「SUMMER」という言葉から受ける印象のひとつとして、真夏の太陽に照らされて躍動する生命力のような気がします。
でも、眼前の「SUMMER」は、躍動する生命力を感じさせず、むしろ虚ろな瞳で遠い彼方を眺める少年が不安そうな面影を顕わして佇んでいます。
ところで、なぜその姿に「SUMMER」と名付けたのか?その言葉とその姿のギャップによって、観る人それぞれがあらかじめ意味を持つ限りない言葉を選び、自ずから分かる何かを物語らせてくれるような気がします。
力強い翼を持たない少女※1と虚ろな瞳で遠い彼方を眺める少年が同じ場所にいながらも違う方向を向いています※2
ひょっとして、必ずしも交わることが無い二人のようにも観えながらも、幼き頃の〈わたし〉そのものをその像に投影させ、その姿を眼前に存在させているのかもしれません。
初稿 2023/02/23
校正 2024/01/05
写真「SUMMER」朝倉響子, 1984.
撮影 2022/12/17(東京・墨田川テラス@新川)
注釈 ※1)α21B「NIKE」
※2)§165「貧しき人びと」
でも、眼前の「SUMMER」は、躍動する生命力を感じさせず、むしろ虚ろな瞳で遠い彼方を眺める少年が不安そうな面影を顕わして佇んでいます。
ところで、なぜその姿に「SUMMER」と名付けたのか?その言葉とその姿のギャップによって、観る人それぞれがあらかじめ意味を持つ限りない言葉を選び、自ずから分かる何かを物語らせてくれるような気がします。
力強い翼を持たない少女※1と虚ろな瞳で遠い彼方を眺める少年が同じ場所にいながらも違う方向を向いています※2
ひょっとして、必ずしも交わることが無い二人のようにも観えながらも、幼き頃の〈わたし〉そのものをその像に投影させ、その姿を眼前に存在させているのかもしれません。
初稿 2023/02/23
校正 2024/01/05
写真「SUMMER」朝倉響子, 1984.
撮影 2022/12/17(東京・墨田川テラス@新川)
注釈 ※1)α21B「NIKE」
※2)§165「貧しき人びと」