お盆に入ると、猛暑日から少し解放され 平均的な夏の暑さになりました。
東京地方では、7月15日を中心にお盆休みを取りますが 私の実家は両親が長崎出身のため 東京に住むようになっても 8月をお盆の日としてお祭りをしていました。
私もお盆は、8月が感覚的にもぴったりします。歳を重ねてくると、この一年亡くなった方が 身の回りに多くなってきます。
お盆の時期には、身近な人々との過ぎた日々のことが 多く思い出される時です。沢山の方々のご冥福を祈りつつ・・・。
花材 ・パールブルー ・ゆり ・なでしこ ・クルクマ
花器 ・ブルーガラス器
暦の上では立秋となりましたが、今年の異常な高温は なかなか収まりそうもありません。朝には かなり鳴いていた蝉も、暑さのせいか ハタと鳴き止んでしまいました。
暑さの中でも、確かに季節は進んでいます。庭のナツメの木には、黄緑色の実が付いていますから・・・
花屋さんで見つけた撫子 秋の風を ほんの少しでも感じたくて生けて見ました。
花材 ・撫子(ナデシコ) ・ミスキャンサス ・ユリ ・小判草
花器 ・竹製掛け花用
立秋の声を聞いても、暑さは収まらず 連日熱中症の数が報じられます。あまり冷房を好まない我が家でも、今年は冷房のお世話になる毎日です。
花屋さんに行くと、お供え花が多く その他の花の需要は低迷とのこと・・でも、この様な夏の日々こそ 身近に花や緑を ( 生のもの ) 少し努力して 置いてほしいと思います。
暑さの中、懸命に咲いている花を 労わりながら花瓶の水替えをすると 生き生きとなった花達が 夏の暑さを 暫し忘れさせる様なエネルギーを贈ってくれる筈です。
何気なく生けられた、部屋の片隅の花が 家族の人々を清々しい 気持ちにさせることでしょう。
花材 ・クルクマ
花器 ・ガラス器
広縁のコーナー花は、涼しげな色を中心に
キッチンの小窓には、小さなガラス器に
戦後70年、いろいろな形で 先の大戦についての報道を見る 昨今です。
開戦の年に上海で生まれ、5歳の時に日本に引き揚げてきた私にとって 戦争の記憶はほんとうに断片的なものでしかありません。
戦争の悲惨さを、次世代に伝える人々が亡くなって行く この時にこの様な報道は とても大切なことだと思います。
世界中の人々が、傷つけあった大戦で 平和の尊さを知っている筈なのに 地球上から戦火が消えないことに 人間の愚かさを感じてしまいます。
高校野球が始まりました。 この少年たちが、これからも 平和な夏空のもとで 無心に白球を追う未来が続くようにと 祈らずにはいられません。
花材 ・鉄砲ゆり ・クルクマ ・パールブルー ・なでしこ ・谷渡り
花器 ・ガラス花器2個
夏休みの期間中の街は 若者がいっぱい。
特に市の中心部は学校から解放された若い人が、猛暑もものともせず 楽しげに談笑して歩いています。
街を飾っている花壇の花も、すっかり暑さに強いものに植えかえられ 原色が目立つ色彩でより暑さと活気を提供しています。熱中症を気にしながら出かけた、年配の私とは別世界のことの様です。喫茶店でひと休みして、喉を潤した後 そろそろ帰ることにします。
花材 ・カーネーション ・ユリ ・タマシダ
花器 ・ガラス器