ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

道場破り。

2018-02-13 03:53:30 | Weblog


「頼もう!頼もう!」

と、掘っ建て小屋の扉の前で僕は叫ぶのである。

しばし待つと、掘っ建て小屋の中から白髪の老人が出てくる。そして言う。

「入り口はこっちじゃない。向こうだ」

えっ?そうなの?

「頼もう!頼もう!」

と僕は重ねて言うのである。

なんだ?うるさいな。と白髪の老人が無言で振り向くのである。

「おれを弟子にしてくれ」と、僕は言うのである。

弟子など取らん!と白髪の老人は言うのである。

「そこをなんとか!頼もう!頼もう!」と僕は言う。

弟子なんて取らんと言うとろうが!ここは会員制じゃ!と白髪の老人が言う。

えっ?そうなの?

おまえ、会員になるのか?

「はい、なります」


ここは嵐山窯。
神社の裏にひっそりと建つ掘っ建て小屋。

頼もう!頼もう!

そんなわけで、僕は「嵐山窯」の会員になった。