湧別町芭露。バロウと読む。
ずっと昔。マグナのリアタイヤがバーストした。バーストとは裂けてしまうことである。
その時に駆け込んだガソリンスタンドが芭露にある。
近くを通るたびに会いに行く人が、そのガソリンスタンドの所長である。
でも、もうその所長はいない。定年退職で辞めると言っていた。もうだいぶ前の話。去年くらいに辞めているはずだ。
それでも、僕は芭露のガソリンスタンドに寄る。たとえ遠まわりになったとしても寄る。それが義理というものだ。
スタンドにバイクを停めて、ガソリンを入れてもらう。
作業場の方をチラリと見ると・・・
あれ?
所長じゃね?
いるじゃーん!