一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1508- 小説 "蝉しぐれ"

2015-08-05 | 生け花
 蝉しぐれ、 と言う言葉からは 夏を楽しむ心 と言う情感が感じられますが " しぐれ "と言うより洪水の様な 蝉の大合唱です。

蝉しぐれと言えば、以前にNHKで放映され大ヒットした 藤沢周平原作のテレビドラマを思い出します。
 どの場面にも、藤沢周平の世界に浸れるものでしたが 私が特に心に残るのは お互い初恋の時の想いを 抱いたまま 別の道を生きている二人が 主人公文四郎の計らいで ヒロイン おふくを 陰謀を企てている敵の手から救い出す場面です。

 世継の子を授かったおふくが、しっかりとその子を胸に抱き 命がけで二人を救い出そうとしている文四郎と 身を潜めた小舟の中で 同じ月を見上げながら無言で 船頭の操る櫂の音を聞いている・・・二人の心模様が、見ている側に ひしひしと伝わってくる名場面のラブシーンと思いました。

 この作品、原作とともに親子の愛・男女の愛・友情・誇り・江戸の世情・情感など ふんだんに感じられる一作だと思います。

 花材 ・ニューサイラン ・ユリ ・クッカバラ
 花器 ・白色花瓶 ・タペストリーは藍染め

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1508- 八月の庭

2015-08-03 | 生け花
 神戸から10日振りに帰岡した翌朝は、庭の手入れに専念します。
葉月と呼ばれる8月は、木々の緑も益々濃く 茂りも濃くなっています。

 汗を流して一息ついた頃、横浜の親戚から新鮮な夏野菜が どっさり届きました。
完熟トマトの赤色が、仕事の後のミネラル補給に効きそうです。ほど良く冷やして、丸ごといただきまーす!
 
 花材 ・庭ののりうつぎ ・柏葉あじさい
 花器 ・ガラス花器










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1508- バリ島の食器

2015-08-01 | 生け花
 北野坂の骨董店で、バリ島の海の色の様な 鮮やかなエメラルド・グリーンにハイビスカスの白を描いた 食器のセットを見つけました。お値段もびっくりする位の安値です。昼下がりの、暑さの中 急な坂を登った甲斐があったと その重さも気にならず持って帰りました。

 バリ島は40年以上前、私が30代 妹が20代で バリ観光が始まった頃 モニターとして参加したことのある場所です。私にとっては、初めての海外旅行で何もかもが新鮮で とても印象深い旅でした。
 あの時の、空・海・緑の木や花々 そして心地いい海風、素朴な人達の神々への祭り、ガムランの響き、溢れる色彩・・・・たくさんの事を思い出しました。

 鉢は素麺鉢として、この夏の食卓への出番も多いことでしょう。

 花器 ・ゆり ・モカラ ・ガーベラ ・クッカバラ ・ニューサイラン
 花器 ・バリ組食器




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