あれっ、なんかおかしいなぁ。・・・なんか忙しい気がするなぁ。おかしいなぁ。ライブが終わって、激ヒマ星人になったはずなのになぁ・・・おかしいなぁ。おかしいなぁ。ってね。
今日は風が強い。ふらふらーっと風に流されて、となりの畑のクボさんが自分の畑の周りに掘り回した深溝に落ちてしまいそうだ。やっとの思いで深溝から這い上がったとして、手を掛けたところが、となりの畑のクボさんが自分の畑の周りに張り巡らした獣除けの電磁柵だったりして、ビリビリビリ!っとなったりして・・・。まぁ、おれも獣っちゃ獣か。間違いではない。
まぁ、そんな感じの風が吹いているという話。
ネギの移植をしようと思ってね。
移植というか、引っ越し。
濡れ濡れ湿地畑の水が、台風以来まったく引かない。濡れたまま。ネギが土の中で溺れている。かわいそうすぎる。
ネギを抜いてしまえば、湿地畑とはサヨナラだ。少なくとも冬の間は。
もう一つの畑の隣の畑の太田さんが言っていた。湿地畑のことを、こう言っていた。
「えっ、あそこでやってるんですか?えっ、あそこでやってるんですか?えっ、あそこでやってるんですか?」
三回言っていた。その後で、小さな声でこう言っていた。
「あここは無理ですよ。あそこはダメですよ」
そう、ここはダメだ。ははは。
サツマイモも溺れて腐った。
ヤマイモは腐って姿を消した。
生姜は芽も出さなかった。
ふふふ。
でも、大豆は育った。
小豆も育った。
緑豆も育った。
落花生も育ったが、味がイマイチだった。
作物によって向き不向きがある。勉強になった。
色々な人がアドバイスをくれる。
「ここはやめなさい」とかね。
「他でやりなさい」とかね。
でもさ、ここしかなかったらどうする?
やらない?
やめる?
違うね。
「やるっきゃない!」by 土井たか子。
もともと、人が持つ選択肢なんてそれほど多くないのです。
何もしないか。手をこまねいて待つか。とにかくやってみるか。そんで、やられるか。
なんと言われようとも、「だって、やるっきゃないじゃないですかぁ!」と返すしかないのです。
そして、いつものごとく、台風で肩の高さまで水没し、泥だらけの大豆をモギモギしたりするのです。
色々と考えさせられます。でもきっと、その考えさせられるのがいいのだと思います。ただ漫然とやり、そこそこの成果を出すよりは、いいのかもしれません。
あぁぁぁ!なんでこんなことを考えながらネギを移植しなければならないんだぁ!普通にやりたーい!
というのが本音だというのは、内緒にしておいてくださいね。
ちなみに、ネギなんぞは、普通は、手でスポッと引っこ抜きます。
でも、ここの畑は特別なので、大きなスコップで周りから掘り起こして抜きます。
「ヤマイモ掘ってるのか?」と思われそうな作業です。
笑えます。
笑いながら、「やるっきゃない」
by 土井たか子なのです。