一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1412- お正月飾りの話

2014-12-16 | 生け花
  先日、岡山の旧家を訪問した時、お正月飾りを手作りする 講座を開いているご主人から メガネ型のお飾りを頂きました。
稲作をする農家では、現在もその年に収穫した 稲わらでお正月飾りを作るそうですが この習わしも失われつつあると言う事で 公民館などで講座を開いているそうです。
 お飾り用の稲わらはその年に、稲が実る前のものを手刈りして 大切に保管して 暮に用いるそうです。お正月に、神様を迎えるためのこの仕事は 農耕民族であった私達ご先祖さまの実りへの感謝と 来る年への祈りを込めた 床しい伝統と言えます。
 私も、頂いた素の稲藁の飾りに 祈りを込めて飾り付けて見ました。因みに、この伝統は中国が起源で 稲作と共にアジアに広まったそうですが 今は日本と、タイのアカ族にのみ 残る伝統行事との事です。ここでも、残したい伝統行事を見つけました。

 最近、花屋さんを覘いてみると お正月飾りの変化が著しいのに ビックリしました。形は確かに締め縄風なのですが、飾りものが「AKB48」の衣装を思わせる形や色のもので 驚かされました。

 花材 ・和水仙 
 花器 ・青磁水盤




コメント