マクドナルドは日本の味である。
などというと、
「君はなに愚かなことをいってるんだね」
そうあきれられるかもしれない。いやいや、マクドナルドはアメリカのもんやんと。
しかし、私は断乎として、ここにマクドは日本の心と言いたい。これは、日本にいるとピンと来ないかもしれないが、私のような旅行好きはしみじみそう感じるときがあるのだ。
みなさまも海外旅行中、こんなことを思うことがあるのではないか。
「あーこの国のメシ飽きた!」
イギリスの紙粘土みたいなサンドイッチ、イスラムの羊責め、タイのパクチーによる毒ガス攻撃。
オリーブオイルが苦手な人は南欧ではつらいこととなり、アメリカは質もさることながら量もメガサイズで、間違いなく滞在日数分だけ寿命が縮まる。
大味なうえに、カロリー多すぎや!
そんなとき、我々はため息をつきながら、悲しみの表情で「日本食食べたい音頭」を踊ることとなる。
私は比較的どの国のご飯でも平気で食べる方だが、食事が合わないと、つらい人はつらいらしい。
じゃあジャパレス行けばいいじゃんというのは正しい意見だ。
今や世界中にある日本食の店。だが、いかんせん日本食はうまいが高い。
我々のような貧乏人がホイホイと入れるところではない。かくいう私も一度も行ったことがない。
こういうとき救世主となるのが、中華のテイクアウトとマクドナルド。
中華はまあわかるとして、ではなぜマクドナルドなのかといえば、これは味云々ではない。
「どの国でも同じの、食べなれた味」
というメンタル面が大きい。
マクドナルドは世界にも山ほどある。
そして、それはロンドンでもパリでも、マダガスカル島でも北極でもイスカンダルでも、東京や大阪と同じ味のものが出てくるのだ。これが、存外に感激なのである。
あのアメリカ大嫌いのイランですら、マクドではないがなぜか「M」という看板をつけた、バッタハンバーガーショップがあるくらいである。ないところを探すのが難しいくらいだ。
そのため、海外で「知っている味」にであうことによって、
「あー、いつも食ってるこれやったら食べられるー」
あの安いハンバーガーを手にうっとりとつぶやくことになる。これこそが、異国で出会った「故郷の味」。
マクドナルドの「知った味」は、思った以上に疲れた心と胃に優しい。あんな安い肉と油のかたまりなのに、なぜか食べられるのだ。
その意味ではマクドナルドはすでに「和食」ともいえるのである。
私の妹など、海外でお腹をこわし、現地の食べ物を一切受けつけなくなったとき、
「あのときは死ぬかと思ったけど、マクドナルドだけは食べられた」
嗚呼、やはりマクドナルドは日本の味である。
みなさんも海外で寝こんだときは、とりあえずMのマークを目指しましょう。
などというと、
「君はなに愚かなことをいってるんだね」
そうあきれられるかもしれない。いやいや、マクドナルドはアメリカのもんやんと。
しかし、私は断乎として、ここにマクドは日本の心と言いたい。これは、日本にいるとピンと来ないかもしれないが、私のような旅行好きはしみじみそう感じるときがあるのだ。
みなさまも海外旅行中、こんなことを思うことがあるのではないか。
「あーこの国のメシ飽きた!」
イギリスの紙粘土みたいなサンドイッチ、イスラムの羊責め、タイのパクチーによる毒ガス攻撃。
オリーブオイルが苦手な人は南欧ではつらいこととなり、アメリカは質もさることながら量もメガサイズで、間違いなく滞在日数分だけ寿命が縮まる。
大味なうえに、カロリー多すぎや!
そんなとき、我々はため息をつきながら、悲しみの表情で「日本食食べたい音頭」を踊ることとなる。
私は比較的どの国のご飯でも平気で食べる方だが、食事が合わないと、つらい人はつらいらしい。
じゃあジャパレス行けばいいじゃんというのは正しい意見だ。
今や世界中にある日本食の店。だが、いかんせん日本食はうまいが高い。
我々のような貧乏人がホイホイと入れるところではない。かくいう私も一度も行ったことがない。
こういうとき救世主となるのが、中華のテイクアウトとマクドナルド。
中華はまあわかるとして、ではなぜマクドナルドなのかといえば、これは味云々ではない。
「どの国でも同じの、食べなれた味」
というメンタル面が大きい。
マクドナルドは世界にも山ほどある。
そして、それはロンドンでもパリでも、マダガスカル島でも北極でもイスカンダルでも、東京や大阪と同じ味のものが出てくるのだ。これが、存外に感激なのである。
あのアメリカ大嫌いのイランですら、マクドではないがなぜか「M」という看板をつけた、バッタハンバーガーショップがあるくらいである。ないところを探すのが難しいくらいだ。
そのため、海外で「知っている味」にであうことによって、
「あー、いつも食ってるこれやったら食べられるー」
あの安いハンバーガーを手にうっとりとつぶやくことになる。これこそが、異国で出会った「故郷の味」。
マクドナルドの「知った味」は、思った以上に疲れた心と胃に優しい。あんな安い肉と油のかたまりなのに、なぜか食べられるのだ。
その意味ではマクドナルドはすでに「和食」ともいえるのである。
私の妹など、海外でお腹をこわし、現地の食べ物を一切受けつけなくなったとき、
「あのときは死ぬかと思ったけど、マクドナルドだけは食べられた」
嗚呼、やはりマクドナルドは日本の味である。
みなさんも海外で寝こんだときは、とりあえずMのマークを目指しましょう。