前回に続いて『ウルトラマン』についての身内オタクトーク。
「実は自衛隊が出れば、怪獣はふつうに倒せる」
という特撮世界の《常識》から話は
「初代『ウルトラマン』の科学特捜隊は優秀で、歴代トップの怪獣撃破率を誇る」
という内容に。
そこでカウントしてみると、たしかに多いようで……。
私「アントラーにマグラーに」
カネダ「スパイダーショットでミイラ人間」
ベットウ「マルス133でバルタン星人(2代目)を屠ってます」
私「マッドバズーカでケムラーを撃破」
カネダ「ギガスを強力乾燥ミサイルで一撃」
冷凍怪獣ギガス。この風貌だが、大して強くない。レッドキングの「かわいがり」に耐えかねて逃げ出す、かわいそうな人。かわいい。
ベットウ「ゴルドンも倒してましたよね」
カネダ「地底魚雷やったっけ?」
私「いや、コロナ弾ちゃいましたかねえ」
カネダ「再生ドラコと再生テレスドン」
ベットウ「スパーク8をおみまいするぜ!」
ハヤタのマルス133で右肩から流血するダメージを受け、ブチ切れて岩山を破壊する再生ドラコ。かわいい。
カネダ「3人がかりとはいえ、フジ隊員に撃墜マークがついたのがええよな」
私「フジ隊員は第1話でビートルを操縦してるのが、カッコエェェェって思たんよなあ」
カネダ「ただの通信係やない」
ベットウ「特殊潜航艇S25号も操縦してますしね」
私「ジェット戦闘機と小型潜水艦動かせて、地上戦もできる」
ベットウ「陸海空オールマイティ。なにげに、めちゃくちゃスペック高い」
第一話「ウルトラ作戦第一号」でジェットビートルを操縦するフジ隊員。とても素敵。
私「なんかオレ、ウルトラシリーズのヒロインといえば、アンヌ隊員が人気やけど、断然フジ隊員とか由利子ちゃんの方が魅力ある気がするなあ」
カネダ「まあ、アンヌ隊員は【恋人感】あるのがええんやろ。俺はパティ隊員派やけど」
ベットウ「パリ本部のアンヌ隊員もいましたねえ。まあ、ボクはMATの丘隊員派ですけどね」
カネダ「話を戻して、ザラガスは入れてもええか」
ベットウ「じゃあ、ジェロニモンもそうッスね」
カネダ「あとはサイゴとか」
砂地獄怪獣サイゴ。おそらく『ウルトラマン』全39話中で、もっともマニアックな怪獣。次点はザンボラー。どっちもかわいい。
私「最後の怪獣やからサイゴという、センス抜群のネーミング」
ベットウ「ニードルS80で撃破」
私「いや、あれはSNKミサイル」
ベットウ「あれ、そうでしたっけ?」
私「これは【あるある】やな。たしかなんかの本に、間違ってニードルS80って書いてるはず」
カネダ「大伴昌司やろ、たぶん。知らんけど」
ベットウ「あとはゼットンは有名ですよね。ペンシル爆弾。今は無重力弾がメジャー?」
私「おいおい、ベムラーもあったやろ」
ベットウ「え? ベムラーは第1話で、スペシウム光線を喰らってましたやん」
私「ちゃうちゃう、オレの言うてるのは『長編怪獣映画ウルトラマン』の話」
ベットウ「あー、再編集の映画版ですか。そんなん、だれが知ってますのん」
カネダ「思い出した。あそこは特殊潜航艇S16号の魚雷で大破」
私「そう、それそれ。たぶん劇場版ウルトラマンで、一番マイナーな作品。オレでなきゃ見逃しちゃうね」
ベットウ「もう見逃して、真人間になりましょうよ」
カネダ「劇場版と言えば、シャロン君の好きな『ジャイアント作戦』も入れとくか」
私「超強力乾燥光線でモルゴ撃破」
ベットウ「マルサイトセブンで、ナポレオンを破壊」
私「あとはゴルドキングにビルガメラーと……」
カネダ「そんなん、おったっけ?」
ベットウ「パソコンゲームの『空想特撮シリーズ ウルトラ作戦 科特隊出撃せよ!』ですね。ようおぼえてるなあ」
カネダ「テレビシリーズで13、4匹くらい? 全39話でそれだけやっつけてたら、なかなかのもんやな」
私「番外編入れたら20匹くらいか。特に、スペシウム光線が効かんアントラーとか、ケムラーを倒してるのは大金星」
ワカバヤシ「へー、ちょっとイメージ変わるなあ。じゃあ、地球防衛組織って、ボクが思ってたみたいな弱いもんでもないんだ」
私「いや、これは科特隊ががんばってるだけで、弱いところは弱い」
ワカバヤシ「あらま」
ベットウ「そんなワカバヤシさんには、いい言葉があるんですよ」
カネダ「あー、あれな。なんやったっけ? 解散からやったな」
私「解散MAT 脱出TAC お遊びZAT 全滅MAC」
ベットウ「あ、そっちっスか。僕は解散MAT 謹慎TAC 脱出ZAT 全滅MACのイメージですわ」
ワカバヤシ「よくはわかんないんだけど、悪口を言ってることだけは伝わってくるよ」
カネダ「正義の組織やのに、どっちも【脱出】ってワードが入ってるところがミソやな」
私「ここ掘ると笑えるけど、同時に哀しい気分にもなるんスよね」
ベットウ「完全にやられキャラあつかいですもんねえ」
ワカバヤシ「ホントは勝てるのにね」
(続く)