いろいろ大変なときは「バカ映像」にかぎる。
昨今のコロナ危機で、みな不便な思いを強いられているが、こういう不安やストレスの解消法は人それぞれ。
「甘いものを食べる」
「おしゃべりをする」
「ネットで悪口を書く」
などあるだろうが、私の場合はマヌケな動画を観ることである。
まず、オススメしたのがコレで「奥崎謙三の政見放送」(→こちら)。
これはガチな話、「最近、元気がない」「悩みがある」という人に、もれなくこの動画を勧めている。
開口一番から、
「殺人、暴行、猥褻図画頒布、前科三犯」
「独房生活13年8か月」
などなどパワーワードが連発。
これを、NHKの優等生アナウンサーが、淡々と読み上げるのだからシビれる。
政権演説開始後も、
「落選確実のわたくしが」
「政治家、国家、国法をなくすべく」
「重症の気ちがいで、無知蒙昧な野蛮人」
「天皇裕仁と田中角栄を殺したい」
「ニューギニアから生きて帰れたのは、上官を多くなぐったから」
地上波どころか、今のご時世YouTubeでもムリであろう、ハードパンチを連発。
稀代の奇人である奥崎健三の強烈な「人間力」に圧倒され、悩みなど吹っ飛ばされること間違いなし。
これで、「奥崎さん、クール!」と感じたアナタは、ぜひとも氏が主演を務めた『ゆきゆきて、神軍』も観ましょう(→こちら)。
かつて後輩にオススメして、何の因果かそれを彼が恋人と見たら、それ以降しばらく口をきいてくれなくなったという、いわくつきの物件だ(その顛末とストーリーの概略は→こちら)。
奥崎さんの営むバッテリー工場。こんなのが近所にあったら、常連になるか引っ越すかの2択しかない。
奥崎さんの乗る文字通りの「痛車」。プラモかガレージキットで出ないかな。
この後輩にかぎらず、まあ一般ウケはせんですわなというカルト作品。
以前、週末に友人と食事をする約束があって、土曜の夜はリア充系の友たちと(女の子もたくさん)鍋パーティになった。
会話の内容も、
「『ショーシャンクの空に』観たよ。すごく感動しちゃった」
みたいなもので、続く日曜日は別の友人たちと、安居酒屋の個室で『ゆきゆきて、神軍』の話で盛り上がって(もちろん女人禁制)、
「これは、同じ地球の出来事なのか?」
なんて不思議な気分になったものだ。日本なのに、なんだか「多民族国家」に住んでる気分。
そんな、「ふつうではない」魅力を持つ奥崎謙三氏と『ゆきゆきて、神軍』。
自粛のモヤモヤを吹っ飛ばすには、一番のパワーを持っていると思うのですが、いかがなものでしょうか。
もし奥崎さんが今でも生きてたら、絶対YouTuberになってるだろうなあ。すぐbanされそうだけど。
(大江戸コングと『世界大洪水』編に続く→こちら)