江戸小紋を愛していた人が亡くなりました。その方とは、私が20歳位からのお付き合いで 先に亡くなられた ご主人共々東京の下町で生まれ、育った江戸っ子でした。あらゆる伝統芸や、下町の芸事に通じた方々だったので 博多から上京したばかりの若い私に 江戸の粋な文化、雑学、生活、そして人生についても教えてくださいました。
十数年前から奥さまも病を得て、それまで愛用されていた20枚近い江戸小紋を「生前形見分け」と言って贈ってくださいました。小柄だった彼女の寸法を、すべて 私の身の丈に仕立て直して 大切にしています。
どれも、とても粋なもので袖を通す時 彼女のスラリとしたそして凛とした着こなしに あやかりたいと懐かしく 思い出します。「90歳で亡くなりました」と言う息子さんからの手紙を読みながら、いろいろな彼女との思い出が巡って 長いお付き合いだったと 月日の流れを感じます。
ご冥福をお祈りいたします。
花材 ・コデマリ ・ノーブルリリー ・フリージァ ・アルストロメリア
花器 ・砥部焼 青白壺
十数年前から奥さまも病を得て、それまで愛用されていた20枚近い江戸小紋を「生前形見分け」と言って贈ってくださいました。小柄だった彼女の寸法を、すべて 私の身の丈に仕立て直して 大切にしています。
どれも、とても粋なもので袖を通す時 彼女のスラリとしたそして凛とした着こなしに あやかりたいと懐かしく 思い出します。「90歳で亡くなりました」と言う息子さんからの手紙を読みながら、いろいろな彼女との思い出が巡って 長いお付き合いだったと 月日の流れを感じます。
ご冥福をお祈りいたします。
花材 ・コデマリ ・ノーブルリリー ・フリージァ ・アルストロメリア
花器 ・砥部焼 青白壺