2022年ラストラン

2022年12月31日 | 日記

 2022年も、もうすぐおしまい。

 私はこの年末年始ゴロゴロ時間が大好きで、このときのために1年がんばっている(たいしてがんばっていない)ようなものである。

 仲のいい友人との忘年会以外は、なにも用事を入れず家でおこもり。

 ひたすら本を読みながら、たまに映画を観て、昼寝して、散歩して、気が向いたら銭湯に行って。

 湯上りに濃いめのカルピスを飲みながら、おこたでラジオを聴いて、自転車ロードレースやテニスを見ながら、気がつけばまた眠っていたり。

 『ファーゴ』のシーズン2を観るのが楽しみなんだよなあ。

 最近ようやく見たのよ1を。おもしろかったなー。ああいう「大暴れドラマ」は大好き。

 ということで、今回はぷよぷよ頭で今年を振り返っておしまい。

 とりとめなんかないので、こんなの私の顔ファン以外は全然読まなくていいです。では、ドン。

 


 ヨーロッパの映画やドラマをよく見た、フィジェットキューブを買った、岡田斗司夫のスマートノートを再開する、語学系YouTubeにハマる、子供のころセーブデータを吹っ飛ばした『ドラクエ3』をこの歳でやり直してやっとクリア、『ドラゴンクエスト2』も何十年ぶりかで再プレイするもムチャクチャ不条理で笑いそうになる、兵動さんとウェザーロイドの漫談打率がすごすぎる、なぜかフランス語をはじめる、『ジョーカー』『セッション』は好き嫌いに関わらず一度は観るべき映画、孔明の出ない回の『パリピ孔明』なんてジャック・ニコルソンの出ない『シャイニング』みたいなもん、ネットとリアルの両方で変な粘着にからまれる、DEEPLとかエルサスピークとか英語アプリがすごすぎ、『ジャイアントキリング』を一気読みする、とりあえずバナナと豆乳と卵と納豆とドライフルーツ入りナッツを食っておけばいい、 『摩由璃の本棚』がkindleになっていたので即買い、「窮屈な社会」という言葉に「そうなった戦犯のひとりに松ちゃんも入ってると思うけどなあ」とか苦笑い、アルカラスのスター性は期待できるがテニスのタイプ的に好みなのはメドベージェフのほう、すっかり寒さに弱くなった、病気や戦争のニュースは苦手だ、来年はたくさん本が読みたい、映画も観たい、そうしてまたたいして変わらない1年を過ごす、それもまたよし。

 


■今年おもしろかった本

 

飲茶『哲学的な何か、あと科学とか』

衿沢世衣子『制服ぬすまれた』

ディック・フランシス『興奮』

樹村みのり『フライト』

J・M・クッツェー『恥辱』

田中真知『アフリカ旅物語』

アーウィン・ショー『サマードレスの女たち』

村田 沙耶香『コンビニ人間』

猿谷要『ミシシッピ川紀行』

ジョージ・オーウェル『動物農場』

小泉喜美子『男は夢の中で死ね』

米澤穂信編『世界堂書店』

広瀬正『ツィス』

 


■今年おもしろかった映画・ドラマ

 

『ブックスマート』

『ジョーカー』

『パンズ・ラビリンス』

『おとなの事情』

『アイアン・スカイ』

『ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密』

『エスター』

『ラビリンス1945 平和の虚像』

『クリーピー 偽りの隣人』

『ファーゴ』シーズン1

『ウインド・リバー』

『コリーニ事件』

『希望の灯り』

『ジュディ 虹の彼方に』

『インターステラー』

『ドイツ1983』

『ブラウン神父 シーズン1』

 

 それでは、本年はここまで。

 サンキュー、バイバイ!

 また来年。

 

 

 

 

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ゴールデンウィーク日記 スーパータイガー黄金作戦/チャットモンチー/カルロス・アルカラス/ディック・フランシス/長濱ねる/スタンリー・キューブリック 登場

2022年05月10日 | 日記

 ■5月 某日 あるゴールデンウィークの日記

 
 朝8時起床。休日の起き時間としては奇蹟的に早い。

 ちょっと損した気分なのは、寝坊チャンスを一回フイにしたから、とか考える私は、きっと死ぬまで出世に縁がない。

 黄金の日々ということで、ちょっと贅沢に朝風呂。本当は銭湯に行きたいけど、混んでるだろうから家のせまいバスタブで我慢。

 ゆっくり湯につかりながら鼻歌を歌う。曲は『ギャランドゥ』。

 それもヒデキではなく、昔『ヤンタン』でダウンタウン松っちゃんがやってた、へたくそなモノマネ版。われながら、どういうチョイスなのか。

 風呂上がり、うちわであおぎながら濃いめのカルピス。極楽。起床後40分で、すでに仕上がっている模様。すばらしいスタートダッシュだ。

 朝食は紅茶にチョコクロワッサン、はちみつ入りのヨーグルト、ネーブルオレンジ、豆乳。

 BGMにGO!GO!7188『月と甲羅』。チャットモンチー『真夜中遊園地』。Peachy『スーパージェットシューズ』など。

 わが家では昔うさぎを飼っていたので、「あたしはピンクロックなうさぎになる」という歌詞を聴くたび、ほえーっとなる。うさぎはかわいい。うさなら、なおのこと。

 食べながらスマホをチェック。戦争のことは陰鬱になるので、スポーツを中心に。テニスのことなどあれこれ。

 カルロス・アルカラスの大爆発について、地元の先輩ダビド・フェレールがほめまくり。

 今期はリオに、マイアミバルセロナのビッグタイトルも獲得して、世界ランキングは9位。すげえなー。プレーも見たけど、こりゃ本物だ。今後に、期待大。

 現れるものがいれば、去る者もいるということで、35歳のケビン・アンダーソンが引退。

 ビッグサーバーで、派手さはない選手だったけど、ウィンブルドンUSオープンの準優勝はすばらしい戦績。こうしてまた、時代はめぐる。

 午前中は映画を観る。今日はスタンリー・キューブリックの『バリー・リンドン』。3回目くらい。

 スタンリーの中では比較的マイナーというか、長いこともあって賛否両論だけど、私は大好き。

 歴史ものでは、『スパルタカス』がイマイチだったんで、期待してなかったけど、これは大当たり。『博士の』『2001』『時計じかけ』あたりにも負けていない。

 絵がすばらしいし、世界史好きなので退屈と言われがちなストーリーも楽しめた。ダスティン・ホフマンの『小さな巨人』といい、うさんくさい人物の評伝が好きなのかも。

 なんとなく網戸をそうじして、昼食。

 オリーブオイルを熱して、ナス、唐辛子、アスパラガス、その他冷蔵庫のものをテキトーに放りこんで、トウバンジャンと炒める。

 そこに、ゆでたスパゲッティをイン。SF作家の田中啓文さんオススメの簡単スパ。

 食事のBGM代わりに、YouTubeで満州帝国を紹介する動画を見る。

 昭和レトロは楽しい。いーなー、満州帝国を観光したいなー、あじあ号乗りたいぞ。

 そこで殺人事件が起こって、名探偵である私が美人助手と、その謎を解決するのだとか妄想してしまうのが、ミスヲタのサガ。

 助手にはぜひ、長濱ねるさんでお願いします。たまたま見たNHKの「SDGs日記」って番組で、ポーっとなっちゃったよ。メチャクチャかわいかったなあ。

 午後からはコーヒーを飲みながら、ひたすら読書

 私は本さえあれば無限に時間をつぶせる人間なので、人生で退屈というのを味わったことがない。

 ルートヴィッヒ・リース『ドイツ歴史学者の天皇国家観』。
 
 明治時代、東京帝国大学で教鞭をとった、いわゆる「お雇い外国人」の著者が、当時の日本を政治的視点や、人物の評伝、庶民の風俗など様々な角度から描いたもの。

 一時期、われらがバックパッカーの大先輩、イザベラ・バード姐さんの影響で、明治大正の日本を「外国人視点」で書いた本をあれこれ読んだけど、これもその一冊。

 偏見などを極力抑えた、非常にクレバーな文章が並び、それだけでも読んでいて心地よいし、勉強になる。

 夕方は買い物がてら、少し散歩。近所の商店街でお祭りをやっていたので、少し冷やかす。

 子供のころ、祭というのは不思議な魅力があり、友達とたいして美味くもない焼きそばや、りんご飴を食べながらそぞろ歩いたものだが、そんな姿が妙にキラキラと、美化されて思い浮かぶ。イメージはレイ・ブラッドベリ

 子供のころに嫌な思い出とか、そんなにない割には「昔に戻りたい」とかあまり思わないタイプだけど、こういうとき少しだけ、気持ちがわからなくもない。

 もっとも、これは本当の昔ではなく、「のこの気持ち」で彩られたテーマパークのようなものに、戻りたいと錯覚してるだけなんだろうけど。

 きっと、映画とか撮る人って、こういうのがモチベーションになるんだろう。「幻想」に彩られた、本当には存在しない「現実」を再現する。

 存在しない「恋」、存在しない「家族」、存在しない「愛」、存在しない「正義」、存在しない「古き良き時代」……etc.

 夕食は海鮮丼

 スーパーで半額になった刺し身を買って、ご飯を炊いて、そこにわさびと、冷たいだし汁をたっぷり注いで、ノリふって、あとはぶわっさぶわっさとかきこむ。豪華なんだか、貧乏くさいんだか、よくわかんないや。

 食後はパソコンを開く。お茶しながら、YouTubeやラジオなど。

 山田五郎さんの美術講義。もともと美術音痴だったのが、「へー、絵っておもしろいんだなあ」と思わせてくれたのが、山田さんの『知識ゼロからの西洋絵画入門』。

 西洋の美術を、ロジックゴシップで読み解いていく山田さんの手法は興味深くも、実はそれが「正統派」な王道鑑賞法。マジで美術館に行きたくなる。

 寝る前に少し読書。ディック・フランシス『興奮』。

 夜寝る前に、オモシロ本を手に取ってしまうのは悪手なんだけど、ここでもやらかしてしまった。

 ミスヲタのくせに、「競馬シリーズ」は恥ずかしながら初めてなんだけど、いやもう、ストーリーはいいしキャラもシブいし、も読みやすいわで、文字通りの「興奮」でやめられない止まらない。

 やっちまったよと夜も更けるが、明日も休みなので問題なし。

 徹夜本に、なにはばかることなく、どっぷり浸れる幸せ。嗚呼、ゴールデンウィーク万歳! 終わらないでほしかったよ。

 

 

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独身貴族の寝正月日記 高倉健/エラリー・クイーン/江夏豊/レニ・リーフェンシュタール/木枯し紋次郎/ヘニング・マンケル 登場

2022年01月02日 | 日記

 正月である。

 私は年末年始が好きで、冬休みと言うこともあるが、27日くらいからの、

 「これで1年も終わりかあ」

 という感慨のようなものが、なんとなく心地いいのだ。

 その意味では、年始よりも年末を好むタイプなのだが、まあやることは同じで、家でゴロゴロしているだけ。

 まさに、栄光の寝正月ということで、今回はそんな1日を。

 

 ■1月1日の日記

 

 朝10時起床。

 起き抜けに、最近ハマっているポン・ジュースのウェルチと豆乳紅茶。初詣とかは、特に行かない。

 私は人生で一度も「初詣」というのをしたことがない人種であり、昔は誘われることもあったけど、全断り。

 寒いし、人混みはしんどいし、みんな、よう行くなあ。

 そういや、学生のころ元旦に初詣行って、その帰りに車上荒らしにあった人がいたて、まさに新年を飾るにふさわしい、すばらしすぎるスタートダッシュを見せてくれた。

 気の毒ではあるが、なぐさめようにも、話がよく出来すぎていて、同情より笑いが先に出てしまう二次遭難なのが、また困りものだ。 

 なんて懐かしい気分にひたりながら、なんとなく昔の江夏豊のピッチング動画など見る。

 明らかに、M−1グランプリで真空ジェシカがやったネタのせいだが、元近鉄ファンとしては、「江夏の21球」には複雑な思いが。

 とはいえ、すばらしい戦いだし、山際淳司さんの名文は何度も読んで、気分はマゾ。

 あとは、オススメで出てきた阪神-東映や、巨人-西鉄の日本シリーズの動画など観る。われながら意味不明のチョイスだ。

 朝食はインスタントコーヒー、くるみパン、リンゴにゆでたまご。

 BGMはスマホに入れてる曲を適当に。ヤンタンのテーマとか、くるりのワンゲルとか、『ロマンシング サ・ガ』のバトル曲とか、木枯し紋次郎キング・クリムゾンなどなど。

 午前中は映画を観る。『がんばれ!ベアーズ』。

 何度観たかわからないけど、それでもおもしろい。

 ルーパス君がフライをキャッチするあのシーンも、もちろんいいんだけど、不良少年のケリー君が、ベアーズの黄色いユニフォームを着ると

 「ただのかわいい男の子」

 にしか見えなくなるギャップもステキ。

 ベアーズといえば、ガイナックスの創立メンバーで、『王立宇宙軍 オネアミスの翼』の監督もつとめた山賀博之さんが、淀川長治先生の、

 

 「同じ映画に10回観れば、映画監督になれる」

 

 というアドバイスに影響を受けて観たのが、『がんばれ!ベアーズ 特訓中』だったという話。

 なんで『特訓中』やねん。ふつうに『ベアーズ』観ろよ! と、メチャクチャに笑ったものだった。  

 『猿の惑星』じゃなくて『続・猿の惑星』。『スピード』じゃなくて『スピード2』。10回観たのが、すごいと思います。

 調子が出てきたので、これも何回観たかわからない『新幹線大爆破』。

 高倉健さんといえば、おぼえているのが、吉田豪さんがラジオで話していたエピソード。

 なんでも、東映時代に健さんの舎弟だった人が、

 「雪山で放り出されて、その後を武装した健さんが、銃声を鳴らしながら追いかけてくる」

 とかいう体験を語っていて、腹かかえて笑ったもんだ。

 すげーなー、昭和やなー。てか、それただのホラー映画だよ!

 この話のすごいのは、当時の東映では健さんは「まじめな男」という評価で、このテキサス・チェーンソーが「まじめ」なら、他の連中はどうだったのか。

 なんとなくカーテンを洗濯して、昼食。

 コンソメスープの素をお湯に溶かして、そこにトマトを1個入れ、あとは玉ねぎ、鳥肉、ナス、キャベツなど、テキトーにぶちこんで、オリーブ油と黒コショウをたっぷり。

 ダイエット成功のMVPでもある、アバウトなトマトシチューの出来上がり。

 私は料理のセンスが無いので、味はたいしたことないが、とりあえず体は温まって栄養も満点。

 食べながら、YouTubeにあがっている海外の風景動画を見る。

 今のもいいが、古いものが4Kになっているのもありがたく、1945年ハンブルクやら、1930年ワルシャワやら、1908年モスクワやら、1940年代東京

 昔、氷室冴子さんが、昭和天皇が亡くなったときにずっと流れてた「昭和を振り返る」みたいな映像を一週間くらい、ぶっ続けで見ていたとかエッセイに書いていて、子供のころは、

 「なにがおもろいんやろ」

 と不思議だったけど、今思うと、それ絶対おもしろいやろ。

 そら見るわ。『映像の世紀』とか、ヒマなときずっとBGVにしてるし。

 食後は少し昼寝。午後からはコーヒーを飲みながら、ひたすら読書。

 エラリー・クイーン『災厄の街』を再読。

 エラリー様はもともと苦手で『靴にすむ老婆』と、『フランス白粉の秘密』『十日間の不思議』くらいしか読んでなかったけど、『オランダ靴の秘密』のあざやかな「論理性」に感動し、一気にハマった。

 その後『ローマ帽子の秘密』も当然アタリ。

 あと本棚には『Xの悲劇』『九尾の狐』があって、『十日間』も読み直す予定で、楽しみ楽しみ。

 ノッテきたので、ハシゴ読書と次は若島正先生の編んだチェス小説集『モーフィー時計の午前零時』

 ヴィクター・コントスキーのバカ小説が絶品。タニス・リーの優雅なファンタジー世界に、しばしウットリ。

 夕食は、年越しそば用に買ったダシを使ってキムチ鍋。

 キムチとコチュジャンを山盛り入れ、白菜、エノキ、豚肉、モヤシ、ニラ、ネギ、タマゴを汗だくになってやっつける。

 こんなもん、うまいに決まっているのである。シメはうどん。はち切れるくらい、お腹いっぱい。

 食後はパソコンを開く。お茶しながら、YouTubeやラジオなど。

 レニ・リーフェンシュタールの『意志の勝利』とか、『オリンピア』をダラダラ観る。

 レニのやったことに「責任」があるかどうかは、私にはむずかしくてよくわからないが、この才能が埋もれることになったのは、ただただもったいなかった。

 寝る前に少し読書。ヘニング・マンケル『リガの犬たち』

 最近、また北欧ミステリに興味が向いてきて、アーナルデュル・インドリダソンとかkindleで買い直したりした。

 ラーシュ・ケプレルとか、また読み直そうかなあ。ただ、北欧ものは、土地柄か陰惨な事件をあつかった物語が多いのがなあ。

 とかなんとか言ってるうちに、眠くなってきたんで、湯たんぽのお湯をわかしながら、今調べている将棋のちょっと大きめのネタについて、長くなりそうだけど、どこをけずるか、それともいっそ全部書いちゃうかとか考える。

 布団の中で、ダラダラとスマホをいじり、年末にオールザッツ漫才でやってた、エルフの2本目のネタが妙にしみるね、なんて思い出しながら、眠りに落ちていった。

 

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For auld lang syne, my dear, for auld lang syne

2021年12月29日 | 日記

 2021年も、もうすぐおしまい。

 コロナのおかげで不便を強いられたが、なんとか乗り切って、今度は2022年。

 そこで今日は、ざっと今年を振り返って、おしまいにしたい。

 こんなん全然読まないでいいんで、代わりに「八方・今田の楽屋ニュース」でも見ましょう。

 それではドン。

 

 5キロのダイエットに成功した、『じゃりン子チエ』が朝の楽しみだった、朝日杯最終日はドラマチックだった、サンデル教授の「実力も運のうち」がピンとこない人はレナード・ムロディナウ『たまたま』を読もう、竹ブラジルのネタが天才過ぎてもう、樹村みのりはすごいけどエライことカロリーを使う、春キャベツにハマった、久しぶりに落語を聴いた、かわいいポットを買った、オシャレなやかんを買った、今世界で一番男らしいのは川瀬名人だ、藤井聡太がなにをやってももう驚かない、山田五郎さんのYouTubeは見るべし見るべし、読書量が減っているのが今の悩み、なんとなくヒッチコックを観直したら全作品見返したくなって困った、こんだけのことやっても選挙は勝つんだとコケそうになった、信じられないくらい頭の悪い人を何人か見た、ノバク・ジョコビッチを観て『ロッキー』があれだけ人を熱くさせる理由がわかった、ポン・ジュノってすごいんだけど明らかに気ちがい、ゴジラSPがメチャおもしろかった、真空ジェシカがついに行ったけど「ボケがジャムってる」のは大丈夫なのか、リマスターされた世界の古い町並みの動画ばかり見ている、「役に立つこと」を身につけられない私の役割はきっと「なかなか日の当たらないムダなもの」を拾い上げることなんだろう、いつまで経っても寝るのが下手だ、シルクロードを歩いてみたい、平和だったころにシリアに行っておかなかったのは本当に痛恨だ、イエメンもそうなった、来年こそは旅に出たい、春になって雪が溶けるようにすべての人の悩みが全部どこかに流れていけばいいのにシオシオのパー、

 

 今年おもしろかった本。

 

樹村みのり『カッコーの娘たち』

エラリー・クイーン『ローマ帽子の秘密』

伊藤ヒロ『異世界誕生 2006』

イザベラ・バード『日本紀行』『朝鮮紀行』

山際康之『八百長リーグ 戦時下最大の野球賭博事件』

青柳碧人&帯谷ミドリ『放課後ミンコフスキー』

マリオ・バルガス=リョサ『悪い娘の悪戯』

寺尾隆吉『ラテンアメリカ文学入門』

常盤新平『ザ・ニューヨーク・アイ・ラヴ』

E・S・ガードナー『どもりの主教』

沼野充義『チェーホフ 七分の絶望と三分の希望』

野崎まど『アムリタ』

灰田高鴻『スインギン ドラゴンタイガーブギ』

ドストエフスキー『地下室の手記』

猿谷要『北米大陸に生きる』

池内紀『カール・クラウス 闇にひとつ炬火あり』

井山夏生『テニスプロはつらいよ 世界を飛び、超格差社会を闘う 』

ジェイコブ・ソール『帳簿の世界史』

 

 

 

今年おもしろかった映画

 

『地獄の逃避行』

『日本沈没』

『コピーキャット』

『キングコング 髑髏島の巨神』

『勝手にしやがれ』

『蜘蛛の巣城』

『ペレ 伝説の誕生』

『クリスマスのその夜に』

『ヒンデンブルグ』

『真夜中のカーボーイ』

『スパルタンX』

『ビューティフル・マインド』

 

 それではみなさん、2022年にまたお会いましょう。

 

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2020年の終わりと『小さな恋のメロディ』

2020年12月31日 | 日記

 2020年も、もうすぐ終わりである。

 コロナをはじめ、政治経済に世界情勢など、しんどいニュースが多い1年(というか、ここんところずっとそんな感じだけど)だったけど、あれこれ振り回されているうちに年末。

 冬休みということで、とりあえず時間はあるから、家でゴロゴロしながら一回気持ちをリセット。

 関西の年末といえば「八方・今田のよしもと楽屋ニュース」と「オールザッツ漫才」で、あとは銭湯行って、エルンスト・ルビッチの『天国は待ってくれる』観て、フェルナンド・ペソアを読みながら年を越す予定。

 もう完全にオフモードなので、今年1年をダーッと振り返って本日はおしまい。

 こんなもん、だれも興味ないから、私のストーカーだけ読んでください。では、ドン。

 

 アニメ『映像研には手を出すな!』がすばらしかった、ミステリドラマ『トンネル』のヨーロッパテイストは好み、藤井フィーバーにはただただ驚かされっぱなし、金子英樹さんもすっかりユーチューバーだ、『バビロン・ベルリン』は設定がどストライクでずっと見ていたい、とよぴーの棋風のマニアックさは説明が難しい、ドライフルーツにハマった、ロベルト・バウディスタ=アグートのテニスが渋くて良い、秋から冬の朝の楽しみは『南の虹のルーシー』、どんな悪いことやっても法的におとがめなしなプーチンてすごいね、とか思ってたらウチの国も大して変わらないらしくてコケそうになる、2021年に来るのは間違いなくTOKYOあむあむWORLDの「スリル」、『若おかみは小学生』と『小さな独裁者』が今年のベスト1、大人とは自分が若いころにされた説教をまったく同じ文言で後輩に垂れ流す生物、大坂なおみ選手を支持します、空気階段に真空ジェシカに蛙亭のラジオとかよく聴いた、でも今世界で一番おもしろいのはしずるの池田さんかもしれない、『ニュクスの角灯』と『映像の世紀』をセットで見ると楽しくも切ない、ラテンアメリカ文学を読んで「日本はちゃんとした国でよかったなあ」とか思っていたことを心底謝罪したい、新しい自転車を買った、腰痛がヒドくなった、井筒俊彦先生の本を吸収できるほどの知性がほしい、アマゾンプライムにある英国ドラマにヨダレが止まらない、たぶん日本を生きづらくしてるのは悪人と「勤勉な愚か者」、『シネマこんぷれっくす』とか『放課後ミンコフスキー』とか『ヘテロゲニア リンギスティコ』とか、「肉屋を応援する豚」にならないよう自分も警戒せよ、コロナが明けたら外国に行きたい、ウズベキスタンとかいいなあ……。

 


 今年おもしろかった本


 


ロバート・A・ハインライン『人形つかい』

ジョー・ウォルトン『図書室の魔法』

藤沢道郎『物語 イタリアの歴史』

コニー・ウィリス『リメイク』

猿谷要『アトランタ』

ガルリ・カスパロフ『ディープ・シンキング 人工知能の思考を読む』

上田早夕里『華竜の宮』

ジョージ・オーウェル『一九八四』

ヘニング・マンケル『リガの犬たち』

飯塚英一『旅行作家マーク・トウェイン 知られざる旅と投機の日々』

パトリック・ジュースキント『香水』

井筒俊彦『イスラーム文化 その根底にあるもの』

フランシス・M・ネヴィンスJr『コーネル・ウールリッチの生涯』

水生大海『少女たちの羅針盤』

タニス・リー『闇の公子』

初野晴『ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外編』

エラリー・クイーン『災厄の町』

サマセット・モーム『劇場』

ヘレン・マクロイ『逃げる幻』

中村文則『掏摸』

 

 今年おもしろかった映画


『沈黙 サイレンス』

『小さな独裁者』

『若おかみは小学生!』

『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』

『レディ・プレイヤー1』

『ノーカントリー』

『影の軍隊』

『アンディ・マリー 再起までの道』

『ブレードランナー2049』

『IT2 イット THE END/それが見えたら、終わり』

『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』

『マチネー/土曜の午後はキッスで始まる』

『しあわせの雨傘』

 

 今年はコロナがあって、なにかと大変であった。

 モロに影響を受けてしまった人、幸運にもそうでもなかった人など様々だが、こういうときにどうするかの答えはひとつしかない。

 かつて、カート・ヴォネガットは『スローターハウス5』の中で、

 「人生について知るべきことは、すべてフョードル・ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の中にある」

 と書いたが、それでいえば人生で大変な時期をむかえたとき、どうするかのすべては、『小さな恋のメロディ』という映画の中にある。

 劇中歌を担当した、ビージーズの「Give your best」という曲(→こちら)を聞けばいいのだ。

 

 

And when you think that your life isn't right
You know the day isn't always like night
You've had your peace
Now it's time for you to fight.
Just give your best to your friends.


いいことなんてないと思ったときだって

日々が夜の闇みたいだとはかぎらない。

心安らかだったころもあったけど、今は戦うときなんだ。

ただ友達のために、キミのベストを尽くすんだ。


 

 

 それでは本年度はここまで。

 サンキューバイバイ!

 また来年。

 

 

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2020年読書マラソン 今年も出走者が出そろいました

2020年12月25日 | 日記

 全国から重度の活字中毒者を集めて行われる、読書マリリンマラソン。

 今回も45億人以上が集まっています。

 さあ、スタート。優勝者以外は、罰ゲームとして、フィリップ・K・ディックの『ヴァリス』のストーリーやテーマを「論理的」に説明していただきます。

 

 というわけで、年末年始はとにもかくにも読書の時間。

 私はこの季節、スーパーとコンビニと銭湯に行く以外は、ひたすら家でじっとして本を読むというのが恒例になっており、極論を言えばこの日のために1年をがんばっているといってもいい。

 積読をひたすら消費していくのが楽しいわけだが、最近は買うスピードと読むスピードのバランスが悪く、本がどんどんたまる一方。

 何度か断捨離はしたけど、処分した本も結局、未練がましく古本で買い直したりしてるから、なにをかいわんや。

 ジャングルのごとく生い茂る紙の物量の前に、茫然とせざるを得ない。

 これに対抗するには、どんどん読んでいくしかない。

 腹をくくって、出走者はこちらです、ドン。


 
逸木裕『虹を待つ彼女』

マリオ・バルガス=リョサ『アンデスのリトゥーマ』
 
チャールズ・H・ハスキンズ『十二世紀のルネサンス』

カレル・チャペック『長い長いお医者さんのはなし』

千野栄一『言語学フォーエバー』

パトリーシア・メロ『死体泥棒』

沼野充義『モスクワ ペテルブルグ縦横記』

ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『MORSE モールス』

滝野沢優子『来て見てラテンアメリカ』

フィリップ・K・ディック『高い城の男』

辻村深月『サクラ咲く』

オースン・スコット・カード『エンダーのゲーム』

石持浅海『セリヌンティウスの舟』

黒田龍之助『水曜日の外国語』

アンドレアス・グルーバー『月の夜は暗く』

近藤史恵『スティグマータ』

小泉喜美子『血の季節』

ミネット・ウォルターズ『女彫刻家』

岩瀬彰『「月給100円サラリーマン」の時代  戦前日本の〈普通〉の生活』

ジョン・ディクスン・カー『夜歩く』

山口瞳『ああ! 懐かしのプロ野球黄金時代』

アイザック・アシモフ『鋼鉄都市』

宮地昌幸『さよならアリアドネ』

 

 まだまだ山ほどあるけど、何冊いけることか。

 世界は色々あるけれど、みかんと本があれば、とりあえずは大丈夫だ。

 

 

 

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コロナ日記 非常事態宣言は明けたけど、特になにも変わらないなあ編

2020年08月04日 | 日記

 非常事態宣言はあけてわかったことは、私の休日はコロナがあろうがなかろうが、たいして変わらないということであった。

 

 ■7月のある休日

 
 朝11時起床。寝過ぎだが、寝ても寝ても眠い。今年は雨ばかりで調子が出ない。

 水シャワーを浴びて、作り置きのアイランとアイスティーをちゃんぽんで飲む。半分寝ながらスマホをチェック。

 見るのはニュースと天気予報。あと、タイムシフトでアベマやニコ生の将棋番組など。

 当ページでは羽生善治九段や谷川浩司九段が、まだ若手だったころのようなヴィンテージマッチを紹介してるけど、もちろん今の将棋もチェックしている。

 名人戦に叡王戦に王位戦と棋聖戦とか、アベマの早指し、さらに藤井聡太棋聖は順位戦をはじめ、他の棋戦も放送するから、追いかけるのが大変!

 中継が増えてありがたいのは、タイトル戦なんかももちろんだけど、まだ売出し中の若手棋士を見られること。

 今までだと、NHK杯の予選とか抜けてきてもらわないと、いけなかったけど、こうしてチェックする機会が増えてホクホク。

 「藤井キラー」の大橋貴洸、新人王戦優勝の高野智史、スピード昇級の近藤誠也、三枚堂達也、石井健太郎、黒沢怜生、長谷部浩平、斎藤明日斗とかとか。

 どんどん勝って、若手シーンを盛り上げていってほしいものだ。こないだの渡辺大夢は強かった。明日斗もやったね。みんな、期待してるよ!

 朝食にコーヒー、バナナ、フランスパン。

 BGMに筋肉少女帯『サボテンとバントライン』『サンフランシスコ』『サーチライト』など。オーケンは天才だなあ。朝に聴くもんでもないかもしれんが。

 午前中はDVDを観る。今日はエルンスト・ルビッチ監督の『ニノチカ』。

 「ガルボ、笑う」のキャッチコピー通り、グレタ・ガルボの美しさや「ルビッチ・タッチ」と呼ばれる洗練された演出やセリフ回しもさることながら、やはりこの作品に欠かせないのが、あの男たち。

 そう、ブリヤノフ、アイラノフ、コパルスキーの爆笑トリオ。

 この三バカ大将というかズッコケ三人組が、もう楽しくてキュートで萌え萌えなのである。

 いやまあ、やってることは公金で高級ホテル泊まったり、そこでデリヘル呼んだり、コンスタンティノープルでは酔って絨毯を窓から投げて、

 「なぜ空を飛ばない!」

 と叫ぶとか、いにしえのロックンローラーか底抜けユーチューバーみたいなんだけど、そこが最高。

 しかしこの三人、こんな重大任務を受けてるくらいだから、革命の英雄で(作中にそういうセリフもある)能力的にも超エリートなはずなんだよねえ。ジョージ・オーウェル『動物農場』こないだ読んだから、笑っていいのか震えるべきか。

 なんとなく風呂をみがいて、昼食。

 冷凍ゴハンをチンして、ゆでた豚肉に塩コショウして、ほうれん草、オクラ、生卵をのせて、グリグリかきまわしていただく。栄養たっぷり。

 自炊がめんどうという男子は、

 「スーパーで安売りしてる食材を買ってきて、火を通してから、めんつゆと一緒にゴハンか麺にぶっかける」

 のが簡単でヘルシーで満腹するからオススメ。メニューをいちいち考えなくていいのも楽。

 え? 味? 日本男児が、そんなこまかいことをゴチャゴチャ言ってはいかんな。

 食事のBGM代わりに、BS11でやっている『ヨーロッパの車窓だけ』。

 文字通り、ホンマになんの編集もなく、ワンカットで車窓だけを流す男らしすぎる番組。

 最初見たときは空いた口がふさがらなかったけど、昔ユーレイルパスを片手にヨーロッパをまわった身としては、チェックせざるを得ない。

 ただただ、何もないフランスの風景を見る。変な時間。この無聊感がたまらない。

 午後からはコーヒーを飲みながら、ひたすら読書。私は本さえあれば無限に時間をつぶせる人間なので、こういうときありがたい。

 タニス・リー『闇の公子』。濃厚なファンタジーだが、メチャメチャおもしろい。

 私は海外ファンタジーものが苦手で、『指輪物語』も『ドラゴンランス戦記』も『ゲド戦記』も、一応読んだけど、えらいことしんどかったうえに(『ゲド』は最近読み直したらおもしろかったけど)、内容もまったくおぼえてなかった。

 ファンタジーものの「あるある」に、子供向けとかリアリティーがないとかいわれがちなせいで、作者がその壁を乗り越えるため細部とかストーリーテリングに力を入れまくり(トールキン先生の描くホビットの生態とか)。

 そのせいでレベルは爆上がりしたけど、ハードルも爆上がって、かえってライトなファンは手に取りにくくなる……てのがあるんだけど、『闇の公子』もまさにそれ。読みごたえあるけど、敷居が高いなあ。

 道理で「インスタント魔法」の『ハリー・ポッター』が売れるわけだ。オススメするのは断然タニスだけど、最初に読むのは絶対ポッターだよ。 

 夕食は袋麺のサッポロ一番みそ。テンションをあげようと、キャベツ、ニラ、ししとうに、七味を大量に投入。辛くてうまくて、頭バクバクで、しばし浮世の憂さを忘れる。

 食後はパソコンを開く。お茶しながら、YouTubeやラジオなど。ダラダラとスポーツを。

 サッカーワールドカップで活躍するハンガリー代表「マジックマジャール」のプレーなど。キーパーがベレー帽をかぶっているというのが良い。

 寝る前に少し読書。池内恵先生の『イスラーム国の衝撃』。日本人にはわかりにくい、イスラーム世界の事件や問題点を解説してくれる一冊。

 ちょっと速読にはむかない文章だけど(文体がまじめすぎるせい)、それゆえか中身の濃さと充実が感じられる。

 さらに『現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義』と『サイクス・ピコ協定 百年の呪縛』も読み直す。

 前者は「イスラームのトンデモ本」を紹介しており、人の考えることは文化や民族を問わず、似たようなもんなんだなあと苦笑しながら眠りに落ちる。

 

 

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コロナ日記 「時間つぶしはゲームが最強」編

2020年05月15日 | 日記

 「ゲーム好きは、たしかにこの状況には強いかもしれへんねえ」。

 テレビ電話越しに、そんなことを言ったのは友人トネヤマ君であった。

 昨今、コロナの影響で外出が制限されており、家での過ごし方は人それぞれであるがトネヤマ君は、

 「オレはゲーム好きやからなあ。まあ、家出るなと言われても、そんなに困ることはないかもね」。

 『将棋世界』で連載を持っていたこともある編集者の山岸浩史さんは、かつて、

 「牢の中でネット将棋が指し放題なら、終身刑を宣告されてもかまわない」

 という名言(?)を残し、将棋関係者をあきれ……感動させたものだが、そういやトネヤマ君も昔、

 「24時間ゲームだけして、他のことせんと過ごせるんやったら、家から一生出られへん、死ぬまで誰とも会われへんって言われても平気やな」

 山岸さんと、ほとんど同じことを言っているわけで、デジタル・アナログ問わず、「ゲーム」というのはそれだけ人を惹きつけるのだろう。

 私自身、今ではほとんどやらないが周囲にゲーマーは多く、なかなかの「インシテミル」ぶり。

 友人ジョウナン君はRPGが好きすぎて『クロノ・トリガー』『グランディア』『ヴァルキリープロファイル』といったお気に入りのゲームを、ふつうにクリアするだけは物足りず、

 「主人公だけ操作してクリア」

 「魔法なしでクリア」

 など「縛りプレイ」をやりつくし、ついにはネタ切れになり、「目をつぶりながらクリア」などという神業に挑戦してた。

 友人ハタ君は一時期オンラインゲームに、ずっぱまりしたことが。

 『ウルティマオンライン』が楽しすぎて盆休みの一週間、近所のコンビニに食料を買いに行く以外ずーっと、それこそ寝るのもその姿勢だから、1日23時間半パソコンの前にすわっていたら、休みの最終日に鏡を見て卒倒しそうになったそう。

 その様は本人いわく「生ける屍」「遭難13日目」「クトゥルフ神話に出てくる邪神を見て発狂した人」というもので、どんだけやってたんや、と。

 そんな彼も、一歩外へ出れば結構優秀な技術者なんだから、人生とはわからんもんです。「ゲームはよくない」という大人はいまだに多いけど、まあみんな、そこそこ普通の社会人になってますよ。

 そんな話を、別口で後輩アサヒガオカ君にしてみると、

 「わかりますわあ。自分も、就職するまでは平日学校帰りに6時間、土日は11時間ゲームやってたッス」

 すごいもんだと言いたいけれど、まあゲームジャンキーでなくとも『ダービースタリオン』とかなら、ずーっとやってる人とかいたね。

 「自分、だいぶ前っスけど先輩からケン・グリムウッドの『リプレイ』って小説、借りたやないですか?」

 はいはい。主人公が人生を何回もやり直せるっていう「リプレイもの」の元祖になった大傑作ね。

 「あれ、メッチャおもろかったんスけど、やっぱ考えてまいますよね。自分やったら、どうするやろう、て」

 考えるねえ。あの本でも、人生やり直せてラッキーやけど、よかれと思ったことが裏目に出たり、子供とか慈しんだ存在がリセットされる切なさがあるんよね。

 「あれは泣くッス。で、自分ならどうするか真剣に考えて出た結論がですね」

 はいはい。気になるね。

 「わかりやすく5回《リプレイ》できるとしたら、3回目くらいの人生は、丸々『ポケモン』に使い切りますね」。

 そっかー、ポケモンはハマるらしいもんねえ……て、主人公が30年くらいゲームばっかやってる『リプレイ』じゃあ感動できないって!

 

 

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コロナ日記 ボンクラ独身貴族のステイホーム編

2020年05月09日 | 日記

 コロナで世界が大変である。

 友人などに連絡を取ってみると、ため息をつく人もいれば、昨今流行りのZOOM飲み会をやっている人など様々。

 で、こういう話をしていると、かならずと言っていいほど

 「外に出えへんで、どうやって1日すごしてんの?」

 という話題というか情報交換になるので、今回も日記形式で自宅待機大型連休をレポートしてみたい。

 

 ■5月のある休日

 

 朝10時起床。起き抜けにポン・ジュースとインスタント・コーヒー。飲みながらスマホをいじる。

 天気予報とニュース。この状況がいつまで続くかわからないが、ケンカと薄汚ねえ火事場泥棒だけはやめてほしいなあと思う。

 クールジャパンのこととかね。

 朝食は紅茶、バナナ、クロワッサンにゆでたまご。BGMは古いフランスの曲。『巴里祭』『巴里の屋根の下』。

 午前中はDVDを観る。中古屋で買ったり、昔ダビングしたものが山ほどある。

 こういうのは「手元にあると、いつまでも観ない」という罠というか「あるある」があるので、いい機会だからあさってみる。

 当然、昔観たものが多くなる。今日はビリー・ワイルダーの『熱砂の秘密』。

 ドイツ軍のエルヴィン・ロンメル役をエーリヒ・フォン・シュトロハイムが演じてるんだけど、こんな似ても似つかない配役というのもめずらしい(笑)。

 ただやはり、シュトロハイムは雰囲気ありまくりの役者なんで、ある意味ハマり役でもある。

 手に持ってるハエたたきが、妙にキャラとマッチしている。いい映画。

 なんとなく本棚の整理をして、昼食。

 うどんをゆでて、卵、ネギ、ワカメ、コロッケ、豆腐など冷蔵庫のあまりものを全部つっこんで、ヒガシマルのダシと熱々の湯をそそぐ。

 雑すぎる鍋焼きうどんだが、「男のメシ」という感じもして悪くない。

 食べながら、BS世界のドキュメンタリー「ヒトラーユーゲント ナチス青少年団の全貌」を見る。

 「NSDAP(ナチスの正式名称)あるある」に、

 「当時のドイツ人の写真を見ると、ものすごく幸せそうな笑顔を見せているものが多い」

 というのがあるんだけど、大人もそうだろうけど「ヒトラーユーゲント」にハマる子供たちがいることも、なんとなしに理解はできる。

 そら、みんなでキャンプしてハイキングしてスポーツ大会やって、勉強は重視されず、しっかりしたタテ関係にカッケー制服。

 カリスマ的指導者もいて、そんなもん男子の役満そろってますもんね。

 少年マンガが描く、理想の運動部みたいな世界。文化系の私は絶対イヤですが。こいつら、本焼くし。

 食後は少し昼寝。寝つくまで、シーツにくるまりながらブログのネタを考える。

 私はこのページをバズらせようとか、フォロワーを増やそうとか、そういったことはほぼ考えていないので、内容は思いつきで本当に一貫性がない。

 SNSで人気のある友人からは、よく「テーマをしぼったほうがいいよ」とかアドバイスされるけど、それだと飽きるからなあ。

 最近、将棋ネタを多くしているが、そもそも、藤井聡太七段のフィーバーがすさまじく、それだったらちょっとと「羽生世代を中心としたトッププロの大ポカ集」を書いてみたら、少し反応があって、ならばと「絶妙手編」もやってみて、そこで終わるはずだった。

 それが、こんなに続くとは思わなかった。

 まあ、将棋ブームが終わるかネタが切れたらやめるだろうけど、発表するというよりは、これを機会に古い資料を読んだりするのが楽しいのかもしれない。

 こんなことなら古い『将棋世界』とか、『週刊将棋』のスクラップとか処分しなきゃよかった。

 こと文化系人間は「断捨離」ブームなんかに乗せられてはいけません。

 午後からはコーヒーを飲みながら、ひたすら読書。

 私は本さえあれば無限に時間をつぶせる人間なので、こういうときありがたい。

 今日は飯塚英一『旅行記作家マーク・トウェイン 知られざる旅と投機の日々』。

 『トム・ソーヤーの冒険』や『ハックルベリー・フィンの冒険』の作者であるトウェインは一般的には

 「ミシシッピ川を愛する、愉快で楽しいおじさん」

 というイメージだが、それはあくまでトウェインの一部にすぎず、すぐれた旅行記をものし、また「文学的名声より、一発当てて金持ちになりたい!」という、かなり俗っぽいアメリカン・ドリーマーでもある。そもそもミシシッピ川の近くには、若いころの数年しか住んでいない。

 また、なかなかアクの強い人だったようで、本の中で実在の人物をイジりまくったら激怒され、訴訟を起こされたり、死後に新聞の投書で反論されたり。

 変な発明品で一発当てることに血道をあげていたら、大失敗して破産しかけるとか、『自伝』は自慢話と罵詈雑言しか書いていないという「老害」丸出しな内容で、トムやハックを愛するマジメな研究者を困らせているとか、飯塚氏のすばらしくリーダビリティの高い文章もあって、メチャクチャにおもしろい!

 夕食。ご飯を炊いて、豚モヤシとキャベツのサラダ、卵豆腐。

 こういうとき、辺境作家の高野秀行さんをはじめ、「メシだけ炊いておけばいい」という人もいるが、たくさん炊くと「ラップして冷凍」という手間がめんどくさくて、やらなくなってしまうことも多い。

 そこで一時期「レンジでチン」のご飯を食べていたこともあって、最強なのは東海林さだおさんの本を参考に、

 「ご飯をチンして、かつおぶしと醤油をかけて食べる猫まんま」

 手間のコスパはすばらしいものがある。味つけノリをのせてもよし。おかずは納豆をパックのまま。

 そういえば『OL進化論』の秋月りす先生は、「パックご飯にスライスチーズとキムチをのせてチン」をおススメしていた。とにかく、なんでものせればいいのだな。

 食後はパソコンを開く。お茶しながら、YouTubeやラジオなど。古いテニスの動画。アンリ・ルコントの芸術的なプレーに、しばし酔いしれる。フェデラーとナルバンディアンのローラン・ギャロスでの打ち合いとか。

 寝る前に少し読書。SFが読みたくなって、ロバート・A・ハインライン『人形つかい』を読み返す。

 本好きやってると、よく「どんな本読んだら役に立つ?」とか訊かれるけど、SFはおもしろいうえに「相対的視点からの思考力と想像力」が鍛えられるから、強いんじゃないかなあとか、そんなことを考えながら眠りに落ちる。

 

 

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コロナ日記 独身貴族のボンクラ自宅待機編

2020年05月03日 | 日記

 コロナで世界が大変である。

 友人などに連絡を取ってみると、やはり色々と混乱もあるが、落ちこんでてもしょうがないと開き直って、あえて呑気にやっている人など様々。

 もちろん私も不安だが、こういうとき独身貴族というのは比較的ではあるが気楽ともいえ、根がインドア派だし、お金を使わなくても楽しめるタイプだし、「出られないフラストレーション」は少ない方かもしれない。

 で、こういう話をしていると、かならずと言っていいほど

 「外に出えへんで、どうやって1日すごしてんの?」

 という話題というか情報交換になるので、今回は日記形式で自宅待機大型連休をレポートしてみたい。

 

 ■4月のある休日

 
 朝10時起床。シャワーを浴びて、とりあえず野菜ジュースを一杯とインスタントのコーヒー。寝起きは苦手。飲みながらスマホをチェック。

 見るのはニュースと天気予報。あとはテニスと将棋関係のを適当に。蔵前仁一さんのツイッターとか。
 
 将棋は名人戦叡王戦がストップして、とよぴーは大変だ。

 それとも、タイトなスケジュールから解放されて一息ついているのだろうか。藤井聡太七段の「史上最年少タイトル」がほとんど消えてしまったのも残念。

 朝食に紅茶、りんご4分の1、ミニくるみパン2個。テレビはすっかり見なくなったので、代わりに音楽をかける。

 今日は映画音楽をランダムで。ジョージガーシュインラプソディーインブルー』『巴里のアメリカ人』などなど。

 これだけ見ると優雅だが、実際は本だらけの部屋に万年床なので、絵面はしっかり男やもめである。死んでも、だれにも気づかれないな。

 午前中はDVDを観る。中古屋で買ったり、昔ダビングしたものが山ほどある。

 こういうのは「手元にあると、いつまでも観ない」という罠というか「あるある」があるので、いい機会だからあさってみる。

 当然、昔観たものが多くなる。今日は『シャレード』。オシャンティーな作品。

 なんとなく部屋の掃除をして、昼食。

 おそばをゆでて、納豆と、すった山芋とゆでたオクラに、生卵、ワサビ、きざみ海苔に冷たい出汁を投入。

 ぐりぐりかき回して、ずるずるすすりこむ。簡単で、美味いうえに栄養満点。

 BGM代わりに、NHK-BSでやっている『ヨーロッパ トラムの旅』。路面電車の車掌さん目線で、ひたすら都市をレールに乗ってぐるぐる回るだけの番組。

 メチャクチャ地味だが、これがまったりしてハマる。嗚呼、プラハとアムステルダムに行きたいぜ。

 食後は少し昼寝。私は寝つきが悪いくせに、一度寝ると意地汚く眠ってしまうので注意が必要。

 床の上とか、あえて寝心地の悪いところをチョイスして、1時間ほど。

 午後からはコーヒーを飲みながら、ひたすら読書。私は本さえあれば無限に時間をつぶせる人間なので、こういうときありがたい。

 せっかくヒマなので、多少ボリュームのある本を選ぶべしと、「南米文学強化週間」とする。ガブリエルガルシアマルケスわが悲しき娼婦たちの思い出』。マリオバルガスリョサなど『悪い娘の悪戯』など。

 『わが悲しき』は90歳になったおじいちゃんが、色々あったけど若い娘さんに出会ったら精力回復してワシ超ハッピーですわ!

 『悪い娘』は、したたかなクソ女に惚れて振り回されてヒドイ目にあったけど、結局、恋はそういう自分のもんにならん女を、死ぬまで追いかけ続けるのがええんですね! そういう内容。

 結論としては、地味なエリートと「歳とって、最近、元気ないわー」とボヤく老紳士は、キャバクラに行くか、清純キャラの内実ビッチなアイドルの追っかけをすればいいということ。ラテンアメリカの芸術はステキだ。

 南米文学は読みやすいけど、なぜかやたらとカロリーを使うので、『バーナード嬢曰く。』でときどき箸休めしながら、ひたすら読みふける。

 気がつけば夕方。散歩がてら、マスクをして近所のスーパーへ。

 この辺では買いだめ騒動などもなかったので平和。あまりにいい天気なせいか、この光景と人類社会の大混乱が、どうしても結びつかない。

 パパとママがレジで精算しているのを待つ子供たちを見て、「オレたち大人が、なんとかしなきゃな」などとガラにもないことを考える。

 暖かい日だったので、「アイスの実」を買う。マスカット味がうまくて、いくつか買いだめする。ダメな大人だ。
  
 夕食。ご飯を炊いて、大根をおろして、レバニラ炒めを作る。サイドにキムチ。

 こういうとき、カレーを大量に作っておくという人が多いが、ナベを洗うのがめんどくさいので、あまりやらない。ひとり身だが、カップ麺やお弁当もあまり食べない。袋めんは野菜や肉を大量に放りこんで、鍋感覚でいただく。

 食後はパソコンを開く。お茶しながら、YouTubeやラジオなど。

 『マヂカルラブリーのオールナイトニッポン0』が激烈におもしろくて悶絶。流れで、ラップコントも久しぶりに見直しちゃったよ。

 高校時代「天才」と尊敬していた友人が、ビジュアルはいいのにアングラなセンスが爆発して女子から敬遠されてて、今思うと野田氏みたいな人だった。

 彼の書くコントやマンガはいつか世に出したいけど、もう音信不通なんだよなあ。

 寝る前に少し読書。猿谷要先生の『アトランタ』。読みやすく知的で、ともすれば軽視されがちなアメリカ南部の歴史や問題点がサクサク学べる、とってもステキな一冊。

 よく男が男の価値をはかるのに「ケンカが強い」とか「仕事ができる」とか「女にモテる」とか出てくるけど、私の場合は断然「知性教養」だよな。とか、そんなことを考えながら眠りに落ちる。

 

 

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2019年を振り返る

2019年12月28日 | 日記

 2019年も、もうすぐおしまい。

 年末年始は、ここ5、6年ほとんど変わらない生活を送っている。

 ちょっと奮発してモロゾフのチョコを食べながら本を読んで映画を観て、昼寝して散歩して銭湯に行って、湯上りに冷えたレモンソーダを飲みながらボンヤリとラジオを聴く。

 あとは、この日のために録画しておいた『バビロン・ベルリン』を観るのが楽しみ。

 ドイツ文学科出身で、ベルリン「黄金の20年代」や、ワイマール共和国からナチス崩壊に至る時代が大好物な、私のために作ってくれたようなドラマでしょう。

 もちろん原作のフォルカー・クッチャーもとっくに読了済みだし、パッと見た感じ、当時のドイツを再現したセットを観るだけでも楽しい。

 ということで、ふやけた頭で今年を振り返っておしまいにします。

 とりとめなんかないので、こんなの全然読まなくていいです。では、ドン。

 

 春は『大矢・高見のしゃべりスタ!』をよく聴いた、プレストン・スタージェスはもっと評価されていい、棋聖戦第一局が名局すぎてオールタイムベスト級、ミスヲタなのに今ごろカーとかクイーンにハマる、バルボラ・ストリコバのテニスはおもしろい、元奨励会三段の石川泰さんの動画は地味に良い、『魔法少女まどか☆マギカ』はたしかに傑作だった、夏は『ティアリングサーガ』ばかりやっていた、今の日本はなにやっても逮捕も起訴もされない無法地帯らしい、順位戦と三段リーグの息苦しさにいつまでうんざりさせられるんだろう、なおみちゃんのアジアシリーズの結果にはホッとした、「完璧な心の平安」なんて不可能なんだなとあきらめた、ウィンブルドンのシモナ・ハレプは盤石だった、台湾はいいところ、王将戦はおしかったなあ、今最強の作家はコニー・ウィリスだ、『この世界の片隅に』のオープニングで出る広島の街を歩いてみたい、『ゆる△キャン』は楽しそうだけど道具を持っていくのがめんどそうだなあ、『帰ってきたヒトラー』は日本も含めて世界のあらゆる国でリメイクすべき、「時間が解決する」は消極的だが真理だ、秋は樹村みのりを読んでいた、頭の悪い人の放つ罵倒は世界でもっとも醜悪だ、頭の悪い人が放つ「正義の罵倒」はそれ以上に醜悪だ、棋王戦の挑決は興味津々だった、冬は上々颱風とチャットモンチーを聴いていた、春になったらどこかに出かけたい、インドかスウェーデンかメキシコがいいな、

 

 

 ★今年面白かった本

 池内紀訳・編『ウィーン世紀末文学選』

 サラ・ウォーターズ『エアーズ家の没落』

 コニー・ウィリス『犬は勘定に入れません』

 ジョー・ウォルトン『ファージング 三部作』

 ロバート・マキャモン『少年時代』

 セオドア・ローザック『フリッカー、あるいは映画の魔』

 京極夏彦『姑獲鳥の夏』

 アラン・ブラッドリー『パイは小さな秘密を運ぶ』

 クリストファー・プリースト『双生児』

 エドモンド・ハミルトン『フェッセンデンの宇宙』

 梨木香歩『村田エフェンディ滞土録』 

 ジョン・ディクスン・カー『皇帝の嗅ぎ煙草入れ』 

 佐藤賢一『カペー朝』

 エラリー・クイーン『オランダ靴の秘密』

 アントニオ・タブッキ『供述によるとペレイラは……』

 カート・ヴォネガット『母なる夜』

 

 

 ★今年面白かった映画


 『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』

 『この世界の片隅に』

 『ブラックブック』

 『フューリー』

 『僕のエリ 200歳の少女』

 『カメラを止めるな!』

 『バリー・リンドン』

 『ザ・ウォーク』

 『バニー・レイクは行方不明』

 『J・エドガー』

 『ギャラクシー・クエスト』

 『帰ってきたヒトラー』

 『橋』

 『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』

 『クローバーフィールド/HAKAISHA』

 『現金に体を張れ』

 

  それではみなさん、よいお年を。

 

 

 

 

 

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2019年読書マラソン 今年も出走者が出そろいました

2019年12月22日 | 日記

 世界中から、重度の活字中毒者を集めて行われる読書マリリン・マラソン。

 今回も、45億人以上が集まっています。さあ、スタート。

 優勝者以外は罰ゲームとして、私が昔やっていた宴会芸、

 「伝わらないものまね。『カラマーゾフの兄弟』に出てくるキリストらしき人」

 をやっていただきます。

 

 年末年始は読書の季節。

 冬休みはどこに行っても高いし混むし寒いし、家でじっとしているのが一番。

 なので、オコタでひたすら本を読むのが1年の総決算になるんだけど、ただでさえ積読が山盛りなのに「師走に読もう」と性懲りもなく買うもんだから整理が大変。

 『ドラえもん』のトラウマひみつ道具「バイバイン」の怖ろしさがよくわかる。でも、読みたい本にキリがないんだよなあ。

 宇宙に捨てるわけにもいかないので、がんばって消費しましょう。

 では出走者はこちらです、ドン。

 

 

 シュテファン・ツヴァイク『マゼラン』

 青山南『60歳からの外国語修行 メキシコに学ぶ』

 団鬼六『大穴』

 山田宏一『友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』

 クリフォード・D・シマック『中継ステーション』

 高井忍『本能寺遊戯』

 ロバート・カレン『子供たちは森に消えた』

 中村融・編『ワイオミング生まれの宇宙飛行士』

 ダフネ・デュ・モーリア『レベッカ』

 中野明『世界漫遊家が歩いた明治ニッポン』

 トム・マクナブ『遥かなるセントラル・パーク』

 法条遥 『リライト』

 玉村豊男『軽井沢うまいもの暮らし』

 津村記久子『ワーカーズ・ダイジェスト』

 ピーター・トライアス『ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン』

 池内恵『現代アラブの社会思想 終末論とイスラーム主義』

 吉村昭『羆嵐』

 ライナー・レフラー『人形遣い (事件分析官アーベル&クリスト)』 

 中村文則『去年の冬、きみと別れ』

 S・J・ローザン『チャイナタウン』

 本郷恵子『怪しいものたちの中世』

 樺山紘一『地中海―人と町の肖像』

 アンドレアス・グルーバー『刺青の殺人者』

 鄭大均『日韓併合期ベストエッセイ集』

 矢野久美子『ハンナ・アーレント』

 

 などなど、今年はいくつ読めるかなあ。楽しみ、楽しみ。

 なんて言ってたら、今ハヤカワSFの電子書籍セールがやってるではないですか。

 ラインアップはコニー・ウィリスにヴォネガットにハインライン、クラークにブラッドベリにディックとか、もうよだれがダラダラ。

 うーん、年の瀬にうれしい悲鳴だなあ。 

 

 

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2018年最後の夜に

2018年12月31日 | 日記
 2018年も、そろそろおしまい。
 
 こないだも書いたように、年末年始は読書三昧。
 
 コーヒーを飲みながら、本を読んで、あとは映画を観て、ラジオを聴いて、散歩して昼寝して銭湯に行って。
 
 なんて気軽な独身男子の冬休み。子供のころから思ってたけど、自分って金がかからない人間だなあ。
 
 すっかり年末閉店モードなので、ネタを考える気にもなれない。ということで、思いつくままに今年度を振り返って、お開きとしたい。
 
 内容はとりとめないので、こんなもん全然読まなくていいです。では、一気にドン。
 
 
 ガルパン劇場版は完全にナメてた、ウォズニアッキとハレプの優勝にはホッとした、入口がどこでも将棋ファンになってくれた人はみな大歓迎だ、『フーディーニ&ドイル』と『刑事モース』は良かった、杉山セリナさんはかわいいなあ、豊島二冠とはいい響きじゃないか、今の日本で一番頭がいいのは春名風花さんだと思う、歳をとったらジャン・ギャバンのような男になりたい、西岡とダニエルがやってくれた、ゴールデンキウイにハマる、クリストファー・プリーストの頭クラクラ感に惚れまくり、なおみちゃんがすごすぎであきれるしかない、9勝1敗の頭ハネはもう心底ウンザリだ、またパリでダラダラ沈没したいと夢想する日々、TAS動画を見ているときの人生のムダ使い感がたまらない、王座戦は将棋の内容も対局者の所作もすばらしかった、まさかゲラントが勝つとはなあ、「もっと政治に興味を持て」と言われたのでそうしたら醜悪な世界すぎて熱が出た、『聲の形』にいつまでたっても「イヤボーン」が出てこないので不思議な気分、さいたまクリテリウムの新城幸也は魅せてくれた、羽生ファンだからこそ「羽生九段」で正解だと確信する、今度はノバク復活とかもうどないせえと、杉作J太郎と平山夢明に続く人生の師匠はチャーリー・シーンだ、人にやさしくするのはむずかしい、冬はナンバガばかり聴いている、いろいろあるけど今はただゆっくり眠ろうと思う、目が覚めたら世界が平和になっていてほしい
 
 
 
 
 
 ★今年面白かった本
 
 ニコルソン・ベイカー『中二階』

 清水潔『殺人犯はそこにいる』

 ミシェル・ウェルベック『服従』
 
 ドン・ウィンズロウ『ストリート・キッズ』

 京極夏彦『嗤う伊右衛門』

 ラーシュ・ケプレル『催眠』

 クリストファー・プリースト『奇術師』

 フォルカー・クッチャー『ゴールドスティン』

 S・J・ローザン『冬そして夜』

 窪美澄『ふがいない僕は空を見た』

 ギリアン・フリン『ゴーン・ガール』

 チャイナ・ミエヴィル『都市と都市』

 ロバート・A・ハインライン『月は無慈悲な夜の女王』

 鹿島茂『パリ・世紀末パノラマ館』

 ハンネス・ロースタム『トマス・クイック 北欧最悪の連続殺人犯になった男』

 ヘレン・マクロイ『幽霊の2/3』

 マイクル・フリン『異星人の郷』

  J・B・プリーストリー『夜の訪問者』
 
 
 
 ★今年面白かった映画
 
 
 『イブラヒムおじさんとコーランの花たち』
 
 『海街diary』

 『手紙は憶えている』

 『処刑ライダー』

 『白いリボン』

 『ファーゴ』

 『アメリカ アメリカ』

 『クリスティーン』

 『ガールズ&パンツァー 劇場版』

 『ズートピア』

 『オデッセイ』

 『グラン・トリノ』

 『LEGOムービー』

 『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』

 『ボディ・スナッチャー 恐怖の街』

 『シシリーの黒い霧』

 『こころに剣士を』

  『キャリー』
 
 
 
 
 
 
 それでは本年度はここまで。
 
 サンキュー、バイバイ!
 
 また来年。 
 
 
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年末年始読書マラソン2018、今年も出走者が出そろいました

2018年12月28日 | 日記
 世界中から、重度の活字中毒者を集めて行われる読書マリリン・マラソン。
 
 今回も、45億人以上が集まっています。さあ、スタート。
 
 優勝者以外は、罰ゲームとしてロマン・ロラン『ジャン・クリストフ』を読破の上、同じ長さの読書感想文を提出していただきます。
 
 
 年の瀬といえば私の場合、読書の季節。
 
 年末年始の休みには、家から出ずにひたすら本を読みまくるのが毎年の楽しみ。
 
 よくフランス人が「夏のバカンスのためだけに働いている」なんて言うけど、私もこの読書マラソンのために1年がんばっているようなもの。
 
 冬が近づくにつれ、本屋やネット書店で「これ、おおみそかに読もう」と買い物をするのが、もう楽しくて楽しくて。
 
 というわけで、今年もチョコとせんべいを山盛り用意して、朝から晩までひたすら読みまくる。そのラインアップはといえば、
 
 
 
 
 ハラルト・ギルバース『ゲルマニア』

 佐藤賢一『ダルタニャン物語』

 ジム・トンプスン『内なる殺人者』

 田中啓文『イルカは笑う』
  
 ジャック・フィニィ『盗まれた街』

 ロバート・ワイマント『ゾルゲ 引き裂かれたスパイ』

 静月遠火『パララバ』

 ジョン・ハート『川は静かに流れ』

 森枝卓士『カレーライスと日本人』

 アンドレアス・グルーバー『夏を殺す少女』

 梨木香歩『西の魔女は死んだ』

 ダフネ・デュ・モーリア『鳥』

 井上章一『京都ぎらい』

 フリードリヒ・デュレンマット『失脚/巫女の死』

 バリントン・J・ベイリー『時間衝突』

 筒井康隆『三丁目が戦争です』

 レイ・ブラッドベリ『瞬きよりも速く』

 沼野充義『世界は文学でできている』

 ぺトラ・ブッシュ『漆黒の森』

 デイヴィッド・ピース『TOKYO YEAR ZERO』

 布施鋼治『東京12チャンネル運動部の情熱』

 リチャード・ロイド・パリー『黒い迷宮 ルーシー・ブラックマン事件の真実』

 ハンス=ユルゲン・ペライ『過去への扉をあけろ』

 早坂吝『RPGスクール』

 ヨハン・ブリュニール『ツール・ド・フランス 勝利の礎』

 柳下毅一郎『皆殺し映画劇場』

 
 
 嗚呼、こんなに読んでも積読はまだまだ終わらない幸せ。
 
 それではみなさま、良い年末を。
 
 
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2017年ラストラン

2017年12月30日 | 日記

 2017年も、いよいよおしまいである。

 年末年始はコタツでミカンが一番! ということで、お茶を入れて、買い置きしてあった本を読むか、録りだめた映画を観るか、あとはラジオをダラダラ聴いて、気がついたら眠っていたり。

 もう知能指数ウサギくらいで、ひたすらゴロゴロ。あとは銭湯。はー、極楽、極楽。

 もう脳みそもとけているので、まとまった文章なんて書く気にもならない。ということで、今年度を駆け足で振り返り、今日はおしまいにしたい。

 個人的なことばかりなので、読んでも意味不明です。こんなん全然スキップしてください。では、はじめ!



 今年はたくさん映画が見られた、『バナナブレッドのプディング』はやはり大傑作だ、西山朋佳と伊藤沙恵の将棋がおもしろくて惚れる、今さらレッチリにハマる、ハワード・ホークスはもっと評価されていい、『遊星通信』『旅行人』のバックナンバーが大量に手に入ってホクホク、ドミニク・ティームのワイパースイングにウットリ、たまむすび、キョートリアル、タマフル、三四郎のオールナイトなどラジオっ子だった時代を思い出す、ネット上の暴言や差別発言には心底かなしくなる、結局のところもっともプレースタイル的にあこがれるのはジル・シモンかもしれない、特撮野郎だけどなぜか『ウルトラセブン』だけはピンとこない、いくつになっても選挙は苦手だ、杉田祐一がようやっと来てくれた、杉作J太郎に続く人生の師は平山夢明だ、蔵前編集長のノートがすごすぎて感動、チームスカイとサッカーのドイツ代表の「理想のラスボス感」がすごい、『ジャパンチェスマガジン』発行に超期待、紙か電子書籍かでいちいち迷う現状がめんどくさい、『シン・ゴジラ』は玄人の仕事だ、今年は旅行に行けなかったなあ、スロヴェニアとかアルバニアとかグルジアみたいなマニアックな東欧国に行ってみたい、自転車レースでお気に入りはマイカとクフィアトコフスキー、『弱虫ペダル』と『ゴールデンカムイ』がおもしろかったから来年はマンガをたくさん読もうかな、



 ■今年面白かった本。

 マヌエル・プイグ『蜘蛛女のキス』

 江戸川乱歩『孤島の鬼』

 アーネスト・クライン『ゲーム・ウォーズ』

 サラ・ウォーターズ『茨の城』

 インドロ・モンタネッリ『ローマの歴史』

 青山南『アメリカ短編小説興亡史』

 フリオ・コルタサル『遊戯の終わり』

 ニコルソン・ベイカー『ノリーのおわらない物語』

 早坂吝『〇〇〇〇〇〇〇〇殺人事件』

 スティーヴ・ハミルトン『解錠師』

 P・G・ウッドハウス『ジーヴスの事件簿』

 深水黎一郎『ミステリー・アリーナ』

 アレックス・グレシアン『刑事たちの48時間』

 長崎尚志『闇の伴奏者』

 ロバート・A・ハインライン『銀河市民』

 大島幹雄『明治のサーカス芸人はなぜロシアに消えたのか』



 

 ■おもしろかった映画


 『セッション』

 『大陸横断超特急』

 『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』

 『ラッシュ/プライドと友情』

 『猿の惑星:創世記』

 『用心棒』

 『赤ひげ』

 『椿三十郎』

 『天国と地獄』

 『突破口』

 『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』

 『宇宙人ポール』

 『少女は自転車に乗って』

 『ザ・グリード』

 『スローターハウス5』

 『王になろうとした男』

 『ミッドナイト・イン・パリ』



 その他書ききれず。

 

 今年はあまり出かけなかったんで、ネットを見る機会が増えたんだけど、そこにある記事や発言にすごいものが多くておどろかされっぱなし。

 そういった「ヘイト」めいた言葉の大半が、発言者の自意識ではおそらくは「正しいこと」として発せられているのだ。疑いなどなく。

 だとしたら、自らの信じる「正しいこと」というものは、われわれの正しく生きたいという意志や願いに対して、なんと無力なのだろう。

 ドイツの作家であるエーリヒ・ケストナーの代表作『飛ぶ教室』にこんな一節がある。


 かしこさをともなわない勇気は乱暴でしかなく、勇気をともなわないかしこさなどクソにもならない。

 世界の歴史には、かしこくない人々が勇気を持ち、かしこい人が臆病だった時代がいくらでもあった。


 
 今がそうでないことを静かに祈りながら、本年度はここまで。

 サンキューバイバイ!

 また来年。


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