前回(こちら)に続いて、『レディ・プレイヤー1』を自分流にアレンジする『妄想プレイヤー1』大座談会。
■登場人物
1.ベットウ君。通称「マリーエンケーファー」。
後輩。戦隊ヒーロー、アニメ、マンガ、プロレスが得意ジャンル。
中2病語録は「僕は30歳で死ぬ」。
2.ホンドウ君。通称「クーゲルシュライバー」
ゲーム、バカ映画が得意ジャンル。
中2病語録は、自己啓発セミナーの自己紹介で「将来の夢、世界征服」
3.ワカバヤシ君。通称「シュタウプザウガー」
元関東人。オタクではなく、映画、文学、哲学などにくわしいインテリ。
中2病語録は「ボクには音楽が《見える》ことがある」
4.ドイガキ君。通称「キュールシュランク」
洋楽や猟奇系、武道など、オタクというよりサブカルの人。美少年も好き。
中2病語録は「生まれ変わったら凡人になりたい」
5.カネダ先輩。通称「ヴィンケルメッサー」
SF、ミステリ、映画、ゲームなどが専門。
中2病語録は「まったく、愚者を演じるのも一苦労だな」
6.私。通称「ゼーヴェーレ」。
特撮、SF、ミステリ、映画あたりが専門。
中2病語録は「将来はモナコに住むつもり。稼ぎすぎても、あそこなら税金が有利だから」
■その10
大ボスの怪獣、あなたならなにを選ぶ?
「ミンスク仮面」
「ドルアーガ」
「ツチノコ」
「アンゴルモアの大王」
「クトゥルフ」
「ジャンボキング」
「ノストラダムスは遠くなりにけり、か」
「でも、五島勉の本は今でも、再販されて、また売れてるらしいですよ」
「詐欺師とストーリーテラーって、紙一重なんだなあ」
「昔、オウム真理教の道場に行っとき、似たような話、死ぬほど聞かされたよ」
「似たようなというか、五島勉が元ネタやから。てか、そんなとこ、行くなよ」
「好奇心旺盛な友だちに、誘われたんです。オレの友達、変なヤツばっかや」
「ところで、ジャンボキングって、タイラントじゃないんスね」
「タイラントは、ベタ中のベタやから」
「ベタでもええやん。ジャンボキングって、ネーミングもすごいよな」
「ジャンボキングって、なんかの怪獣?」
「あ、それは警察きますよ」
「逮捕やな。【将棋を打つ】とか【潜水艦が沈む】と一緒やで。逮捕や。死刑な」
「警察が処刑するって、どんな無法国家なんや」
「法で裁けん悪は、それ以上の【正義の暴力】で制圧するしかないんや」
「ダーティハリーか」
「それ、ネットでヘイトや言葉狩りに、大暴れしてる人と同じな気もするけどなあ」
「でも、ジャンボキングは、顔がカウラっていうチョイスも、どうかしてますよね」
「ふつうはガラン、バキシム、ドラゴリーやんな。ここ、デットンかどうか、迷ったけどな」
「たしかに、着ぐるみヘタリ怪獣って萌えやなあ」
「再生エレキングとかですねえ」
■その11
それに対抗するあなたメカとヒーローは?
「ジェットアローンと宇宙刑事ギャバン」
「プロジェクトグリズリーのスーツとPL時代の清原和博」
「ゴルゴングとオシシ仮面」
「ロボコンとジャンボマックス」
「バトルフィーバーロボとユン・ピョウ」
「ジェノバとジャンボーグA」
「一番の見せ場やけど、案外むずかしい」
「だって、原作と映画で、もう先に言われてるもん」
「ジェットジャガーとかレオパルドンを封じられたら、これはツラい」
「でも、さすがに、ジェノバは出えへんかった」
「あの映画の主演は、杉作J太郎でやるべきやんな」
「森崎ウィンより、竹内義和やろと。あ、主人公やなくて、ノーランが竹内アニキでもいいかも」
「『サイキック青年団』聴いてると、そうなるわ」
「ヒーローも、自分が変身せなあかんと考えたら、変なん出せないんスよね」
「バロム1とか、ダサいもんなあ。その意味では、プロジェクトグリズリーのスーツはいいな」
「そうでしょ。バカっぽいけど、ちょっと着てみたいっていう」
「ジェットアローンて何?」
「ほら、エヴァに出てきた炉心融解の」
「めっちゃ、ガシャガシャ歩くやつな」
「オレ、本放送のときにベットウにすすめられて見たエヴァが、よりにもよってこの回やってん」
「タイミング悪いなあ」
「全然おもんないやん! ってなって、ちょっとケンカしたもんね」
「でも、再放送で見たら、おもしろかったでしょ?」
「せやねん。だから、めぐり合わせってあるよな。人の出会いなんて、ちょっとのことで移ろいゆくのよ。だから、世界にはこういうスレ違いで出会えなかったカップルとか、一杯おるんやろうなあって、切なくなったわ」
「なんだか、しんみりしてるけど、要はハズレ回見てキレただけの話でしょ(笑)」
■その12
あなたにミッションを課す「ハリデー」の正体は?
「宮内洋」
「松岡修造」
「マルクス・アウレリウス・アントニウス」
「中島らも」
「千石イエス」
「安田均」
「宮内洋って、ハリデーと全然イメージ違うやん」
「明るいよなあ。てか、あの人やったらよそに頼らんと、自分でなんでも解決できそうや」
「それがええんですやん。『ジャッカー電撃隊』みたいに、ボーッとした主人公なんか、全然食ってほしい」
「それもう、ちがう映画になってるやん」
「松岡さんも、そうじゃないの?」
「松岡さんは意外と陰あるから」
「そうそう。ケガとか多くて、苦労人やし。センスが狂ってるだけで」
「ナンシー関が、松岡さんと長嶋一茂が同じって言うてたけど……」
「全然違うって! 松岡さんはハリデーやけど……」
「一茂はそうじゃないもんな。直美さん、違うよって。てかむしろ、ヤスキンさんも宮内洋側や」
「あの人も陽性ですもんね。でも、ボスに着いて行きたい気持ちはわかるッス」
「『D&D』やって、『ロードス島』読んで、『ソード・ワールド』やって、SF読んでの世界やからな」
「世代的に、らもさんはドンピシャだね」
「ウチら世代のお笑い芸人が、みんなダウンタウンの影響受けたみたいに、文化系人間は、らもさん読んでる」
「そう考えたら、これが【正解】かもしれへんね。それで言うたら、カネダ先輩は何?」
「あれ? おぼえてない? イエスの方舟」
「おぼえてますけどね。あの人出てきて、がんばってイースターエッグ探そうとか思いますか?」
「思うやろ。だって、クリアしたら【セックス教団】の教祖になれるんやで。死ぬ気で、がんばるっしょ!」
「ああ! たしかに!」