お盆休みは古いテニス動画を楽しんだ。
ロッド・レーバー対ケン・ローズウォールや、ビヨン・ボルグと戦うハロルド・ソロモンやビタス・ゲルレイティス。
そういった、下手すると自分が生まれる前にやってた試合を観るのは、なんだか昔の名画を観るような味わいがあっておもしろい。
この我ながら渋い趣味は、若いころ読んでいた『テニスマガジン』の影響が強いかもしれない。
最新情報とともに、当時のテニマガはちょいちょい
「学生時代はみんなフィラのウェア着てバンダナ撒いて、木のラケットでトップスピンを打っていた」
「ケン・ローズウォールのバックハンドのスライスは今思い返しても優雅で美しい」
などといった話を放りこんできて、なんだか気にはなっていたのだ。
そこにとどめを刺したのが「新旧妄想対決」という企画。
これは編集部が今のトップ選手と過去の名選手の全盛期を「妄想の中」で戦わして、そのレポートをするというお遊び。
さすがに、くわしいことはおぼえてないけど、たしか
「ケン・ローズウォールvsマイケル・チャン」
「クリス・エバートvs伊達公子」
「ロッド・レーバーvsアンドレ・アガシ」
とかあった気がする。
ダブルスはジョン・マッケンロー&ピーター・フレミングとトッド・ウッドブリッジとマーク・ウッドフォードの「ウッディーズ」だったかなあ。
ピート・サンプラスはだれと戦ったっけ? ジョン・ニューカムとかか。それとも、スタン・スミス。
そんなマニアックなうえにもマニアックな話をして、だれが興味を持つのか不思議だったが、まあ私が持つわけである。
こんな記事から刺激を受けて、
「ロイ・エマーソンって、どんな選手やろ」
「『禅テニス』とかいう本を書いてるビル・スキャンロンって、こんな人なんや」
などなどネットでチェックするようになったわけで、今ではすっかり
「自分が生まれる前にやってたテニスの動画」
これを見るのが趣味になってしまったわけだ。
連休のヒマついでに、今の選手で「新旧妄想」をやると、どういうメンツになるだろうか。
あれこれ考えていると、こんな感じに。将棋のタイトル戦みたいに七番勝負で。
1将戦
ステファノス・チチパス
vs
ヒシャム・アラジ
2将戦 (ダブルス)
フェリシアーノ・ロペス&フェルナンド・ベルダスコ
vs
トーマス嶋田&バイロン・ブラック
3将戦
ロベルト・バウティスタ・アグート
vs
フェリックス・マンティーリャ
4将戦
リシャール・ガスケ
vs
マルセロ・リオス
5将戦 (ダブルス)
ジュリアン・ベネトー&ミシェル・ロドラ
vs
マヘシュ・ブパシ&レアンダー・パエス
副将戦
ジル・シモン
vs
マーク・フィリポーシス
大将戦
ダビド・ゴファン
vs
トーマス・エンクヴィスト
人選がかたよっているのは、完全に個人的趣味だからです。
3将戦なんか、世界で私しか見ないかも。