ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

チェルノブイリ

2007-07-25 10:43:10 | Weblog
21年前にウクライナの原子力発電所が暴走し爆発した。チェルノブイリ原発事故。甚大なる放射能汚染に冒された土地に住む人はいなく、街は死んだ。20年を越える月日とともに放射性物質は地表から消え、草が還った。人のいない土地は植物や動物の楽園となった。でも、そこに実る果実を食べることは出来ない。悠々自適に過ごす動物たちを狩ることもできない。そこに湧き出す泉の水も飲むことは出来ない。放射性物質は地表から地中に染みこみ、そこに生きるもの全ては放射能の被害を受け続けているから。西暦2550年になっても、放射能は消えることはないらしい。

新潟柏崎原発で事故が起きた。放射能が海へ流れ出した。チェルノブイリでは住民のパニックを防ぐために、旧ソビエト政府が情報を隠蔽したことによって被害が恐ろしく拡大した。毎日のニュースを見ていると、日々情報が悪い方向へアップデートされている。海へ流れ出た放射能はどこへ行くのだろうか?食物連鎖・・・。恐ろしくぞっとする出来事なのだ。

人は生きるために恐ろしい武器を手に入れすぎたのだろう。文明の利を享受するその代償がそれならば、人はそれを無言で受け入れていくしかないのか?

ブルーハーツの唄で一番好きな唄は?と聞かれたら・・・
「too much pain」や「chain gang」も好きだけど、「チェルノブイリ」が一番好きだなと答える。唄を効いて涙を流したのは、あの曲が初めてかもしれない。