Liner Notes

観たこと、聴いたこと、読んだことを忘れないように印象に残った光景を栞として綴ってみました

α9「多国間主義と人間の尊厳を求めて」上智大学, 2020.

2020-11-28 | Exhibition Reviews
 妹が紹介してくれた参加費無料のオンライン・シンポジウム。興味や関心さえあれば家族と一緒に気軽に参加できるのはニューノーマルなのかもしれません。

 女性として初めて国連難民高等弁務官に就任した緒方貞子氏の功績を振り返り、国連の活動を通して世界と私達の未来を考えるというコンセプト。国連事務次長 中満氏のメッセージがとても共感しましたのでシェアします▼

▼「コロナ危機は私達の世界がいかに脆いものかを明らかにしました。そしてコロナ危機が明らかにした世界の課題は、残念ながら一朝一夕では解決出来るものではありませんが、私達共通の未来を創る最初の一歩が弱い立場の人々の痛みや怒りを理解すべく努力することだと私は考えます」

 どんな声にも耳を傾ける余裕と柔軟さ、そして弱い立場にいる人々に心を寄せて共感する力と謙虚さもあわせ持つこと、それが真の誠実さなのかもしれません。

初稿 2020/11/28
校正 2022/01/26
受講 2020/10/24
主催 上智大学 国連Weeks October
写真 東京ジャーミィ
撮影 2020/10/10(東京・代々木上原)