東京・池袋に在る向かい合う「マリとシェリー」、向き合う二人の姿から受ける印象※1とは別に、一人に焦点を充てるとまた違う印象をもたらしてくれます。
身の丈いっぱいに立ち上がり、しっかり前を向いて歩き出そうとしている姿にも観えるような気がするのは、時間や場所を超えて「ジル」から続く成長への軌跡の物語の一つなのかもしれません。
ところで、作者である朝倉響子は対談集のなかでこう述べています。
「私の表現したいもののために。対象を作るという行為は、自分の意識の拡大なの。言葉にたとえれば、対象を通して自分の詩が生まれるわけです」※2
ひょっとして、作る人も観る人も、その対象を通して自ずから分かる自分の〈世界〉を物語ろうとしているのかもしれません。
初稿 2023/08/20
写真「シェリー」朝倉響子, 1990.
撮影 2023/05/23(東京・池袋)
注釈
※1)α18A「マリとシェリー」朝倉響子, 1990.
※2)「光と波とー朝倉響子彫塑集」p.91, 1980.
身の丈いっぱいに立ち上がり、しっかり前を向いて歩き出そうとしている姿にも観えるような気がするのは、時間や場所を超えて「ジル」から続く成長への軌跡の物語の一つなのかもしれません。
ところで、作者である朝倉響子は対談集のなかでこう述べています。
「私の表現したいもののために。対象を作るという行為は、自分の意識の拡大なの。言葉にたとえれば、対象を通して自分の詩が生まれるわけです」※2
ひょっとして、作る人も観る人も、その対象を通して自ずから分かる自分の〈世界〉を物語ろうとしているのかもしれません。
初稿 2023/08/20
写真「シェリー」朝倉響子, 1990.
撮影 2023/05/23(東京・池袋)
注釈
※1)α18A「マリとシェリー」朝倉響子, 1990.
※2)「光と波とー朝倉響子彫塑集」p.91, 1980.
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