ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

天気次第

2009-09-18 10:40:34 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
昨日は寝るのが遅くなった。2時かな。でも8時半に起きた。えらい。

天気は悪い。小雨が降ったり止んだり、霧に包まれたり。

そんな中でも準備を怠ってはならない。それが、反省を活かすってやつだ。
ベースキャンプ生活に終わりを告げて、動きだそう。

まずは知床そばを食べてから。
そうこうしているうちに、背中に陽射しを感じる。雲が割れてきた。

携帯で見る天気予報と、人から聞く天気予報は、いつも違う。まぁ、この季節。天気なんて晴れか曇りか雨のどれかしかない。3分の2の確立に賭けて、スィートホームを畳みにかかろう。

観光の鬼。

2009-09-17 22:13:12 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
ただいま帰りました。例によって、暗い暗い海岸線を走り、霧の山道を抜け、100キロの道のりをノンストップ。スィートホームへ帰還です。

朝九時半に出発して、北19号を走り、花畑にしばし見とれ、鮭の遡上を目の当たりにし、オシンコシンの滝、クルーザーに乗って遥か彼方の知床岬に想いを馳せ、鮭親子丼を食らい、知床五湖を駆け巡る。偶然出くわした日本一周マンと一緒に知床峠を越えながら羅臼岳に圧倒され、遥か国後の近さと巨大さに驚愕する。道の果てにある海抜0メートルの温泉に浸かり、100キロ離れたスィートホームに帰還する。

描いた行程をすべて実現したら、予定より3時間も多くかかってしまった。まぁ、ただそれだけのことだ。

観光の鬼の一日。…観光は疲れる。と、僕は悟った。

あぁ、楽しかったなぁ。もうヘトヘトだぁ。お腹が減ったよ。今日はさんまといかの丼を作ろう。あぁ、眠たいな。

銀河の果てまで

2009-09-17 07:53:11 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
夜中に目を覚ましてテントから出ると、一面の銀河がそこにあった。頭上を流れ星が放物線を描いて消えていく。

おはよう。今日は6時半に起床。昨日濡れたもろもろを干して、コーヒーを飲んで…何も準備をしていないのに、こんな時間だ。

ここをベースキャンプにして、今日は知床辺りをまわってみようかな。

いい天気だ。お腹が減ったな。

みんなも、オレも、いい一日を。

この旅一番のショックな出来事

2009-09-16 21:33:29 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
毎日いいもの食べてると思ってるでしょ?

土地土地の名産を食べ歩きながら、超贅沢な旅をしてると思ってるでしょ?

いえいえ、実際は質素な旅です。ホントです。


朝ゴハンは前の日の残りゴハンにふりかけをかけて食べてます。冷たくて美味しくないから、無理矢理詰め込みます。強制食事です。

昼はなるべく土地のものを食べるように心がけてます。でも高くて手が出ない場合は食べません。お金を払うに値しないようなものにもお金は使いません。

夜ゴハンは基本的に、ゴハンを炊いてレトルトカレーやらなんやらをかけて食べます。副菜なんぞありません。小さいお皿の一杯のカレーやらなんやらでおしまいです。一口一口、大事に食べます。

ちなみに、今日はホッキ貝と牛乳にしかお金を使ってないよ。500円。


で、本題。

雨の中、仕方なく着た合羽。何も見えない状態で走って、暗やみと霧と雨と不安の中、迷いながらやっと辿り着いたキャンプ場。
雨の中、合羽を着たまま、ヘルメットも被ったまま、テントを立てる。暑い。

なんとか荷物も全部運び入れ、やっとゴハンの準備。買い出しに行きそびれたので、お米の残りは0.5合。まぁいい。全部炊く。
作る段取りも慣れたものだ。
まず、お米に水を入れて寝かす。そして鍋いっぱいにお湯を沸かす。沸いたら、その鍋を外し、お米の鍋を火にかける。沸いたお湯をカップに注ぐ。今日は紅茶。鍋に残ったお湯にレトルトカレーを突っ込んでおく。
紅茶をすすりながら、ゴハンが炊けるのを待って、炊けたら鍋を交換。ゴハンを蒸らしている間に、レトルトカレーを熱くする。うーん…無駄が無い。完璧な仕事振りだ。

鍋の蓋にゴハンをよそって、温まったカレーをかけたら出来上がり。最近のレトルト、安くても美味しいんだよ。ビーフシチューも美味しいよ。

で、出来上がったらあとは食べるだけ、でしょ?

今日も美味しそうに出来たカレーをね、食べようとしたらね、把手がグニャリって曲がったのさ。把手がグニャリって曲がったらこぼれるさ。完全に半分こぼれたさ。命のゴハンがこぼれたさ。もう目の前だったのに…。

ひどいよねぇ、把手。ひどすぎるよねぇ、把手。

でもいいの。サフ吉さんがくれたきゅうりと梨を食べたさ。
具無しカレー(具は全部こぼれた)ときゅうりと梨。意外にヘルシー、そしてバランスがいい。

ね、質素な旅をしてるでしょ?誤解してはいけないんだよ。

あぁぁさんまの刺身が食べたいなぁ。ぶどう海老が食べたいなぁ。

何もない場所

2009-09-16 20:28:12 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
開陽台…。

何もない場所へ僕は来た。

ただ星を見るために僕は来た。

地平線を見渡すために僕は来た。

雨は上がった。まだ雲は晴れない。

星が見えるまでここにいる。

流れ星を1000個見るまでここにいる。

何日でもここにいる。

もしもそのせいで、他に何も見られなくなったとしても…

そのために来たのだからそれでいい。

もしも星を待っている間にこの旅の終わりが来たとしても…

そのための旅なのだからそれでいい。


少し星が出てきたよ。少し寒くなってきた。


開陽台…。

何もない場所へ僕は来た。

星を見るために僕は来た。


星を見れない君には…

少し季節外れの、はまなすの花をあげるよ。

とどわらケ原で寝そべって

2009-09-16 15:07:50 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
オーストラリア南東部にメニンディーという場所がある。湖の中に枯れた木がたくさん立っている。
枯れてなお、壮絶な存在感を醸し出すその風景に、僕は長い間見とれていた。
あまりの衝撃に、千キロもの回り道をして、二度も訪れたほどだ。

野付半島のトドワラ。海水の侵食により枯れた松の木の墓標。
ここにもまた、時の流れと、物言わぬ存在感と言う名のロマンがある。

呆然としちゃうよな…


もしももう一度メニンディーを訪れることが出来て、あの木々がまだそこに立っているのを目に出来たなら…
その時に僕は、人生の意味を知るのかもしれないな。

トドワラと言う名のロマンを見つめながら、そんなことを思ったんだ。

トドワラへと続く道

2009-09-16 14:37:48 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
ゆうべ一緒の宿だったバイクで日本一周を目論む青年は、通常一時間かかる散策を半分の時間で終わらせると言っていた。どうやって?と聞くと、走ります!と言っていた。見所を全部観ながら、急ぎ足で日本一周をすると言う。面白い。
横で聞いていたのびたくんが、道が狭いから走れないよと言うと、いや、気合いで走ります!と言っていた。彼なら走れそうだ。


僕はのんびりと旅をしてる。彼はスーパー急ぎ足で旅をしている。それでいいんだ、と僕は思う。

それぞれに、それぞれの旅がある。

あの雲のせい。

2009-09-16 13:54:20 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
雨はひどくなる一方。シビジロウの声が聞こえた。

雨なんぞ、走って抜けろ!

それもそうだな。ブルルン、僕は走りだす。

間もなく雨雲を抜ける。服がびしょ濡れになってしまった。またもやシビジロウの声が聞こえる。

服なんぞ走って乾かせ!

それもそうだな。僕は濡れた服を風になびかす。シビジロウの声が聞こえる。

走れ!シング!

はい!走ります!あっ、もう着いちゃった、野付半島。