施川ユウキ『バーナード嬢曰く』に出てきた本、何冊読んだ? 第1巻 その2

2022年07月07日 | 

 施川ユウキ『バーナード嬢曰く』が好きである。

 ということで前回は、この作品に出てきた本を何冊読んだか気になって、数えてみたところ、意外にリストが長くなってしまい、今回はその後編

 

 

 ■緋色の研究』コナン・ドイル(読了

 

 ミスヲタなので、ホームズは全作品何度も読み直している。

 ホームズはバカミスで楽しい。『四つの署名』のオープニングは何度読んでも笑える。

 


 ■リアル鬼ごっこ』山田悠介(未読)

 

 一時期、読書界を騒然とさせた怪作

 これ自体を読むと目が回るので、『トンデモ本の世界S』に掲載された山本弘さんのつっこみレビューをどうぞ。

 


 ■カフカの生涯』池内紀(読了

 

 敬愛する池内紀先生のカフカ論。とても興味深いし勉強になる。

 カフカって、小説よりも「めんどくさい」本人の方がおもしろいのではないか。彼の日記はそのままラノベになるくらい。

 


 ■星を継ぐもの』J・P・ホーガン(読了

 

 設定の大ハッタリがすばらしい。ベートーベンみたい。

 

 月面で発見された、真紅の宇宙服を着た人間の遺骸のようなもの。それはなんと、今から5万年前に死亡したものであることが判明した……。

 

 こんなん見せられて、読みたくならへんほうが、おかしいですわ。

 ところで、この作品には「アンフェア」な部分があるそうなんですが、どこなんでしょう。

 

 ■フェルマーの最終定理』サイモン・シン(読了


 メチャクチャおもしろい数学ノンフィクション。サイモン・シンハズレなし

 文系が読んでも問題なし。個人的な経験則だと、数学に苦手意識がある人は細かい数式や公式より「数学史」から入るのがいいと思う。

 そこには小説映画、はたまたスポーツノンフィクション顔負けの「人間ドラマ」がある。他の理系科目も同じく。

 


 ■夏への扉』ロバート・A・ハインライン(読了


 ハヤカワの『SFハンドブック』オールタイムベスト1位ということで読んだ。

 初めて読んだ海外SFなので思い入れは強い。『たったひとつの冴えたやりかた』といい、日本で非常に人気が高いのは、なんとなくわかる。

 

 ■異星の客』ロバート・A・ハインライン(未読)


 まだ読んでません。

 ハインラインは『夏への扉』『月は無慈悲な夜の女王』『宇宙の戦士』『時の門』『人形つかい』を読んで全部オモロイ。

 ラノベ好きな人が、SFに入るのにちょうどいいかも。

 

 ■月は無慈悲な夜の女王』ロバート・A・ハインライン(読了


 いわずとしれた『機動戦士ガンダム』の元ネタのひとつ。

 20世紀アメリカSFのエッセンスが詰まった作品。SFのお家芸「価値の相対化」がベースになっており、おもしろい。

 


 ■さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学』山田真哉(未読)

 

 なんか、あったなあ。読んでません。

 

 ■チーズはどこへ消えた?』スペンサー・ジョンソン(未読)

 
 同上。

 

 ■ユービック』フィリップ・K・ディック(未読)

 

 未読。ディックは合う合わないが、、分かれると思う。
 


 ■ビブリア古書堂の事件手帖』三上延(読了


 おもしろかったけど、「読書ってステキです」なキラキラ系はやっぱ苦手かも。


 ■『舟を編む』三浦しおん(未読)

 

 積読。はやく読みたい。


 ■トータル・リコール』フィリップ・K・ディック(未読)


 Kindleで積読。


 ■KAGEROU』齋藤智裕(未読)


 施川さんの熱さは感動的だが、きっと著者は

 「オレが目指すのは、そういうん、ちゃうねん」

 て思ってるだろうなあ。

 「かっこ悪さ」を見せるのが旋川さんの文学観なんだろうけど、タイトルからしても齊藤さんは、そっちを目指してないよなあ。

 しかし、この映画でよくある日本語のローマ字表記って、なんだろう。

 ダサいと思うんだけど、海外で売りたいってことなのかな。

 

 ■人間失格』太宰治(読了

 

 中学生のころ読んで、あんま太宰は合わないなあと感じる。

 たぶん、「私小説」に興味がないからだろう。だから、日本文学はあまり読まないし、『エヴァ』もそんなに……。

 


 ■『神という機械への夢 サンリオSF文庫カバーアート集』(読了)

 

 図書館で借りて読んだ。サンリオSF文庫には全然思い入れがない世代。

 


 ■それから』夏目漱石(未読)

 

 漱石はそんなにハマらない。ところで、「松山坊ちゃんスタジアム」ってつけた人、絶対に原作読んでないよね。 

 

 ■潮騒』三島由紀夫(読了


 中学生のとき読んだ。焚火のシーンは、たしかにちょっとドキドキする。

 三島はあんまし読んでないけど、『三島由紀夫のレター教室』はオススメ。


 ■こころ』夏目漱石(読了


 舞台化するなら、の役は東京03角田さんにやってもらって、面当て自殺前に延々と見苦しい恨み言を語ってほしい。

 

 角田「あーそうですよ、面当てですよ! 好きな女、寝取られたら、そりゃ嫌がらせで死んでやろうとか思いますよ! なーんか悪いんですかぁ?」

 飯塚「メチャメチャ開き直ってんじゃん(笑)」

 

 ■沈黙』遠藤周作(読了


 井上章一さん曰く「BLのSM小説」。

 「神なんて、いないよね」

 この事実さえ認めてしまえば、世界は結構なこと平和になるんじゃないかなあ。

 とか安易に思ってたけど、海外旅行に出かけるようになって、その日本人的発想が「圧倒的マイノリティー」であることにおどろかされた。

 外国人に「宗教は?」って聞かれて「無宗教」って言ったら、メチャひかれるんスよね。

 


 ■雪国』川端康成(未読)

 

 そういや、明治大正昭和の日本文学って、ほとんど読んでないな。


 ■ぐりとぐら』中川李枝子(読了


 教科書ものでは、『チックとタック』を憶えてる。

 冷めたすき焼きや、激辛わさび寿司が食べたくなる飯テロ絵本。

 


 ■はらぺこあおむし』エリック・カール(読了


 妙にサラダが食べたくなる飯テロ絵本。

 


 ■百万回生きたねこ』佐野洋子(読了


 佐野さんの気風のいいエッセイは好き。

 


 ■三匹のやぎのがらがらどん』マーシャ・ブラウン(未読)


 全然知らない本。絵本とか童話は専門外だなあ。

 


 ■合成怪物』レイモンド・F・ジョーンズ(未読)


 全然知らない作品。 

 

 ■『一九八四年』ジョージ・オーウェル(読了)


 今の日本、いや時代を超えて常に読まれるべき本。

 ゴールドスタインの分析には「ギャフン」の一言。トマス・ピンチョンの解説もすばらしい。「二分間憎悪」とか、すごすぎる言語センス。

 『動物農場』も良い。『カタロニア賛歌』など、ノンフィクションやエッセイもオススメ。

 


 ■氷の海のガレオン/オルタ』木地雅映子(未読)

 まったく知らなかった作品。

 


 ■1Q84』村上春樹(未読)

 
 昔、旅先で出会った読書家に、
 
 「バイトや就職の面接で【愛読書】を訊かれて、村上春樹か村上龍の名前を出すと、ミーハーなバカと思われて落とされる」
 
 という、真偽不明なうえに、偏見入りまくりの話を聞いたことがあった。
 
 はて、どっちも読まないのに、落とされまくった私は何なんでしょう?
 
 

 


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