前回(こちら)に続いて、『レディ・プレイヤー1』を自分流にアレンジする『妄想プレイヤー1』大座談会。
■登場人物
1.ベットウ君。
後輩。戦隊ヒーロー、アニメ、マンガ、プロレスが得意ジャンル。
ネットにあがる違法動画は、絶対に見ないというエライ人。ちゃんとお金を払うため、いつも金欠。
2.ホンドウ君。
ゲーム、バカ映画が得意ジャンル。
女の子がいるお店で絶対に「チェンジ」をしないというポリシーがあり、「エロは一期一会」という名言(?)を残した。
3.ワカバヤシ君。
元関東人。オタクではなく、映画、文学、哲学などにくわしいインテリ。
最近おもしろかった本はトマス・ピンチョン『重力の虹』。読むのはいいけど、ススメてこないで!
4.ドイガキ君。
洋楽や猟奇系、武道など、オタクというよりサブカルの人。美少年も好き。
夜中に泣きながら「さみしい……」と、友人に電話しまくるメンヘラさん。
5.カネダ先輩。
SF、ミステリ、映画、ゲームなどが専門。
昔、オリックスがチーム名を募集していたとき、考えて送ったのが「オリックス・ススメイチオクヒノタマズ」。
6.私。
特撮、SF、ミステリ、映画あたりが専門。
最近興味があることは、各国レーション(軍隊食)のメニュー。
■その7
失恋相手にダンスを申し込む場面で舞台となる、映画と流れている音楽は?
「『ロケッティア』とSSTバンド」
「『シベリア超特急』と【閣下音頭】」
「『小さな恋のメロディ』と【シンドバッドのぼうけん】」
「『天井桟敷の人々』とセックス・ピストルズ」
「『時計じかけのオレンジ』とワンダバ」
「『イントレランス』の古代バビロンとミッシェル・ガン・エレファント」
「『ロケッティア』あったなー。みんなで、映画館に観に行ったね」
「ボクとシャロンさんとカネダ先輩で、タダ券もらったから」
「おもしろかったけど、見終わったあと、ひとつも頭に残ってない」
「さいとう夫婦の『バックパッカーパラダイス』ってマンガによると、あれ南米で大ヒットしたんやて」
「らしいね」
「上映中も大盛り上がりやねんけど、でも最後にロケッティアが星条旗をバックに決めポーズ撮ったところで、一斉にシラケるっていう(笑)」
「アメリカって、嫌われてるんだねえ」
「あんま、言わんといてほしいけどなあ(←アメリカ留学経験あり)」
「とかいいつつ、オマエ、フランス映画選んでるやんけ! アメリカ映画観ろや、この非国民!」
「ボクとシャロン君は、映画の趣味が全然合えへんねん」
「フェリーニにウッディ・アレンに、エリック・ロメール。はー、ちゃんちゃらおかしいで」
「あー、イヤやな。ジム・ジャームッシュとか、そういうのやろ?」
「そうそう、そういうのんですわ。ドアホ! オマエは『ロケッティア』を観ろ、バカ者!」
「そうや。『デス・レース』も観ろ!」
「『片腕カンフーと空飛ぶギロチン』もな」
「『悪魔の毒々おばさん』も、お忘れなく」
「『アカシア』を観ずして、アントンと映画を語ってほしくないっスね」
「え? なんでオレ、こんなに責められてるの?」
■その8
水晶の鍵ゲットのためにクリアしなければならないゲームは?
『マイケル・ジャクソンズ・ムーンウォーカー』
『イーガー皇帝の逆襲』
『ヘルメット』
『バルーンファイト』
『クルードバスター』
『アイドル八犬伝』
「『マイケル・ジャクソン』は基本やなあ」
「いいっスよね。ボク、これきっかけでマイコーのCD買うようになったんで」
「吉田戦車いわく《セガはこのゲームを作るために生まれてきた》」
「ボク、ゲームはくわしくないんだけど、『クルードバスター』ってなに?」
「メガドライブのゲームっス」
「ベットウとカネダ先輩は大のセガファンなのよ。その影響で、オレもメガドラはやったなあ」
「ソフトの貸し借り、したッスよね。『バトルゴルファー唯』とか」
「でも、昔は変な縛りプレーとか、ようしてたよなー」
「どんなゲームでも、絶対にレベルはマックスにしますよね」
「【魔法なし】クリアとか、基本でしょ」
「『ラングリッサー』の一面で、イルザックだけで勝つまで延々ねばったり」
「『ドラクエ3』は全員レベル99にして」
「やってたねえ」
「『ファイナルファンタジー4』も全員レベルマックスにして」
「たいしたもんや」
「で、シャロン君に、どっちもセーブデータ吹っ飛ばされてんなー」
「【切腹】【死んでおわびする】っていう文化は、こういうときにあるんやなーと、しみじみ思ったね、あれは」
「でも、セーブデーター消えても、1からやり直したり、元気やったなあ」
「なんで、あんなにヒマやったんやろうね」
「RTA動画とか見てたら、昔の自分を思い出すもん」
「ワシらが言うのもなんやけど、その時間でデートとかバイトでもした方が、絶対いいけどね」
「でも、こっちの人生も、楽しいっしょ!」
「うーん、それも否定できへんから、困りもんやねんなあ(苦笑)」
■その9
劇中で使われる、あなたにとっての「手榴弾」は?
「コルトパイソン.357マグナム」
「ストームブリンガー」
「ボタンパンチ」
「オルゴン・エネルギー」
「ライトンR30爆弾」
「バリツ」
「フロイト流にゆうたら、ここは大事やね」
「パンツァーファウストとか」
「カシナートの剣」
「メイプルリーフクラッチ」
「秘剣電光丸」
「てか、ワカバヤシはキルケウィルスやないんや」
「『虹色定期便』な。あれくらいからか、NHKがオタクの巣窟って知られだしたん」
「露骨にプロレスネタとかやってましたし。痛いなあ、思ってましたわ」
「オルゴン・エネルギーって、なんやったっけ。ヴィルヘルム・ライヒか」
「筋肉少女帯の『機械』聴いてたから、これやろと」
「マッドサイエンティストって、なんであんな中2ゴコロをくすぐるんだろう」
「そういや、カネダ先輩の友達に、趣味で爆弾作ってる人いましたよね」
「なんか、近所の工事現場で爆発させたらしいけど、ちょっとした騒ぎになって」
「リアル昭慶爆発か。よう、捕まりませんでしたね」
「他にも、自分は大阪のヤンキー100人をたばねる総長やって、ずっと嘘ついてた奴とか」
「みんな、いろいろ、やらかしてるなあ」
「若気の至りって、おそろしいよな」
「これ、昔から疑問やってんけど、ボタンパンチって、ミヒャエル・エンデの原作にあんのかな」
「ないやろ。あったら、エンデは天才やで。てか、おまえ独文科出身やのに、読んでへんのか?」
「うーん、なんかエンデは苦手なんです。心きれいな人が好きそうですやん」
「シャロン君はヨゴレやもんな」
「ボタンパンチないんかー、エンデ全然わかってへんやん。アイツ、たいしたことないな。ザコやん」
「それ、どういう視点からのダメ出し?(笑)」
(続く)