施川ユウキ『バーナード嬢曰く』が好きである。
ということで、
「このマンガに出てきた本を何冊読んだか数えてみよう」
との企画。前回の5巻に続いて、今回は6巻です。
■チャールズ・ブコウスキー『死をポケットに入れて』(未読)
ブコウスキー読んだことないけど、「ポケットに文庫本」は本好きの基本スタイルで、このフレーズを聴くだけでワクワクする。
私の場合は文字通り、ハヤカワのポケミスで、
シェリイ・スミス『午後の死』
スーザン・ジャフィー『もう一人のアン』
レイモンド・ポストゲート『十二人の評決』
とか、尻ポッケにつっこんで街に出たものだ。
でもポケミスって、サイズ的に微妙なところがあって、あんましポッケ本にむかない(苦笑)。
あと本屋に入ると、万引きに間違えられないように気を使うとかね。
■マルク・ボナール&ミシェル・シューマン『ペニスの文化史』(未読)
イェルト・ドレント『ヴァギナの文化史』(未読)
以下、いっぱい文化史の本(未読)
ズラッと「文化史」本が並ぶけど、書き写すのがめんどいでの割愛。当然、1冊も読んでません。
でも、こういう口に出しにくいタイトルの本とか、映画ってありまして、柳下毅一郎『殺人マニア宣言』とか、ドイツ映画の『制服の処女』とか。
■アーサー・C・クラーク『幼年期の終わり』(読了)
高校生のころ、ハヤカワで読んだけどこっちは『終り』。
ここでは光文社古典新訳文庫版。賛否両論ありますが、このシリーズにはわりとお世話になってます。
「読み返す」いい機会になってるというか。
セールのときに勢いで『罪と罰』買ってしまったけど、果たして読み返すんだろうか。
あと『あしながおじさん』は続編の方がおもしろいから、そっちも訳してほしい。
■山崎直美『シャーロック・ホームズの算数パズル』(未読)
ホームズは大好きだけど、ホームズ・パスティーシュはあまり興味がない。
J・J・マローン・パスティーシュとか、パーカー・パイン・パスティーシュとかなら読んでみたいぞ。
■青山剛昌『名探偵コナン』(原作はほとんど未読)
20代のとき、すごいハマって(そんな前からやってんだねえ)、近所のビデオ屋で借りて(まだVHSの時代だ)山盛り見た。
ただ、金田一もそうだけど、この手の作品は最後の「説教」がイヤでねえ。
復讐とかで人を殺した犯人に、
「そんなことをして、殺された家族がよろこぶのかな」
「どんな理屈をつけたところで、今のあんたはただの殺人鬼なんだよ」
とかなんとか、めぐまれた才能でマウントを取るのが趣味の若造が、地獄の苦しみを味わって、耐えきれず罪をおかした者に対して、エラそうな態度取るんじゃねえよ!
とか本気で憤りを感じちゃうんだよなあ。何様だよ、マジで。
■レイモンド・カーヴァー『村上春樹翻訳ライブラリー 大聖堂』(読了)
再三言ってますが、村上春樹はあんまし合わない。カーヴァーもいくつか読んだけど、そんなにだなあ。
■メアリー・シェリー『フランケンシュタイン』(未読)
SFの古典中の古典で、作者が19歳の美少女だったとか、バイロン卿と仲良しとか、そっちのエピソードは有名だったけど、実際に読んだ人の少ないお話。
私はどうかといえば、こういう本はたいてい「読了した気分」になってるよね。
■アゴタ・クリストフ『悪童日記』『ふたりの証拠』『第三の嘘』(未読)
読んだことなし。
「続編読んだら、一作目の見方が変わる」
という問題に、「あるあるー」とか共感したけど、では具体的にはなんかあるっけ。
あー、映画だと『ベスト・キッド2』でメチャクチャあっさり彼女と別れてたところとか、「おいー」ってなったなあ。
まあ、ヒロインがスケジュールの都合とかで、出られなかっただけなんでしょうケド
■川村元気『世界から猫が消えたなら』(未読)
よく「犬派」か「猫派」か論争になるけど、私は飼ってたので「うさぎ派」
うさぎの頭をなでさせたら、北半球一の男であると自負している。
■テリー・ケイ『白い犬とワルツを』(未読)
タイトルだけで中を想像するというのは、よくあること。
実際に読んでみて、「オレの妄想の方がおもろかったやんけ!」と言いたくなることも。
『アルジャーノンに花束を』とか。私の中でアルジャーノンは天才になったあと、自分をいじめた連中を様々なトリックを駆使して殺していき、最後は「名探偵になったねずみ」とロンドン上空で対決。
そんな戯曲を昔に書いた記憶が。
■ルイス・セプルベダ『カモメに飛ぶことを教えた猫』(未読)
■リチャード・バック『かもめのジョナサン』(未読)
「クライマックスにいいセリフがあるんだ」
と思ってたら、別の作品のものだったりは、よくあること。
「おまえが長く深淵を覗くならば、深淵もまた等しくおまえを見返すのだ」
という有名すぎるニーチェの言葉を、ずーっとシェイクスピアのセリフだと勘違いして恥をかきました。
でもなんか、あったような気がするんだよなあ。
「敵と戦うときは気をつけろ。だんだん相手に似てくるからな」みたいな、そんなニュアンスで。
内容的には『マクベス』だったかなーとか思うけど、読み返して確認するのはめんどいので、まあいいや。
■アーシュラ・K・ル=グィン『ゲド戦記1』(読了)
「真の名前」という概念がおもしろいと思っていたら、どこかで
「要するに銀行ATMのパスワードみたいなもんです」
と説明があって、完璧な解説だけど、ミもフタもねーなーとか思ったり。
■南条範夫『戦国残酷物語』(未読)
戦国と幕末という、二大人気日本史シーンにほとんど興味がない。
で結局、新選組って「ええもん」なのか「わるもん」か、どっちなん?
あ、また1回で終わらなかった。続きはまた今度。