解散MAT 謹慎TAC 脱出ZAT 全滅MAC 『タロウ』と『80』のファンに怒られる編

2023年06月21日 | オタク・サブカル

 前回に続いて、「坂井利彰世代」が中心のオタク談義。
 
 特撮にくわしくない友人ワカバヤシ君が、昭和の狂ったエピソードを聞いて、そのあまりのハイセンスな内容に、

 


 「ボクをだまして、からかってるんだろ?」


 

 疑心暗鬼になるという展開。

 たしかに、

 


 予算がないせいで、カラーなのにモノクロのフィルムを流用してシーンをつなぐ映画がある」


 

 とか言われても、「え? それネタやろ?」としか思いませんわな。

 

 では、まずは登場人物。
 
 



 1.ベットウ

 
 後輩戦隊ヒーロー、アニメ、マンガ、プロレスが得意ジャンル。

 好きな学園もの作品はテレビ版『新世紀エヴァンゲリオン』の第八話から第拾弐話


  
 2.ワカバヤシ

 元関東人。オタクではなく、映画、文学、哲学などにくわしいインテリ

 好きな学園もの作品は『虹色定期便


 
 3.カネダ先輩

 SFミステリ、映画、ゲームなどが専門。

 好きな学園もの作品は『さびしんぼう



 4.

 特撮SFミステリ、映画あたりが専門。

 好きな学園もの作品はハルチカシリーズ(小説版)


 

■『ウルトラマンタロウ』『ウルトラマンレオ』と続いて、今回は流れ的に『ウルトラマン80』になるはずなんですが……。

 

「『レオ』の次は『ウルトラマン80』になるんやけど……」

「『80』って、あんま、おぼえてないんですよ。だから話すことが、あんましないというか」

「80にかぎらず、タロウとかレオも、記憶があやふやなところも多いですよね」

「へー。オタクってなんでも見て、おぼえてるもんだと思ってたけど」

「『何でも見てやろう』の小田実精神やねんけど、タロウ以降はあんまし見いへん人が多い」

「子供のころから、あんまし見直すことないよなー」

「ま、タロウと80はええかって」

「特にタロウは、ナメていいウルトラマンなんですよ」

「ムチャクチャ言うなあ。怒られてもしらないよ」

「特撮ファンは怖いからなあ」

「このブログでも、怒られてましたもんね」

「80とタロウはに語ると、たまにメッチャ怒る人が出てくるねん」

 

 

 

「ウルトラマン先生」こと『ウルトラマン80』。
顔がイマイチとか、「ヘンテコリンな魚を釣ったぞ」なんてサブタイトルが変とかもあいまって、かなりマイナーなウルトラマンである。
果ては「まあ特撮はいいよね」などとと「いい人ではあるよね」で終わらさせられるモテない男子のような、微妙なあつかいを受けがち。

 

 

「なんで怒られたの?」

「だれやったかなあ、岡田斗司夫やったと思うけど『ウルトラマン80』を語ってるコラムかなんかがあって」

庵野秀明が『バルタン星人の果てしなき逆襲』が好きやとかいうハナシちゃいますか」

「そこで《『80』ってあれやろ? 戦うときの掛け声が【シュワ!】とか【ヘア!】やなくて【エイティー!】っていうマヌケなヤツやろ》みたいなやりとりがあって」

「ダッハッハ! ええやん、かけ声が《エイティー!》」

似合ってるやないですか。だから、それそのまま書いたんですよ。《ウルトラマン80はかけ声マヌケ》って」

「そしたら怒られたんですね」

「いやー、怒られたなー。《『80』をバカにするな!》って」

「でもたしかに《エイティー!》はだけどね。ホントにそんなこと言って戦うヒーローなんだ」

「いや、それは言うてへん

「え? そうなんですか?」

「『80』あんましおぼえてないですけど、言ってはないですよね。変身のときちゃいますか?」

「言ってへんねえ」

「じゃあ、ウソなんじゃん」

「ウソというか、なんかそっちの方がおもろいやん」

「おもろいで済ませてええんですか?」

「たしかに、『80』には《エイティー!》ってかけ声の方が似合うけどな」

「でしょ? だからその願望もこめて、『ウルトラマン80』は《エイティー!》っていうマヌケな声で戦うって引用して」

「そりゃ怒られるよ」

「でも、絶対こっち方がおもしろいねん。そうであってほしいワカバヤシかて《エイティー!》って戦うヒーローおったら見るやろ?」

「気にはなるよね」

「じゃあ、それでええやん」

良くはないよ、きっと」

 

 

 

大喜利の「写真で一言」で使われそうな『80』の変身シーン。
「エイティー!」の声は、この前のブライトスティック(80の変身アイテム)使用時のものと思われる。
ちなみに、なぜ「ウルトラマン先生」なのかといえば、当時『金八先生』などの学園ドラマが流行っていた影響で、このあたりも『80』の味。

 

 

「この人は、万事がこの調子ですからね」

「オレはファクトよりも【伝説】を取る、沢木耕太郎タイプの書き手やから。ニュージャーナリズムやねん」

「カッコつけてるけど、要するにノリ勢いで生きてるんやな」

「ていうか、基本ホラ吹きなんですよ」

「こんな、きれいな自業自得もめずらしいね」

「ま、特撮ファンは生真面目なところあるから」

「今回も、さっそく怒られたんでしょ?」

「うん。子供原子力兵器で戦うことをあつかったら【子供番組になにいってんだ】みたいなコメントが」

「アハハハハ! たしかに!」

「まっとうすぎて、逆に新鮮なツッコミだなあ」

特撮にかぎらず、そういうナナメからの視点で見るのを、邪道と取る人も多いですしね」

「特撮以外でも、某有名映画な点を指摘したら、【おまえはこの作品のことを何もわかってないな。映画を見るセンスのないバカだよ】みたいに言われたり」

映画も、意見が合わないと、ややこしくなりがちだよね」

「好きな映画を語るって、どうしても自己を語る的なところもあるから、そこをにあつかわれると、アツくなるよな」

「なんか【この映画の時代背景も知らない素人が偉そうに】とか【監督がこのセリフに込めたバックボーンとかも、わかってないんだろ】とかからまれて、いや、そんなんわかったうえでゴチャゴチャ言うてますねん……」

「色々と踏まえたうえで、イジってるねんけどな」

「そこをわかってほしいですよね、たしかに」

があるから言うてるんや」

悪口言う人って、たいていそれ言うよね《があるから言ってるのに》って」

「そりゃまあ《お前のためを思ってやってるんだ》って言うたら、女子供なぐっていいとかみたいなもんで」

「《なぐったほうも痛いんだ》って言うたら、教え子なぐっていいとか」

「《あえて憎まれ役を買って出たほうがいいのかもな》って言うたら、後輩なぐってもゆるされるとか」

「全アウトだよ、それ」

「まあ、『レオ』のダン隊長も近いノリでなぐって罵倒して、人気あるわけやから」

「それは、だから」

「いやあ、オレは昔からイヤやったけどなあ」

「どの世界でも、こういう便利ワードってあるやん。《○○する人に、悪いヤツはおらんねん》って言うたら、たいていのことは肯定できるとか」

「《勝負の世界》言うたら、どんな卑怯な手もOKとか」

「だから、特撮愛のあるオレらは、グリッドマン(実写の方)の悪口は言うてもええねん」

「あと、なんのかの言うて『80』はオープニングが最高やから、それでええって気もするし」

「わかります! 主題歌超カッコイイ! He came to earth from the star.

「『レオ』と『80』は主題歌だけで100億点。だからOK!」

「嵐のような帳尻合わせで、目が回りそうだよ」

 

 

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 解散MAT 脱出TAC お... | トップ | 「村田システム」炸裂 藤井... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

オタク・サブカル」カテゴリの最新記事