一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

2007- 蝉しぐれ

2020-07-21 | 生け花

 薄曇りの朝も、蝉の大合唱で明けます。梅雨明けまでには未だ 間がありそうですが 蝉たちは待ちきれず 短い命を燃やしているのでしょうか。

和歌山の知人から先日、ちりめん細工の大ぶりの蝉が サマー・プレゼントの美味しいミカンと共に送られてきました。

 その歌舞いた、そして少しユーモラスな彼は 屋外の大合唱に負けない存在感です。

一緒に送られて来た、チリメン布の彩りも鮮やかなホウズキは 初盆のお供えにさせていただきます。

 いつもの心遣いに 感謝しつつ ・・。

 

 花材 ・アーティチョーク ・紫陽花 ・ドラセナ ・瑠璃玉あざみ

 花器 ・備前焼 緋襷  駒形九磨作

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2007- ビタミンカラーの花 ?

2020-07-17 | 生け花

  この夏 二度目の横浜に住む妹夫婦からの自家製野菜のプレゼントでした。

段ボールを開けると、ピーマン・トマト・茄子・カボチャなどなど 色鮮やかな夏野菜のビタミンたっぷりの香り。

 自然の恵と作り手の愛情の詰まった贈り物でした。

 

 花材 ・夏野菜 ・瑠璃玉アザミ

 花器 ・フランス製 アンティーク土鍋

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2007- 静かな雨

2020-07-17 | 生け花

 梅雨らしい 静かな雨の一日でした。一日中 家に閉じ込められましたが、心は平穏で幸せな気分さえ感じました。

このところの、各地での豪雨被害 コロナ禍の再燃など 心が波立つことばかりでした。

 数年前までのこの時期は、梅雨の末期を除いては このような静かに降り続く雨の日々だったと思います。

浮き立つ心で待つ 桜の開花で始まる春、そして何事もダイナミックな活力に満ちた夏の前の この雨が心をしっとりと静めてくれる時でした。

 その様な気分を久しぶりに味わう 一日でした。

 

 花材 ・瑠璃玉アザミ ・クルクマ ・ナデシコ ・鳴子ランの葉

 花器 ・創作 掛花器

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2007- 天 恵

2020-07-11 | 生け花

 一週間以上日本各地で、雨の被害をもたらしている 梅雨前線の停滞はいつまで続くのでしょうか。

当地でも豪雨にはならないまでも 連日の雨です。雲の晴れ間から久しぶりに顔を見せた太陽に 木々でスタンバイしていたのか一斉に蝉が鳴き出し ベランダのポーチュラカの鉢の花が 一斉にその鮮やかな花びらの色を披露しています。

   地上の生き物にとって、お日様の大切さを痛感させられる瞬間です。

天の恵みである慈雨は もう十分いただきました。ひと時も早く青空が、被災地へも戻ってきます様に。

 元気な蝉しぐれを聴きながら願います。

 

 花材 ・クルクマ(グリーン・ピンク)  ・瑠璃玉アザミ ・玉しだ

 花器 ・スモーキー ガラス花瓶

 

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2007- 織 姫

2020-07-09 | 生け花

 7月7日、七夕の夜は西日本を中心に 大雨の大変な被害が出ました。

渦巻く濁流を前に、呆然と立ち尽くす人々や 泥に埋もれた街全体の様子が テレビのどのチャンネルからも報じられていました。

 このような夜は、厚い雨雲のもっと上の 織姫と彦星のロマンに満ちた物語は人々の記憶の中からは すっかりと消えていたことでしょう。

翌日、幼稚園から帰る子供たちの手に 数枚の短冊のついた小さな笹が持たれていたのを見て 昨夜は七夕だったと思い出しました。

 心の中の、笹の葉にこの災害が 早く復興することと コロナの収束を願う短冊を吊るしました。

 

 花材 ・ナデシコ ・そけい

 花器 ・輪島塗 脚付花器

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