にも句碑はありそうなので、いずれまたゆっくりと拝見に行こうと思います。


どこまでも山に囲まれているんだな、伊賀盆地ってすごくない??(個人的感想なのであしからず)
四方を囲める山々
越えて溢れて外に出ん

帰ってきたくなる「故郷伊賀」にしたいものです。


ではまた
コメント (4)
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