今年は、京都二条城まで足を延ばしてお花見をしました。
徳川家の栄枯盛衰と日本の歴史を見守り、今尚その絢爛とした姿で 見る人を感動させます。
先ず、私たちを迎えてくれた唐門は極彩色の彫刻で飾られ 当時の将軍の計り知れない力を表しています。
庭園の松の緑に圧倒されながら、散策して行くと今が盛りの枝垂れ桜の園が現れます。
桜の美しさは、青空のキャンバスに陽に向かって その枝と花の顔を向けて開く染井吉野の迫真の美に 心惹かれることが多くありました。
この庭の枝垂れ桜は 細い枝に 下向き加減に花をつけ 少しの風にもゆったりと揺れているその姿に 古都のたおやかな美とは こんなところにもあるのかと気づかされました。
以前にみちのく角館を訪れた時、街路樹に沢山の枝垂れ桜が 植えられていました。
京から姫君がこの地へ、枝垂れ桜を携えて輿入れされ 遠く都を離れた寂しさを慰めるために植えられたと聞きました。
今回は庭園のみの見学でしたが、次の機会に御殿の中の美にも 触れて見たいと思う古都の半日でした。
花材 ・こでまり ・芍薬 ・パールブルー
花器 ・アンテーク 鎌倉彫手あぶり