向かって右に腰かけたミシェルが、なにやら思いあぐねたあげく※1、ようやくなにかを決めようとした瞬間なのかもしれません※2。
"ねぇ、どう思う?これで、いいのかな?"
そう問いかけてほどなく、向かって左に腰かけたアンが、不安そうなミシェルの瞳を見つめて、こう話しかけているかのようです。
"どうしたの?さぁ、言ってごらん。"
そんなアンが装うミシェルと同じような格好やしぐさは、ミシェルに寄り添おうとしているというよりも、彼女自らが眼前の彼女になりきろうとしているようにも感じます。
もしかしたら、〈あなた〉を知ることが、〈わたし〉を知ることなのかもしれないということを物語ろうとしているような気がします。
初稿 2023/05/06
写真「アンとミシェル」朝倉響子, 1993.
撮影 2023/01/14(東京・府中の森公園)
注釈
※1)α26C「セーラ」, 1999.
※2)α27C「ミシェル」, 1993.
"ねぇ、どう思う?これで、いいのかな?"
そう問いかけてほどなく、向かって左に腰かけたアンが、不安そうなミシェルの瞳を見つめて、こう話しかけているかのようです。
"どうしたの?さぁ、言ってごらん。"
そんなアンが装うミシェルと同じような格好やしぐさは、ミシェルに寄り添おうとしているというよりも、彼女自らが眼前の彼女になりきろうとしているようにも感じます。
もしかしたら、〈あなた〉を知ることが、〈わたし〉を知ることなのかもしれないということを物語ろうとしているような気がします。
初稿 2023/05/06
写真「アンとミシェル」朝倉響子, 1993.
撮影 2023/01/14(東京・府中の森公園)
注釈
※1)α26C「セーラ」, 1999.
※2)α27C「ミシェル」, 1993.