「だからオレ、そこをジャイアント・ロボに変えるってゆうたやろ!」
先日、そんな怒りのメッセージを送ってきたのは、カネダ先輩であった。
これだけ聞けば、なんのこっちゃだが、話は先日の『レディ・プレイヤー1』についてのことに、さかのぼる(詳細はこちら)。
そこでホンドウ君とういう男が、
「自分で登場人物をカスタマイズした、オレ・プレイヤー1を考えよう!」
と提案し、そこから皆ボンクラ丸出しで、それぞれの妄想を語りまくったのだが、そこに問題があるという。
その中で、映画のラストに出るガンダムを、自分ならどのメカにするかという質問に、カネダ先輩は「ロビー・ザ・ロボット」を提案。
SFファンの先輩らしいチョイスだったが、その少し後に気が変わって、「ジャイアント・ロボ」に変更したそうなのだが、それを私はすっかり忘れていて、ロビー・ザ・ロボットのまま載せてしまったのだ。
それが先輩の逆鱗に触れたらしく、この人類の歴史的には死ぬほどどうでもいいが、オタク男子のボンクラトークだと、万死に値する間違えに、訴えを起こしたわけだ。
もちろん、議事録なんか取ってないから、多少の間違いは勘弁してほしいが、同じスカタン仲間として、先輩の怒りも理解できなくもないので、ここに書いておこう。
カネダ先輩が「オアシス」で、一緒に悪と戦いたいメカは、ロビー・ザ・ロボットも捨てがたいがジャイアント・ロボということになりました。謹んで、おわびします。
これでいいでしょうか、先輩。
もういい歳した大人なのに、おそらくは世界史上もっとも、だれの心にも響かないメッセージを、ありがとうございます。男を見ました。
まったくもって他人のことは言えないが、かくのごとく、オタクというのは非常にめんどくさい生き物である。
ふだんは、おとなしい人が多いが、いったん自分の「ホーム」の話となると、これがメチャクチャにあつかいにくくなるのだ。
カネダ先輩なんか、あやまれば、ゆるしてくれるだけ寛容だが(まあ、そもそも妄想トークでマジ切れもおかしいですが)、他の面々は私と同じ「コドモオトナ」なので、まあ、やらかしているのも1度や2度ではない。
ざっと思い出せる範囲であげてみると、たとえば後輩ベットウ君
プロレスファンの彼は、
「プロレスって、八百長なんやろ?」
というイジりには慣れっこで、軽い舌打ちくらいでスルーできるが、「無知」にはきびしいらしく、「新日」と「全日」を間違ったり、
「馬場と猪木って、戦ったとき、どっちが勝ったん?」
みたいなことを言われると、とたんに鬼になり、われわれ先輩にも容赦なく胸ぐらをつかんできます。
「ちゃんと勉強してから、もの言うてください!」
かくいう私も、以前彼に、
「ジャイアント馬場の奥さんって、どんな人?」
と、たずねたとき、なんともいえない深みのある表情をされたことがあった。
ラジオ番組『サイキック青年団』にテリー・ファンクがゲスト出演した回を聴いていて、竹内義和さんが、
「馬場さんの奥様の、元子夫人についてどう思いますか?」
と質問したところ、番組の雰囲気が、急激におかしくなったことがあったのだ。
テリーは怒りだしたのか、わけのわからないことを喚きはじめ、トークの半ばで、突然CMに飛んでしまったりしたわけだ。
その理由が知りたかったのだが、ベットウ君は哀れな子を見るような目で、
「そういうのん、あんま言わんほうがええッスよ」
なんとなく、たしなめられてしまった。
「そういうのん」って、一体どういうのん?
私はプロレス音痴なので、いまだにこの世界の地雷が、どこにあるのかわからへんなあ。