「イケてない男子ほど、クラスで一番かわいい子を好きになる」
そんな法則が存在する。
口下手だったり、ファッションセンスが欠けていたり、運動神経や顔面のパーツの適切な配置に不自由していたり。
などなど、いわゆる「非モテ」と呼ばれる男子ほど、なぜか「総選挙第1位」の女の子にねらいをさだめる。
普通に考えれば、
「身のほどを知らない」
「そんなこと言うてるから、彼女ができへんのや」
そう諭されて、おしまいの思想ではあるが、実はこれには理由がある。
順を追って説明すると、まず当然の流れとして、
「イケてない男子はイケていないがゆえに、彼女ができない」
「それどころか、そもそも女の子と接するチャンスそのものが少ない」
一方、モテる男子。
イケメンとか、スポーツ万能でクラスの中心的人物のモテ男はもちろんのこと、そうではないけど、普通に彼女ができる子。
見た目は並みだけど、女性にマメとか、しゃべりがうまいとか、性格がいいとか、聞き上手とか。
そういう顔とか金とか「わかりやすいモテ」でなくても、ざっくりいえば
「人間性、その他」
の部分がすぐれていて、特に恋愛の枯渇で困ったことのない男の子。
こういう男の子は、ごくごく自然な流れで彼女ができるし、そうなると必然、経験値も増え「女を見る目」が養える。
これがポイント。
レコーディング・ダイエットでブレイクして、今では「モテ」についても積極的に語っておられる岡田斗司夫さんは、
「面食いを自称する人は、《自分は異性を顔でしか判断できない知性のない人間》であると白状しているようなもの」
とおっしゃってましたが、まさにモテ男もしくは「普通に彼女ができる」男子は女性を知ることによって、その「知性」を身につけることができる。
平たく言えば、
「女の価値は顔や乳だけじゃない」
という、しごく当たり前のこと。
顔が良くても性格が合わなかったり、逆に見た目は並みでも、ものすごく話してて楽しかったりすることなんて、普通にありますよね。
私自身、女性に対して、そりゃ顔がいいにこしたことはないけど、それ以上に経験則として、
「美人は話していて退屈」
という偏見を持っている。
これは自分がイケてないから、ねたんでいるとかではなく、実際にそう感じることが多いから。
その理由はわりとはっきりしていて、美人でそこを「主戦場」にしている人は自分がなにをしなくても、周囲がほめたり、時には実力以上にちやほやすることため、そこに「努力義務」がない。
だから必然、言うこともやることもサービス精神が希薄だし、打たれて「泣き」が入っていないから、普通のことしか言えなくておもしろくもない。
クラスのイケメンはなにを言っても女の子が笑ってくれるから、大人になってもずっとつまらないままのように、美人もなにもしなくても、
「周囲が自分を楽しませてくれる」
ということに慣れている。
「美人は性格が悪い」という人は、このことに対して反感をおぼえるのだろうけど、私の感覚では「退屈」。
学生のころ、バイト先でシフトに入る日は明らかに店の売り上げが上がる、というくらいの美人のお姉さんがいた。
一度ふたりだけでお昼ご飯を食べる機会があったのだが、テーブルで向かい合ったとたんにニッコリとステキな笑顔を見せられたときには、思わず苦笑いが出たものだった。
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