一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1505- 緑風の茶室

2015-05-08 | 生け花
 全国の大工さんが集まって、その匠の技や作品を 一般にお披露目する「全国削ろう会 神戸大会」が国際展示場で開かれていました。
 散歩がてらに覗いて見ると、一角にお茶室のしつらえがあって 抹茶のお席がありました。
三畳の茶室の壁面は、緑の色も鮮やかな伸びやかな真竹で出来ていて まるで竹林の中で 野点の点前を拝見しているようでした。
 茶室と言ったら、侘・寂の代名詞と思っていましたので この瑞々しさの溢れた演出には ちょっとびっくり。
でもその空間の中に、伝統のお茶の心は確かに 感じられました。これからのお茶の形を見たような思いで、綺麗に立てられたお薄と薄紫色のあやめのお菓子を頂いてきました。

 花材 ・シラン ・オオニソガラム ・クッカバラ
 花器 ・鉄線模様の盃洗






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1505- 子供の日の 夕食会

2015-05-06 | 生け花
 子供時代を、大分前に過ごした人 それよりもっと前に過ごした人の6名が 子供の日に我が家で 持ち寄りの夕食会をしました。
夕暮れ時から始まってやがて夜景を眺め 少々のアルコールと いろいろなお料理に 楽しい時を 過ごしました。

 年齢差は親子以上ですが、 多分 求めるものや 価値観が近いことが あまり違和感のない 楽しい会話の理由なのかと思います。
満月を少し過ぎた月が、東の空に高く昇る頃は 宴もたけなわとなり 子供の頃の思い出話や、これからの希望など 童心に帰ることが出来た子供の日でした。

 花材 ・オオニソガラム ・紫ラン ・スプレーカーネーション
 花器 ・ガラス器











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1505- 藍染との出会い

2015-05-04 | 生け花
 徳島の藍師を継承し、全国にその素晴らしさを 広めた外山正さんに お目に掛かったのは20年位前、私が藍の深い色に 興味を持ち始めた頃でした。
 岡山丸善の藍染展の会場で、花展に使う藍染の布を探していた時です。余り広く無い会場いっぱいに、展示された作品を(初めて見る色や柄もあり) ぐるぐる会場を回って かなりの時間を費やしていた私に 外山さんが声を掛けて下さいました。
  早速 工房に伺って、薄手の 輸入シルクの8枚を染めて頂くことになりました。
いろいろな、模様や濃淡に染め上げた布と あけぼの椿を使って「春ごろも」と言う作品を生けた事を思い出します。

 その後も、大切に保管されている藍染の 布をお借りして個展に使わせて頂いたり 藍の色は私の生花に欠かせないものになっています。
 近い内に、神戸の「和文化サロン 風和」において開かれるとの話も聞いています。とても 楽しみにしています。

 花材 ・朝日葉ラン ・オオニソガラム ・スプレーカーネイション
 花器 ・白色 花瓶 タペストリー藍正



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1505- 四 季

2015-05-02 | 生け花
 ヴァイオリニスト、オリヴイエシャルリエさんの バロック期のヴァイオリン協奏曲を聴きに行きました。
同時期バロック、ドイツのバッハとイタリヤのヴイバアルデイの作風は 前者は整然とした美、後者は自由奔放の美しさと言う言葉で言い表せる程 正反対のものを感じました。
民族や気質の違いからでしょうか。アンコールに応えた四季の冬の章が、最高に印象的でした。

 花材 ・麦 ・カサブランカ
 花器 ・輪島塗り脚付き花器


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