(前回のつづきです。)
昂坪の大仏さんを見物したあとは近くの港町「大澳」へバスで移動します。
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昂坪のターミナルから出ているバスはランタオ島のローカルバスを運行する新大嶼山巴士(NLB=New Lantau Bus)です。大澳行きの21系統は平日の日中毎時1本程度しかないので混雑するロープウェイ「昂坪360」に乗った後だとずいぶんと鄙びている気がします。ただ停留所に行ったら結構な混雑ぶりなので増便して欲しくなりましたが。
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ところでこの21系統は平日と休日の運賃差がすさまじく、平日昂坪から大澳までは6.60元のところ休日(日・祝)は14元と倍以上に跳ね上がるので驚きました。新大嶼山巴士は他の系統も同様に平日・休日でかなり運賃に差をつけていますが行楽客が来るかき入れ時は足元見ているのでしょうか。幸い平日だったので運賃は高くなかったのですがこの通り混雑していて立ったまま山道を15分ほど揺られます。車窓は道端で水牛がウロウロしているようなごくのんびりした田舎という感じだったのでゆったり乗るのであればなかなか悪くなさそうな路線です。
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終点の大澳に着くとすぐに遊覧船の客引きがいて20元出すとピンクイルカと独特の水上集落「棚屋」を見物できるとのことでした。横文字だったらピンクドルフィンウォッチングですからなんだかステキな感じですが、漢字で「海豚」を見物しようというとなんだかあんまりな感じがするのは豚に申し訳ないところです。
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ともあれイルカと棚屋が大澳の観光の目玉ですから乗らないわけには行きません。じゃあ乗ると言ったらちょうど出掛かっていた船が呼び戻されこれに乗れということになります。さあ出発、というところで出鼻をくじかれた先客のみなさんにはちょっと申し訳ないところです。
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というわけで夕陽に向かって沖へと出発します。ピンクイルカは野生動物ですから見られるかどうかは運次第ということになりますが、こうやって遊覧船が商売になるくらいですからそれなりに見られる可能性は高いのでしょう。船頭さんはあそこは何あそこは何と観光案内かなにかを言うのですが広東語なので全然わかりませんでした。沖に出るとイルカはいつ出てくるかと他の乗客も私たちもワクワクしますがなかなか出てきません。
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しばらくあちこち走り回ってどうも出てこないダメかなあ、というムードになった頃お待ちかねのピンクイルカが登場し歓声が上がります。2頭が結構近くまで来てジャンプしたりサービスしてくれる(?)ので皆カメラを向けるのですが、あちらと思えばこちらと素早く向きを変えるのでなかなかうまく写せません。結局撮れたのはこの通り背びれだけですが一応ピンク色なのはわかるということでご勘弁下さい。こちらの船からイルカ出没の連絡をしたようで他の遊覧船もやってきました。
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ひとしきりピンクイルカを見たら大澳の町に戻ります。船内はたっぷりイルカを見ることができてもう満足というムードですが、まだ後半の棚屋見物が残っていました。
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町の中の水路を進んでいきます。
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東京碼頭すなわち東京埠頭なんてのがありました。あそこで降りれば都バスでウチに帰れそうな字面です。
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一見古びた感じですが結構最近建てたような家もありました。
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のんびり進んでいるとそう大きい町ではないので10分とかからず町外れになり、同じ水路をそのまま引き返します。それにしても次々と遊覧船が来てカメラを向けられるとなれば住んでいる人はイヤになりそうですが、もう慣れっこなのかあきらめているのか泰然自若とした雰囲気でした。
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ピンクイルカと棚屋見物を終えてバス乗り場近くの船着場に戻るまで乗っていたのは正味35分ほどですが、1時間は乗っていたような気がする充実ぶりで満足です。これで20元はバス代などと比べて安い気がしました。この金額ならピンクイルカ見られなかったとしても諦めがつきそうです。
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遊覧船を降りたあとは歩いて大澳の町を見物しましたが、その話は次回とします。
昂坪の大仏さんを見物したあとは近くの港町「大澳」へバスで移動します。
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昂坪のターミナルから出ているバスはランタオ島のローカルバスを運行する新大嶼山巴士(NLB=New Lantau Bus)です。大澳行きの21系統は平日の日中毎時1本程度しかないので混雑するロープウェイ「昂坪360」に乗った後だとずいぶんと鄙びている気がします。ただ停留所に行ったら結構な混雑ぶりなので増便して欲しくなりましたが。
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ところでこの21系統は平日と休日の運賃差がすさまじく、平日昂坪から大澳までは6.60元のところ休日(日・祝)は14元と倍以上に跳ね上がるので驚きました。新大嶼山巴士は他の系統も同様に平日・休日でかなり運賃に差をつけていますが行楽客が来るかき入れ時は足元見ているのでしょうか。幸い平日だったので運賃は高くなかったのですがこの通り混雑していて立ったまま山道を15分ほど揺られます。車窓は道端で水牛がウロウロしているようなごくのんびりした田舎という感じだったのでゆったり乗るのであればなかなか悪くなさそうな路線です。
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終点の大澳に着くとすぐに遊覧船の客引きがいて20元出すとピンクイルカと独特の水上集落「棚屋」を見物できるとのことでした。横文字だったらピンクドルフィンウォッチングですからなんだかステキな感じですが、漢字で「海豚」を見物しようというとなんだかあんまりな感じがするのは豚に申し訳ないところです。
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ともあれイルカと棚屋が大澳の観光の目玉ですから乗らないわけには行きません。じゃあ乗ると言ったらちょうど出掛かっていた船が呼び戻されこれに乗れということになります。さあ出発、というところで出鼻をくじかれた先客のみなさんにはちょっと申し訳ないところです。
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というわけで夕陽に向かって沖へと出発します。ピンクイルカは野生動物ですから見られるかどうかは運次第ということになりますが、こうやって遊覧船が商売になるくらいですからそれなりに見られる可能性は高いのでしょう。船頭さんはあそこは何あそこは何と観光案内かなにかを言うのですが広東語なので全然わかりませんでした。沖に出るとイルカはいつ出てくるかと他の乗客も私たちもワクワクしますがなかなか出てきません。
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しばらくあちこち走り回ってどうも出てこないダメかなあ、というムードになった頃お待ちかねのピンクイルカが登場し歓声が上がります。2頭が結構近くまで来てジャンプしたりサービスしてくれる(?)ので皆カメラを向けるのですが、あちらと思えばこちらと素早く向きを変えるのでなかなかうまく写せません。結局撮れたのはこの通り背びれだけですが一応ピンク色なのはわかるということでご勘弁下さい。こちらの船からイルカ出没の連絡をしたようで他の遊覧船もやってきました。
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ひとしきりピンクイルカを見たら大澳の町に戻ります。船内はたっぷりイルカを見ることができてもう満足というムードですが、まだ後半の棚屋見物が残っていました。
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町の中の水路を進んでいきます。
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東京碼頭すなわち東京埠頭なんてのがありました。あそこで降りれば都バスでウチに帰れそうな字面です。
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一見古びた感じですが結構最近建てたような家もありました。
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のんびり進んでいるとそう大きい町ではないので10分とかからず町外れになり、同じ水路をそのまま引き返します。それにしても次々と遊覧船が来てカメラを向けられるとなれば住んでいる人はイヤになりそうですが、もう慣れっこなのかあきらめているのか泰然自若とした雰囲気でした。
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ピンクイルカと棚屋見物を終えてバス乗り場近くの船着場に戻るまで乗っていたのは正味35分ほどですが、1時間は乗っていたような気がする充実ぶりで満足です。これで20元はバス代などと比べて安い気がしました。この金額ならピンクイルカ見られなかったとしても諦めがつきそうです。
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遊覧船を降りたあとは歩いて大澳の町を見物しましたが、その話は次回とします。