まだまだ勉強中ですが、ユングの分析心理学とフロイトの精神分析学において、心理的プロセスは《無意識》における法則が支配するという心的決定論に立脚しているそうです。
ユングは、言葉にできない在ってはならぬイメージを「影」と呼び、フロイトは死への渇望と性的衝動を「エス(ES)」と呼び、それぞれが無意識の構造の捉え方に特徴があるそうです。
その観点に立てば、初期四部部作(§71~74)は、ユングの分析心理学の立場で《認知》《認識》《意識》《自我》を捉えようとしていたのかもしれません。
一方で、「ノルウェーの森」は、お互いの《意識》が幼なじみの絆から結ばれえぬ恋愛へと遷移する心理的プロセスを通じて、お互いの《無意識》に潜む性的衝動と死への渇望が卓越する心理的構造を描くことで、フロイトの精神分析学の観点から《自我》を扱おうとしたような気がします。
初稿 2017/10/14
校正 2020/11/02
写真 影在る処 光在り
撮影 2012/11/22(東京・新宿御苑)
ユングは、言葉にできない在ってはならぬイメージを「影」と呼び、フロイトは死への渇望と性的衝動を「エス(ES)」と呼び、それぞれが無意識の構造の捉え方に特徴があるそうです。
その観点に立てば、初期四部部作(§71~74)は、ユングの分析心理学の立場で《認知》《認識》《意識》《自我》を捉えようとしていたのかもしれません。
一方で、「ノルウェーの森」は、お互いの《意識》が幼なじみの絆から結ばれえぬ恋愛へと遷移する心理的プロセスを通じて、お互いの《無意識》に潜む性的衝動と死への渇望が卓越する心理的構造を描くことで、フロイトの精神分析学の観点から《自我》を扱おうとしたような気がします。
初稿 2017/10/14
校正 2020/11/02
写真 影在る処 光在り
撮影 2012/11/22(東京・新宿御苑)