ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

最新最高級デジタルレコーダー(当時)30万円くらい(当時)

2021-03-27 23:39:08 | Weblog



ミュージシャンの話の続き。
無限の曲持ちなのに、元気で明るい曲がないという話の続き。

ひと言言っておきたいのは、ライオンズポートレート1〜5の中に、元気で明るい曲がなかったということ。
なぜライオンズポートレートなのかというと、パソコンの中にファイルが残っているのは、ライオンズポートレートの曲しかないわけで、ファイルさえ残っていれば、カラオケを作ることは容易い。それ以外の曲となると、もうしち面倒臭いことこの上ない。というか、無理。

だがしかし、ライオンズポートレートの50曲を超える面々の中に、元気で明るい曲はなかった。軽くショック。

ではどうする?

たとえば、「ラブリーボーイみたいな曲が欲しいです、作ってください」と言われたとする。
ラブリーボーイみたいな曲を作ったとする。
そういう場合、大抵は、首を傾げられる事態になる。
完全にラブリーボーイみたいな曲になったとしても、その曲はラブリーボーイではないわけで、つまり、「ラブリーボーイみたいな曲」というのはもう完全に「ラブリーボーイ」のことを言っているわけで、こちらとしてはラブリーボーイを二回作るわけにもいかないわけで、もう完全に「ハズレ」案件なのである。

ラブリーボーイみたいな曲を作るという案は、そんなわけで早々に却下。

ではどうする?

ラブリーボーイのオケを一から作るか?それは嫌だ。すごく嫌だ。

ではどうする?

「あっ、古いデータが残ってる?もしかして?どこかに?ほんとに?あるかな?」

そんなわけで、十数年ぶりに引っ張り出してきた昔のレコーディング機材なのである。

コンセントを差し込んでスィッチをオン!
ウィーンウィーン。・・・ハードディスクを認識できません。。。。

「あっ、壊れてる」

まぁな。おわりだ。おわった。おわた。

「あっ!エムオーがある!」

エムオーって知ってる?
フロッピーディスクの後継で出た大容量ディスク。一枚230メガバイト。zipディスクというのもある。一枚100メガバイト。

エムケイから借りパクしたまま放置のエムオープレーヤーにエムオーディスクを差し込んで、再びレコーディング機材のスィッチをオン!

ウィーンウィーン。。。

読み込んだ!やった。

再生ボタンを押すと、懐かしいサウンド。

さて、やりますか。ラブリーボーイのオケ作り。
1トラックずつパソコンに取り込むのです。16トラックあるので、16回。5分の曲を16回。途方もない作業ではあるのだが、一から作り直すよりは一億倍マシなのです。

懐かしいなぁ、アニーズガーデンのサウンド。
今聴くと、ショボいなぁ。。。時代のせいだ。やり直したいなぁ、色々と。

そんなわけで、始まったのであります。
アニーズガーデン2021リミックスバージョンの制作がね。

つづく。

元気で明るい曲、知ってますか?

2021-03-21 23:49:00 | Weblog
さて、音楽の話を書こう。僕はミュージシャンだからね。そう、僕はミュージシャンなのだよ。すっかり忘れていた。というのは嘘。ミュージシャンというのが嘘ではなくて、忘れていたというのも嘘ではなくて。すっかりというのが嘘。ほんの少し忘れていたというのが本当。

ブロガー、27日ぶりにブログを書く。の巻。ごめんなさい。

アニーズガーデンというバンドがあって、当時は結構人気があった。ルイードを満員にしたとか、少し大袈裟に言っても大丈夫なくらいの人気はあった。
そしてそのバンドのリーダーが僕である。何を隠そう、僕は人気ミュージシャンなのである。

アニーズガーデンは解散してしまったが、もうだいぶ前に解散してしまったのだが、たびたび言われることがあった。

「アニーの曲のカラオケが欲しいんですけど」

アニーズガーデンの曲のカラオケ。あるモノはすべてばら撒いて来たのだが、ないモノはない。ないったらない。

散々言われて来たが、「ない」と断り続けてきたのである。だって、無いから。

先日、福島の友、しゅうちゃんから連絡が来た。所属アーティストのあやのちゃんの10周年記念アルバム用の曲が欲しいとのことである。
もちろん、僕はミュージシャンであるから、そういう依頼はしっかりと請け負う。

「いいよぉ」

しっかりと軽く請け負う。そして、そのまま時間だけが過ぎていく。だって、軽く請け負っただけだから。かるーくね。

そしたら、先日、あやのちゃんから直接電話がかかって来ましてね。
「曲をください」とか言っちゃってる。

「うん、まぁね」とか答えていると、「いつですか?」「いつくれるんですか?」とか、大人の事情を完全に無視するようなことをガンガン言ってきたりするわけ。まいるよねぇ。

それで、まぁ、僕は無限の曲持ちとして知られているわけだから、無限に曲なんてあるわけだから、「どんな曲がいいの?」とか聞くわけでしょ?
そしたら、「ラブリーボーイ」がいいですとか言っちゃってさ。ラブリーボーイってのは前出のアニーズガーデンの曲のカラオケがないカテゴリーに属する曲でね。まいるよねぇ、そんなこと言われてもねぇ、ないものはない。

「明るくて元気な曲がいいです、何かないですか?」とかね。
ないわけないじゃんね。無限の曲持ちよ。僕は。
「ハッピーライフ」は?とか振ってみると、それはもう貰ってますだって。貰っていない曲がいいんだって。

「ラブリーボーイみたいな曲はないですか?」

・・・ないことはないんじゃない?あるんじゃない?きっと。探せば。

「元気で明るい曲がいいです」

・・・そんなものはいくらでもあるよ。探せば。

「いつまでに探してくれますか?」

・・・今出先なんで、帰ったらすぐに探します。はい。すいません。

でもって、帰ってきて、いや、帰る前に、iPhoneのプレイリストをチラチラっとね。

・・・うそ・・・ないじゃん。元気で明るい曲。ないじゃん。うそ?ないの?元気で明るい曲?

まいったなぁ。あるって言っちゃったなぁ。あると思ったんだけどなぁ。

つづく。

カオスってますわ。

2021-02-20 23:35:00 | Weblog





オレンジペコを飲んでいる。なう。

昨日の夜、急に、急激に、オレンジペコが飲みたくなった。紅茶が飲みたくなったわけではなく、オレンジペコが飲みたくなったというのがポイント。

飲みたくはなったが、オレンジペコを淹れるのは少々面倒で、その時すでに時計の針は四時を回っており、少々眠かったのであり、飲まずに寝た。

今日はすっかりそんなことは忘れて一日を過ごし、夜になり、ふと、「オレンジペコが飲みたい!」という昨夜の感情を思い出したのである。

そして、ゆっくりとオレンジペコを淹れた。オレンジペコ、うまい。
やっぱり、紅茶はオレンジペコだよねぇ。

オレンジペコしか飲まないという女の子の話を前に書いた気がする?書いた?書いた気でいるだけ?

「わたし、紅茶はオレンジペコしか飲まないの」とのたまう女の子。

すかしすぎじゃないですか?の女の子。

今はわかる。オレンジペコ、うまい。オレンジペコがうまい。

でも、今、また思う。

オレンジペコしか飲まないってなんなの?飲めばいいじゃん。イングリッシュブレックファーストでも、プリンスオブウェールズでも、オレンジペコがなければなんでも飲めばいいじゃん。

俺は、飲む。オレンジペコが好きだけど、アールグレイもレディグレイも好きなんですわ。

で、オレンジペコを飲みながら、何をしてるかって話。まだしてないけど、これから何をするかって話。

オレンジペコを飲みながら、珈琲豆の焙煎をするんですわ。
ちょっとシュールじゃない?こういうの、好きなんですわ。プチシュール。

で、読書もしようと思って、本も持ってきてるんですわ。

つまり、大好きなオレンジペコの香りを楽しみながら、珈琲豆を焙煎して、珈琲豆が焼けてきて、珈琲の煙がモクモクと充満して、でも、紅茶の香りを出来るだけ楽しみながら、大好きな本を読む。

シュールというより、カオスですわ。これって、カオスなんですわ。

好きですか?カオスの世界。

では、行ってきます。カオスの世界へ。

珈琲をいかが?

2021-02-03 00:50:00 | Weblog



夜中にコーヒーミルの分解掃除をしています。手動のコーヒーミルでございます。

旅のお供のコーヒーミルです。分解したから、元に戻るかどうかは、今のところわかりません。そういう癖の持ち主なのです、どうぞよろしく。

コーヒーミルを分解して洗うってのは、初めてなのであります。
「へぇ、そうなんだぁ」という声が聞こえてきそうでありますが、このコーヒーミル、実は、20年以上使っているのであります。
19歳か20歳の頃、女の子からプレゼントされたものなのであります。
「しんぐくん、コーヒー好きだよね。これ、プレゼントするわ」的な文言があったかどうかは覚えていないのだけれど、そういう思い出深いモノなのであります。そういったことを、コーヒーミルを洗いながら思い出したのであります。

いいよねぇ、思い出って。いいよねぇ、思い出を思い出す瞬間って。懐かしい風がピューっと吹き抜ける気がする。

そう、20年以上洗っていなかったというところが問題なのであります。
「汚ーい!」という声が聞こえてきそうでありますが、その通りなのです。
このコーヒーミルで挽いたコーヒーを、僕は色々な人に振る舞って来たのです。ははははは。

でも、まぁ、一杯目は汚いけれど、二杯目は一杯前のそれほど汚くない粉が落ちるわけだから、まぁ、そんなに気にすることもないんじゃないか・・・そう思い続けて20年強・・・というわけなのであります。
こびりついた汚れってのは、こびりついているわけだから、相当なことでも起きない限り取れて落ちて来たらはしないんじゃないな・・・そう思い続けて20年強・・・という感じなのであります。

いやしかし、手動ってのはいいよね。壊れないもの。なかなか壊れたりしないもの。手動って無敵だよ。
いやしかし、物持ちがいいよね。20歳の頃から使っているんだもの。壊さずに失くさずに。

しんぐくん、コーヒー好きだよね?

そう、その頃の僕のコーヒー好きは偽物だったわけで。珈琲のなんたるかなど何も知らずに生きていたわけで。
今は知っているのかって?
そう、今は知っている。気がしている。少なくともあの頃よりは。
でもね、10年後には同じことを言っているのかもしれないわけで。「あの頃は何も知らず偉そうな事を言ってしまってごめんなさい」とか。

でも、それって素晴らしいことだと思わない?
進化しているんだよ。
新しい自分に出会えるんだよ。

死ぬまで完成形にはなりたくないなぁ。ずっと未熟で、ずっと無知で、ずっとずっと進化しながら生きていきたいなぁ。

そろそろ乾いたかな、コーヒーミルの部品たち。さぁ、組み立てよう。組み立ててみよう。

美味しい珈琲が淹れられますように・・・。

2021年の決意表明。

2021-01-18 00:13:00 | Weblog



男ならば、という言い方はあまり良くないご時世ではあるが言わせてもらおう。
男ならば、溶接くらい出来なきゃダメだと思わない?
まぁ、僕は別にそうは思わないのだがね。
溶接したいなぁ・・・というのは常々思ってはいたのだがね。

溶接はしたいが、溶接したいものがないというのが現実だったりして、今まで溶接とは縁がなかったというわけなのである。

「溶接したいなぁ」と僕は言った。数年前の話である。

数日後に、僕の家にほぼ新品の溶接機が届いた。持ってきてくれたのは瓦屋の親方である。「これで溶接をマスターしておいて」と言っていた。数年前の話である。

数年間、ずっと、溶接機が家にある。全然使っていない。だって、溶接のやり方がわからないんだもの。
もちろん、ちょっとはやってみた。マスターしろと言われたから。やってはみたが、全然出来なかったからすぐにやめた。親方には、マスター出来なかったと伝えた。

数年経ってしまった。数年前に溶接用に買った鉄筋の束が、コロンコロンと転がった。
「溶接、やるか!」
2021年の決意である。

オーホリジージに言ってみた。
「ねぇ、溶接教えて」
オーホリジージが家に来てくれた。オーホリジージはほぼほば目が見えていないので、溶接の実演は出来ない。ほぼほば見えていないのに車の運転をしているので、ちょっと怖い。田舎あるある。この前は「信号の緑が見えない」と言っていた。かなり怖い。田舎のおじーあるある。

オーホリジージの講釈が始まった。僕は溶接棒をつけたビリビリ出るやつを右手に持って、目潰し防止のお面を左手に持って、待っている。聞いている。「そんで、どうやるの?」
オーホリジージの講釈が続く。すごく長い。ホントに長い。全然溶接やらせてくれない。しまいには車はにメモ帳と鉛筆を取りに行って、紙に書いて説明をし始める。全然溶接やらせてくれない。

「ねぇ、そんな御託はいいからさ、早く溶接やろうよ」なんてことは言わない。僕くらいのおじーマスターになると、ちゃんと空気を読むのである。おじーは講釈を邪魔されると怒る。場合によってはブチ切れる。おじーの講釈の邪魔をしてはいけない。だから、ひたすら、待つ。溶接ビリビリ棒とお面を持って、相槌を打ちながら、ただひたすらに待つ。

なんだかんだと話したりパチパチしたりして、オーホリジージの結論は・・・
「こんなオモチャの溶接機じゃダメだ」であった。

しかし僕の2021年の決意は「溶接やるぞ!」なのである。
オモチャの溶接機しかないのならば、そのオモチャでなんとかするしかない。溶接の原理とやり方は学んだ。あとは、実践あるのみ。

鉄筋切ったり削ったり、くっつけたりくっつかなかったり、また切ったりくっつけたり・・・。
たぶん、少しずつ上手くなり、たぶん、少しずつ頑丈にくっつくようになり・・・

溶接作品第一弾、鉄筋で作ったテーブル!

さて、次は何を作ろう。何を溶接しよう。・・・全然思いつかない。ははは。溶接、終わりか?

正月って、あったけーなー。

2021-01-04 00:38:00 | Weblog



今夜の嵐山町はそれほど寒くない。マイナス3度。昨日はマイナス7度。布団に入ってるのに顔が凍るかと思った。布団に入ってるのに顔が凍る・・・そういう生活に憧れたりしませんか?北海道留辺蘂のツツジ公園でのキャンプじゃないんだからさ。顔が凍るのはやめて欲しい。
そういえば、留辺蘂ではあまりの寒さで凍死するかと思い、炭に火をつけてテントのインナーとアウターの間に入れたりした。すげーあったかいの。もう、ホカホカ。天才。天才現る。留辺蘂に天才現る。死ぬかもな、とは思った。一酸化炭素中毒で死ぬかもなってのは、思った。でも、凍死するくらいなら、ホカホカの中で死んだ方が快適ではなかろうか?とも思った。
実際、すごく危ないらしい。テントの中に炭は入れてはいけない。もうやらない。一酸化炭素中毒で死ぬくらいなら凍死することにする。

話が逸れた。今日の嵐山町はそれほど寒くない。マイナス3度。
「よーし!焙煎するぞ!」

正月といえば焙煎!ということになったみたいだ。焙煎の意欲が止まらない。

元旦は、すげー寒かったっては書いた。薪ストーブの上にしか焙煎機が置けなくて、薪ストーブに火を入れられないからすげー寒かったと書いた。

おれ、頭いいからね。同じ轍は踏まないわけ。寒いの嫌じゃん。
テーブルの上を片付けて、そこに焙煎機を置いてね、薪ストーブをゴーっと燃やしてるってわけ。ふふふ。あったかいってわけ。天才。テーブルの上を片付ける作戦、正解。天才。

まず最初に焙煎機に豆を入れてスィッチオンしてクルクル回して火を点けたわけ。自動だからさ、なんたって自動だからさ、自分でクルクル回したらシャカシャカしたりしなくていいわけ。
焙煎機を回している間に薪ストーブに新聞紙と小枝を入れたりして、火を点けるってわけ。
ふと、焙煎機を見ると、ガスコンロの火がチョロチョロっとしか出ていない。最高火力にしてもチョロチョローっとしか火が出ない。
知ってる?カセットボンベのガスって、寒いと使えないんだよ。
「うへぇ!」となる。

僕が買った自動焙煎機ってのはさ、ブルジョワしか買えないやつなんだけどね、ブルジョワ焙煎機「ワーキングクラス仕様」みたいなところがあってさ、ただクルクル回るだけのやつなわけ。だから、クルクルと自動で回してくれる以外のことはしてくれない。自分で火を点けて自分で消す。焙煎具合なんてのも全部自分の腕次第ね。豆の色と豆が爆ぜる音。それだけを頼りにして焙煎するバージョンのやつね。

たとえば留辺蘂のツツジ公園でキャンプなんかをしてるとさ、寒すぎてガスボンベが使えなくなるわけ。そういう時にどうするか?・・・手で温めるんだね。マイナスの気温の中、外、寒くて凍えてるから火を点けるのに、ガスボンベを両手で握って自分の体温で温めるんだね。そうすると、チョロチョローが、シューってなる。地獄ね。生き地獄とはこのことね。冷たいなんてもんじゃない。手が凍るっつーの。

留辺蘂の思い出を書いていたら、焙煎が終わった。グァテマラのアンディグア、レタナ農園の深煎り。完成です。これ、美味しい。

薪ストーブに火が入ったお陰で、途中から、ガスコンロの火もゴーっとなり、美味しそうな豆になりました。

いいなぁ、自動焙煎。焙煎中、暇だからブログが書ける。

ではまた、珈琲豆がなくなったら逢いましょう。


くたばれブルジョワジー!

2021-01-01 18:07:00 | Weblog



2021年になりました。
ついこの間2000年になった気がするのに、もう21年も経った。驚きだ。

お正月だ。みなさんいかがお過ごしかな?
緩やかに過ごせているだろうか?

正月だからといって、年が明けたからといって、何がどう変わるわけもなく、正月的な何かをしなきゃいけないわけでもない僕なのである。

「正月だから、一味唐辛子を作るか!」と、収穫したまま放っておいた黄色い島唐辛子を刻む。危ないからゴム手袋をはめて、刻む。種ごと刻んだ唐辛子を、ブルジョワしか持っていないという食品乾燥機という優れモノマシーンに並べてスィッチオン!

終わっちゃった。・・・正月にやることが終わっちゃった。正月にやるほどのことでもない正月にやることが、終わっちゃったなぁ。

「あっ!正月だから珈琲豆を焙煎しよう!」

いつも珈琲豆がなくなると慌てて焙煎をする。珈琲豆は、焙煎仕立てというのは、旨味が弱い。と僕は思っている。三日・・・四日を過ぎると、焙煎豆からアロマオイルが滲み出て来て、旨味がグッと増す。と僕は思っている。だから、豆を切らしてから焙煎をするなんてのは、言語道断。だけど、いつも切らしてから焙煎をする。だって、面倒だから。焙煎って、面倒だから。

最近、ブルジョワしか買えないという自動の焙煎機を手に入れた。
今までは、手動。右手でずーっと把っ手をクルクルと回し続けるという、ティピカルな労働者階級グッズを使っていた。焙煎には時間がかかる。クルクルと回す右手以外は暇。死ぬほど暇。右手だけが忙しい。暇だから本を読む。左手だけでページをめくりながら読むってのがなかなか大変で。。。もはやそれはワーキングクラスヒーローの必需品的な代物なのである。
だが今は違う。自動。勝手に動く。モーター付き。ブルジョワ。おれ、ブルジョワだから。自動の焙煎機。持ってる。

そんなわけで、今、元旦。珈琲豆の焙煎中。

すげー寒い。なんで寒いかっていうと、外だから。外にいるから。
家の中で唐辛子を乾燥させると、カプサイシンが家中に拡散されて、目を開けていられなくなるからね。珈琲豆を家の中で焙煎すると、サンマを焼く時よりもすごい煙が出るから、家の中にいられなくなるからね。
薪ストーブをつけたいところだが、ブルジョワ焙煎機を置く場所がないので、薪ストーブの家に置いて回しているわけ。だから薪ストーブはつけられない。ブルジョワ焙煎機が燃えてしまうからね。

だから、すげー寒い。寒い正月だなぁ。

そんなわけで、僕はブルジョワになったわけだけど、僕は「くたばれブルジョワジー」という唄を歌っているほどのワーキングクラスヒーローなわけだから、そういうのがバレるとまずいわけ。
だから、内緒にしておいてね。

あぁ、かじかんで、iPhoneを落としてしまいそうだ。

happy new year!

うるせーんだよ!の話。

2020-12-15 01:00:00 | Weblog



「この世界は素晴らしい」の続編。

「この世界は素晴らしい」と想うだけで、幸せな気分になれるのだから、不思議だ。
この数日間で二百五十回くらい、「この世界は素晴らしい」と想ったから、二百五十回くらい「幸せ」を感じたことになる。魔法か!?と想うくらい幸せになれる。楽しいな。

意地悪な人に意地悪をされたことを思い出し、「でも・・・この世界は素晴らしい」と想うと、ニヤリとしてしまう。
全然うまくいかないことばかりで嫌になりそうになっても、「だから・・・この世界は素晴らしい」と想うと、へっちゃらになってしまう。
政治家がバカで、そんな政治家を支持するバカばかりで、歌も歌えず旅にも出られず・・・。でもやはり僕は想う。・・・この世界は素晴らしい。

素晴らしき世界は自分で作る。それはとても簡単なことだ。世界が素晴らしいか素晴らしくないかは、自分だけが決められる。

我が町には自然がたくさんある。裏山も、どこもかしこも、今は紅葉が美しい。
赤く染まった楓の葉が風に吹かれてヒラヒラと舞い落ちる。
もちろん想う。・・・この世界はなんて素晴らしいんだ・・・。嘆息ものである。

幸せな人にしか幸せな世界は作れない。しみじみと・・・そんなことを想ったりもする。

それはいいとして。

初期のtrash box jamを共に結成したジンセイ君の話は前に書いた。ちなみに、ジンセイ君とは誕生日が同じ日である。

誕生日を一日過ぎた辺りに、ジンセイ君から連絡が来た。
「誕生日おめでとうございます」
なんで同じ誕生日なのに、一日遅れるんだ?謎!と想いながら僕は返した。
「ありがとう。誕生日おめでとう」

ジンセイ君は今、小田原と横浜辺りで焼肉店を経営している。二店舗も経営している。すごくないか?僕はすごいと想う。なぜならな、僕は絶対に焼肉店を二店舗も経営出来ないから。焼肉店を二店舗は経営出来ないけど、タコ焼き店一店舗くらいなら経営出来るかもしれないな。そうだ、タコ焼き店を経営しよう。いや、でもなぁ、タコ焼き店は夏が暑いなぁ。そもこも夏にタコ焼きなんて食べるのか?やっぱりタコ焼き店の経営はあきらめよう。ほらね、こんな風に、焼肉店を二店舗も経営するってのは凄いんだよ。きっと。

このご時世である。コロナが焼肉店に与える影響は少なくなかろう。と思い聞いてみると。
「もうもがくことも出来ない状態です」と来た。

かける言葉もないので、僕は言うわけだ。
「おれがこの何日か考えているのはね、この世界は素晴らしいってことと、人生は素晴らしいってことだよ」とね。

するとジンセイ君はこう言ってくる。
「さすがです。僕はその境地までは程遠いです」

「境地」ではないのだよ、「境地」では。達観でも諦観でもないき、宗教チックな「悟り」的なものでもなくて・・・もっと単純な・・・足下に転がっている幸せ的なさ・・・とかは面倒だから言わない。

ジンセイ君は言う。
「娘と大喧嘩して、お店のスタッフのことで揉めて・・・消えてなくなりたいです」

消えてなくなってもらっては困る。僕はもうすでに「昭和くん」という存在に消えてなくなられている。一年に七回くらいは昭和くんの事を思い出して涙するのである。もうこれ以上はごめんだ。

「喧嘩を出来る家族がいるという幸せがそこにあるじゃないか。スタッフのやり繰りをしなけらばならないお店をもっているという幸せがあるじゃないか」

僕はジンセイ君に問うた。

「たとえば、子供たちに教えてあげるとしたらどんな世界がいい?」

もはや、「うるせーんだよ」の世界である。「ほっといてくれ!」のパターンである。

でも、僕は想うのだよ。
子供たちには素晴らしき世界の存在を教えてあげて欲しい。

厳しい現実の中を生き抜いていくために必要なものは何か?

幸せに生きる術とは何か?

幸せな人にしか、幸せな世界は作れないと僕が言ったのは、そういう意味だ。

友よ・・・と僕は想う。
足下に転がっている幸せを見過ごすなよ。

そして、友よ・・・とさらに想う。
今持っている幸せをすべて見過ごして失ってしまったとしても・・・大丈夫。だって、何にしたって、この世界は素晴らしいのだから。

happy birthday to me!

2020-12-11 02:56:00 | Weblog



今年もまた、誕生日がやって来て、誕生日が過ぎて行きました。とても幸せな気分です。なにはなくとも、何もなくても、とてもハッピーな気分です。

僕は、生きている。

夜中に誕生日を迎える頃に、僕はキッチンに立っていて、ニンニクを300粒くらい剥いていて・・・剥いてどうするのかっていうと、剥いてから刻んでミルサーにかけておろしニンニクにして、瓶に入れたり、フリーザーパックに入れて冷凍したり・・・。
それをなんで今やっているのかというと、初夏に収穫してそのまま放置して、秋になって畑に来年の分のニンニクの種を植えて、大量のニンニクはそのまま放置して、寒くなって来て、芽が出てきて、このまま放っておくとニンニクはすっからかんになってしまうのだよ。だから、今、今しかないんだよ。いつやるの?今でしょ?ほんとはいつやるの?ほんとは収穫してすぐでしょ?でもやらなかったんだから仕方がない。泣きながらやるしかない。誕生日だろうとなんだろうと、泣きながらやるしかない。

知ってる?この世で一番怖いものはなーんだ?
オバケ?
ぶぶー。
ヤクザ?
ぶぶー。
借金取り?
怖いけど、ぶぶー。

この世で一番怖いのは、腐らない食べ物。

知ってる?スーパーで買うおろしニンニクって、たとえばチューブに入ったおろしニンニクって、全然腐らないんだよ。常温でも。なんでか知ってる?なんで腐らないか知ってる?
僕は知らないけど、きっと、すごく怖いものが入っているような気がする。ちょっと振りかけるだけで、腐るものが腐らなくなっちゃう魔法のような何かが。

いやまぁ、だから、おろしニンニクを作っているわけなんです。一年分。ニンニクって、体にいいよねぇ。ってことで一年分。

さて、僕にはたくさんの教え子がいるわけで。僕は先生でもないし、担任のクラスを持ったことがあるわけではないのだけれど、たくさんの教え子がいるのです。

ストリートライブやポストカードを売ったりして生計を立てていた二十年間。僕はきっと何万人もの人と知り合ったことでしょう。その中で、僕の話をたくさん聴いてくれた人たちがいます。僕が体験したことや、僕が考えることや、僕が想うことすべてを、僕は伝えて来たのです。つまり、そういう意味で、教え子がたくさんいるということなのです。

誕生日にあたって、教え子の一人からメールが届きました。

「シングさんに教わったことは数えきれないほどあるけれど、一番大きくて大事なことは・・・この世界は素晴らしい・・・ってこと」

ふむふむ。。。そんなこと教えたかなぁ?という気もするが、そんなことしか教えていないような気もする。
「この世界ってバカばっかりなんだよ、知ってた?」とかはよく言っていた気はするが、おれってば、ちゃんと良いことも言っていたんだなぁ。

昨日から、「この世界は素晴らしい」ってことについて、ずっと考えている。
僕は生まれてこの方、ずーっと幸せしか感じたことがないのだけれど、うそ。悩み苦しみもがきながら、ずーっと幸せを探しながら生きているのだけれど・・・うそ。なんとなーく、「おれ、今日もすごく幸せだなぁ」とか思いながら毎日を過ごしているのだけれど・・・ほんと。

幸せとかを感じるレーダーはピキピキに張り続けているのだけれど、世界は素晴らしいレーダーのことを、ほんの少し忘れていたみたいで、ちょっとビックリした。

声を大にして言いたい。

「そう!この世界は素晴らしい!!!」

当たり前のことに気がつくのに、人って、たまに、時間がかかってしまったりするよね。当たり前の答が目の前にあるのに、人って、ちょっと、忘れてしまったりするんだよね。あるある。真実あるある。

ここ3年くらい、ずーっと考えていたことがあってね。何を考えていたのかっていうと、「保守とリベラル」についてなんだけどね。答が見つかっちゃったな。

だって、この世界は素晴らしいのだから。

ねぇ、知ってる?
世界って素晴らしいんだよ?

おれは知ってたよ。人に教えるくらい知ってた。
ううん、忘れてない。全然。

僕はきっと、こんな風に喋っていたんじゃないかな?

この世界には「素晴らしき側面」がある。ほとんどの人はその素晴らしき側面に気がつかずに生きている。同じことなんだよ。側面を見るか見ないかで、側面に気付くか気付かないかで、人生は変わる。
素晴らしき世界で生きる人は幸せだ。
君はどっちの世界がいい?同じことなんだよ。
君はどちらの世界を生きる?同じことなんだよ。

happy birthday to me。



冬の街。

2020-12-05 01:04:00 | Weblog



12月になった。
12月なのにライブがない。
ライブがないから、夜中に歌の練習に行くこともない。
なんとも、退屈な12月だ。
なんとも、寂しい12月だ。

12月のライブ。12月にライブ。
「12月は忙しいんで、ライブは12月以外の月にやってください」とかなんとか言われ続けながら、忘年会があるので行けませんと散々言われ毎度毎度集客に悩みながら、20年くらいかなぁ・・・続けてきた12月のライブ。

今年は、ない。

なんと言われようと、誰も来なかろうと、「12月に歌いたい」。これに尽きる。他に理由は、ない。

今年の12月にライブをやらないと決めたのは、夏の頃だったのだけれど・・・今にしてみれば、正解だったと思う。
100年に一度の「人間対ウィルス」の闘いが収まる気配がない。

冬が来た。
冬の街は賑わっているのだろうか。

歌いたいなぁとか、みんな元気かなぁ?とか、逢いたいなぁとか。

明日でジムニー号とお別れだったりして。そんなことも重なって、ちょっとセンチメンタル。
12月ってのは、ちょっとセンチメンタルが似合うのです。


どんぶり勘定。

2020-11-05 23:43:00 | Weblog


寒いなぁ・・・とか思っている。今。今、寒いなぁと思ったりしている。
庭の温度計は4度だったりして。・・・もう冬なの?知らない間に冬になっちゃったの?という気がしている。

息が白いんだよ。真っ白け。

まぁいいんだけど。

息が真っ白なほど寒いんだけど、僕くらいの猛者になるとね、腕まくりをしたりしてるよね。だって、粘土を捏ねているからさ。
夜の粘土捏ねは冷たい。気温4度ということは、外に置いてある粘土も4度になっているということだから、4度の粘土をずっと触りながら捏ねるというわけで、とても冷たいということになる。
でも、服に粘土が付くのは嫌だから、腕まくりをしているというわけ。猛者だから。

そういう冷たい作業は昼間のポカポカの時にやればいいなんていう当たり前のことをね、思う人もいるかもしれないな。でもね、昼間は昼まで忙しいのである。
実のところ、今日なんて、昼間も粘土を捏ね捏ねしたのである。粘土を捏ね捏ねしつつ、知り合いの椎茸農家の裏へ行き、ジムニー号に過積載になるほどの腐葉土を積み込んで畑へ運んだり、玉ねぎを植えるために準備した畝、都合40メートルを耕運機を使わずに鍬で耕したり(まだ全部は耕したり終わっていない)、落花生をもいだり、枝豆をもいだり、忙しかったのである。

そんなわけで、再びの粘土捏ね捏ねは夜中になってしまったのである。

さて、薪ストーブをつけるかな。

薪ストーブの火にあたりながら、ロクロくるくるでもするかな。

今日中に、どんぶりを二個、作らなければならない。
注文が入ったとか入っていないとか、そういう話ではない。
今日中にどんぶりを二個作ろう!と決めたから。ただそれだけ。

さぁ、作ろう。

あんまり寒いもんだから、ついブログを書いてしまった。

じゃあ、また明日。

今知ることと、知らないでいること。あとで知ることと、一生知らないでいること。

2020-10-17 03:03:00 | Weblog
無農薬のお米をメルカリで買った話を先日ブログに書いた。
無農薬っていいよねぇ。おれ、無農薬信者だから。農薬は食べたくないよねぇ。おれ、無農薬信者だから。

昨日、ふと思った。「あっ、小麦・・・どうなの?」

調べた。ググった。出てきた。やばいワードが。いっぱい出てきた。

ポストハーベスト。

ポストは「後」、ハーベストは「収穫」。つまり、収穫後の作物に与える農薬。
輸送だったり貯蔵だったりする間に、虫が付かないようにするためだったりカビが生えないようにするためだったり。

使われる農薬の濃度は、栽培中に与える農薬の100倍から数百倍。
ベトナム戦争で使われた「枯葉剤」の成分が入った「2,4-D」。
小麦、大豆、米、トウモロコシ、オレンジ、レモン、バナナ、さくらんぼ、ジャガイモ、カボチャ、ナッツは、特に農薬の残留の恐れが強いらしい。

我が家のテーブルの上に載ったバナナ・・・バナナ買っちゃってんじゃん。

小麦ね。日本で消費される小麦の85%以上が輸入。パン用に至っては99%が輸入。

無農薬の小麦を調べた。あった。無農薬で化学肥料を使っていない小麦があった。
良かったなぁ、安全な小麦があって。安全な小麦を食べよう!と思ったら、値段が普通の小麦の10倍だった。2倍くらいだったら迷うことなく、いや、迷うけど買うかもしれないが、10倍となると、ちょっと・・・手が出ない。
発癌性催奇形性が危惧される枯葉剤まみれの小麦を食べねばならないのか・・・

もうこうなったら、育てるしかない。麦を育てて小麦を作ろう。それ以外にいあ方法を思いつかない。
麦を育てるのは難しくはない。育てたこともある。難しいのは、育てたあと。籾摺りをして籾を外すのだろう。そのあとで石臼で挽かねばならない。
そしてもう一つ問題がある。麦を育てるのは難しくない。でも、育てる場所が必要だ。1平米の麦畑で、うどん一杯分の麦だそうだ。今の畑の5メートル×5メートルを使って麦を育てたとして・・・うどん五玉。

うーん、悩む。

という話。

ちなみに、ポストハーベストの農薬は、国が安全を保証しているので、いくら食べても健康に問題はないそうです。無農薬信者じゃない人にはまったく関係のない話なので、あしからず。

種苗法改正という悪法について以前書いた。
種の自家採種を禁止して、世界三大種苗会社に日本の食を牛耳られよう!という謎の法案。
農家は種を農薬とセットで買わなければならなくなり、この国の食は、ますます農薬に冒されるようになる。という話。

北海道の盟友めぐちゃんからメールが届いた。以下に載せます。どうぞよろしく。

こんばんは
いつも突然ごめんなさいね。
色々な人に一斉送信しています。

今日は今国会で早々に審議される種苗法改定についてお伝えしたくメールしました。

世間では日本の農家を守る為だなどと言われていますが、種苗法改定がさなれると日本の農家は立ちゆかない事になります。
本当に食べられず飢えてしまう時代が来てしまいます。

元農水大臣の山田正彦さんがプロデュースして「タネは誰のもの」という映画を作りました。出来たてホヤホヤです。国会審議前に何とか国民に理解を促したく、日比谷では本日上映会が開かれていますが、全国的に開催するのは難しく、時間がありません。

実は江原さんの公式サイトであるスピリチュアルワールドにてこの映画が会員限定で22日迄の期間限定で無料配信されています。入会後のサイト料金は月550円です。映画を見たあと退会されても結構です。
どうか見て頂けないでしょうか。

そしてできるだけ多くの人にも同様に勧めて頂けないでしょうか?少しでもコロナの感染リスクなく、多くの人に、残り時間の僅かな今、この映画を見て種苗法改定の何が問題なのか?日本政府は何をしようとしているのか知り、理解して頂きたいのです。

このメールをコピー転送して頂いても良いです。

目的は種苗法改定を阻止する事です。江原さんのサイト会員になって頂きたい訳ではないのでご理解下さい。

食糧危機が迫っています。私達は大丈夫でも子どもさんやお孫さん世代で必ずそうなってしまいます。それを阻止したいのです。私達一人一人が理解し、行動しなければ何も変えられません。子どもたちに少しでも安全で明るい未来を残してゆきたい。

どうか宜しくお願い致します🙏

ハチの話。14

2020-10-15 03:25:00 | Weblog
たまに買い物へ行く。生きてるから。

この前、スーパーへ買い物へ行ったら、なんか、実演販売みたいなやつ、やってた。

何かなぁ?何かくれるのかなぁ?と慎重に近づく。

実演販売みたいな、試食みたいなやつ、少し苦手。
食べたいけど、買わなきゃいけない気がするから苦手。でも、食べたい、試食。

近づくと、ヨーグルトだった。
森永が新しく開発したヨーグルトだった。

僕は考えるのである。
ヨーグルト・・・ヨーグルトな。ヨーグルトは一個100円くらいだからな。最悪の場合、買わざるを得なくなった場合、まぁ、買っても100円くらいで済むな。

じゃあ、食ってみるか!ヨーグルトォ!くれぇ!

飲むヨーグルト、飲んじゃった。タダで。

タダで飲ませてもらったから、多少は説明を聞かなければならない。世間とはそういうものだ。まぁ、最悪の場合でも100円だ。「あぁ、じゃあ、ヨーグルト、一個買います」と言えば逃げられる。

そして、説明が始まった。

なんと、なんと、なんと、宅配ヨーグルトの営業だったのである!そんなのあるか?驚いたなぁ。月々6000円から、みたいなことを言っていた。びっくりしたなぁ。そういう新手の商売があるとはな。気を付けねばな。

その森永の営業の人。明治の悪口を散々言いまくって、森永のヨーグルトを勧めてするのだけれど、僕にとっては明治も森永も同じくらい悪者な気がするわけでね。

ついつい営業のおじさんに言ったわけだ。

「あのぉ、森永の粉ミルクには遺伝子組換えの大豆が入ってますよね?明治の粉ミルクにも入ってるけど、森永のにも入ってますよね?なんでそんなもの入れるんですかね?」

営業マンのおじさんの答は・・・

スルー。

無視。

その話題は無視して、ヨーグルトを勧めてくる。

なんなんだ?

話は変わって。

ハチの話とかタイトルをつけて、全然ハチの話をしていない。そろそろハチの話を書くかな、とか思わないわけでもないのだけれど、ハチ、いなくなっちゃったから、ハチの話なんてない。もうない。だから、ハチの話はこれで終わり。

そうそう、オザワジィの奥さんに会いに行った。
オザワジィは順調に回復しているそうだ。なんと、右半身に残ると思われた麻痺が、ほぼほぼないそうだ。つまり、麻痺していない。つまり、字が書ける。
奥さんが言う。
「この前書いた字を見せてあげるわ」
10分くらい待ったけど、オザワジィが書いた字は出てこなかった。
お年寄りアルアルである。

数日後、オザワジィからLINE電話の着信があった。
オザワジィの携帯は奥さんが持っているので、つまりは奥さんからの着信である。
何事かと思い、折り返した。LINE電話で。

なんか、よくわかんないけど、突然ビデオ通話になって、画面にオザワジィが歌っていた。
「あれ?オザワジィ?あれ?」

オザワジィはリハビリのために転院し、それを機に携帯をゲットしたらしい。元気そうだった。
オザワジィの横に、知らない人がずっと立っていたけど、オザワジィは元気だった。
オザワジィの言ってることは、ほぼほぼ意味不明だったけど、それは倒れる前からそんな感じだったから、つまりオザワジィは元気だということだ。

そんなこんなで、ハチの話は終わりなのであります。
ありがとうございやした。

ハチの話。13

2020-10-11 03:03:00 | Weblog
瓦屋の親方が我が家に来て、ちょっと話した。

最近、なんでもメルカリで買えるという話。送料出品者持ちだったりして頼みやすい。送料の分は値段に乗っけてあるのだとしてもヤフオクよりは全然買いやすい。とか。

京都の個人農家からお米を買ったという話をした。
なんか、おじーちゃんが孫に食べさせるために大事に育てたお米ですって書いてあった。つまり無農薬で育てたということだ。

無農薬のお米を買った訳を話した。ネオニコチノイドの話もした。ハチの神経がやららて帰巣本能がなくなる話もした。もちろん「らしいよ」とか、「そういう説もある」とかいう言葉を織り混ぜながら。

親方の嫁さんの実家は田んぼをやっていて、毎年お米が穫れる。僕は時々そのお米のおこぼれを頂戴したりしている。
ここ何年かは、親方が本格的に米作りに関わっている。

その後、何日かして、稲刈りを終えた親方がやって来た。獲れたばかりの新米を届けてくれた。
30キロの新米が入った袋を40袋ほど運ばなければならないというので、お米のお礼に手伝うことにした。

30キロの米袋を担いで、トラックから蔵へと運び込む。30往復。死ぬかと思った。

そんなことをしながら話した話。

親方は今年は新米を貰わないと言う。なんで?と聞くと、古米を食べると言う。なんで?と聞くと、去年は除草剤を二回撒いたけど、一昨年は除草剤を一回しか撒いてないそうだ。
ネオニコチノイドの話を聞いて、息子と一緒に色々と調べたらしい。
「こっわー!」となったらしい。

俺には新米くれたじゃん!と思ったけど、それはまぁいい。

「知る」というのは生きづらくなるということなのかもしれない。でも、「知らない」ということは・・・。

話は変わって。

今年はウンカの被害が甚大だそうだ。稲につく害虫、ウンカ。米農家が軒並み被害を受けているという話がTwitterで回ってきた。

ウンカの被害というのは、江戸時代あたりから農家にとっての悩みの種らしい。
最近では、農薬への耐性を持ったハイブリッドウンカなるものが出現して、農薬を撒いてもウンカの被害が出るそうだ。

Twitterへの投稿へのリプライを読んでいた。そこに書いてあったのは・・・

「農家が食べていくには農薬は必要」
「国が決めた安全基準を守っているのだから安全」
「無農薬なんていうのは幻想」
「美味しんぼの読みすぎ」

へぇ・・・と僕は思うのである。
世の中、こういう人たちが多勢なのである。
でも、僕は思うのである。ほんとにそうか?とね。

農家が食べていくには農薬が必要なのか?本当か?その農薬が発癌性やらなんやらで他の国では使用禁止になっているとしてもか?自分が食っていくためなら、食わされるやつがどうなってもいいのか?
国の安全基準は安全なのか?本当か?他の国の何百倍も緩い基準の理由はなんなんだ?それは国民の健康のためなのか?それとも誰かの利益のためなのか?
無農薬は幻想なのか?・・・それは僕にはまだわからない。
美味しんぼの読みすぎなのか?実は、僕は「美味しんぼ」を読んで育った。

話は戻って。

瓦屋の親方が言う。

「来年は無農薬と有機肥料で米を育てようと思うんだけど、しんぐさん手伝ってくれるよね?」

・・・嫌とは言えない。

絶対に言えない。

「おぉ!やろう!なんでもやろう!やってみよう!」

無農薬は幻想なのか?
それは、僕はまだ・・・知らない。

ハチの話。12

2020-10-09 03:57:00 | Weblog
オザワジィは陶芸の仲間である。つまり、陶芸倶楽部の仲間は、みんなオザワジィの仲間である。
最近はコロナのせいで、倶楽部のみんなで集まる機会が激減した。一度に集まれる人数は三人、と会長さんがお達しを出した。

窯出しの日。焼いた作品を窯から出す日。久しぶりに倶楽部のみんなが集まった。結局集まるなら、集まるのは三人というお達しに意味はあるのか?とかは・・・まぁいい。

オザワジィの件を報告した。みんなオザワジィのことを心配している。窯から出てきたオザワジィのカエル20匹。カエル20匹を眺めながら、みんな心配している。

会長さんがつぶやいた。

「最後に会った時は、元気に駐車場の草に除草剤を撒いてくれてたのになぁ・・・」

そうだった。オザワジィに最後に会った時、オザワジィは小脇に除草剤を入れたタンクを抱えて、プシュープシューと除草剤を散布していた。

話は変わるが。

EUの話。
EUは色々と厳しいのである。何が厳しいって、食品の安全とか環境の保護とか、そういったものにとても厳しい。

先日、Yahooニュースを読んだ。EUから大量の農薬が輸出されているというニュース。
どんなニュースかというと。
EUは規制が厳しいので、人体に危険を及ぼす可能性のある農薬は売ってはいけない。だがしかし、EUはEUのためにあるのだから、EU以外の国になら売ってもいい。そんなわけで、大量の農薬がEU外へ輸出されているということだ。
農薬を輸入している国はアメリカが断トツで一位。日本は三位。輸入量はアメリカの4分の1。だけれども、日本の農地はアメリカの農地の1パーセントしかない。
EUの市民団体が、「自分たちの人権や自然環境保護は人一倍重視するのに、輸出先の人たちの人権や自然環境を軽視するような行いをするのはよくない」などと訴え、輸出する各国政府に輸出禁止を働きかけている。
そして、日本人は何もしない。農薬漬けの日本人は、何もしない。

オザワジィ・・・農薬いっぱい吸っちゃったのかなぁ・・・。

そういえば・・・畑を貸してくれていたタイチじーさんも脳梗塞で倒れたなぁ。奥さんのキョーコさんも、この前倒れたなぁ。二人で除草剤撒きまくってたなぁ。

オザワジィのカエル20匹。

除草剤が脳梗塞の原因・・・なわけはない。だって、政府が安全ですって言ってるんだから。ねぇ。