一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1809- 月の雫

2018-09-26 | 生け花
 中庭に面した回廊で、吹く笛の音が微かに庭の秋草を揺らすような月夜。
幼いころ、遠い故郷で見た月と 同じ月が天空に煌々と輝いている。
 今の満ち足りた生活の中にあっても、望郷の思いに少女の目に 月の雫の様に光るのは 涙でしょうか。
満月の日、このようなお話を想像してしまいました。

 この笛を吹く少女の石湾人形は、十数年前 姉が元気だった頃旅した私たちの生まれ故郷上海の豫園のスーベニール・ショツプで求めたものです。

 花材 ・武蔵野萩 ・コスモス ・吾亦紅 ・マトリカリヤ
 花器 ・加賀金箔張り手箱

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