将棋記事の年表を作ってみた。
きっかけは将棋ファンの友人タニマチ君で、友が言うには、
「キミの将棋ネタってさー、とっちらかって読みにくくない?」
続けて曰く、
「時系列とか取り上げる棋士とか、戦型もバラバラで、なーんかまとまりないねんなー」
たしかにその通りで、私の書くものは、今日は羽生さん七冠王フィーバーを取り上げたと思ったら、次は大山名人に飛んで、次は谷川さんの十七世名人獲得とか。
「花の55年組」の活躍を経由して、中原名人誕生や名著『米長の将棋』とか、なるほど古典がメインかと思えば急に藤井聡太を持ってくるとか、やってることに一貫性がない。
それはまあ、もともと、こんなもん長くやるとは思わず、そもそも最初の「大ポカ」編がタニマチ君の、
「今、将棋ブームやし、ちょっとひとネタやってみたら?」
という誘いでなんとなく初めて、それが好評だったから「妙手」編までやって、藤井猛九段の「一歩竜王」、本来はそこらあたりで終わるはずだったのだ。
個人的には、これだけは書いておきたかったというのが、
「羽生-泉の順位戦」
「一歩竜王」
「大山康晴のしのぎ△54金」。
まあ、将棋なんてだれも読まないし(将棋以外もだれも読んでないけど)、そんなもんで充分かな、と。
それくらいテキトーな感じで書き始めたら、そこそこアクセスがあったらしく、ならばと続けて書いていたら、そのままなんとなく、ここまで来てしまったわけだ。
こんなんだから、一貫性なんて望むべくもなく、さらには飽き性なので、テーマをもったものをあつかうと、途中でダレてくる。
実際、こないだの「中原誠名人」編でも、本来なら気合を入れて「中原サーガ」を書いてみようと、「剃髪の挑戦者」「米中戦争」「谷川浩司との死闘」とかも、いろいろと調べたりしたんだけど、途中でめんどうになって、投げだしてしまったのだ。
まあ、せっかく昔の本とか読み直してみたから、いつかはやると思いますが(やらないかも)、それくらいに根気がない。
ウケそうなネタ探して、下調べして、そこから編集して動画とか上げてる人、マジですごいッス。
こっちなんて、ホントにトイレとか風呂の中でフト思いついたものを、なんの脈絡もなくアップしてるだけだもんなあ。
当然、マーケティングとかも皆無だし。今活躍してる、人気棋士とかあんま出ないし。
嗚呼、なんてマイナー野郎なんだ。昨今、女性の将棋ファンも増えているというのに、きっとここには一人もいないに違いない。
いや、世の中には山根ことみさんのように、『詰むや詰まざるや』に目を輝かせるような変……世俗に迎合せず、しっかりとした自己を確立させた女子もいるのだ。もしかしたらここにも、
「源一きゅんの振り飛車がステキすぎて、夜も眠れません」
みたいな女子高生が、いないとも限らない。
よっしゃ! ここは一番、奇特……将棋史に興味を持ってくれている女性ファン(妄想の中では関根麻里さん似)に向けて、ひとつ流れをまとめてみよう。
私はこの棋史制作計画を「セルダン作戦」と命名。主に名人戦とか見てるときに(待ち時間が長いものね)カメの歩みでコツコツやってみたら、一か月以上かかりましたが、なんとか完成。
改めて昔の記事を並べてみると、
「やっぱ、『羽生世代』を取り上げてるのが多いなー。あとは大山先生か」
「中原-米長時代が、なぜか少ないなあ。たぶん、それやったら自分が書くより『米長の将棋』読んだほうが早いってなるからやろな。あと、升田先生も。でも、升田先生の妙手は、超有名なものばかりで、今さら感があるねんなー」
「平成後期が少ないのは、処分した記憶の新しい『将棋世界』を買い直すのに抵抗がある、貧乏性やからなんよな。マジで文化系人間は《断捨離》なんて誘いに乗ったらアカンわ」
などなど、自分の傾向がわかって、なかなかおもしろい。
ということで、次回からしばらく、わが将棋年表を貼っていきます。事務仕事は苦手なので、間違ってるところがあればご愛敬。
だいたい10年区切りくらいで、現代までたどり着きます。
これに関しては、おいおいなんでそんな細切れにするのか。せっかく出来たのなら、どーんと一気に放流した方がインパクトがあっていいのではないか。
という意見はあるかもしれないが、もちろんそんなことをするわけがないのは、ダラダラ更新する方が、その間、私がサボれて楽チンだからである。
これを機会に、過去の記事も読んでいただけると、とてもうれしいです、ハイ。