朝目覚めて、ご飯を食べて、珈琲を飲んで・・・。
片付けて・・・。
行き先を考えながら片付けて・・・。
決まんねぇなぁ、行き先。
みんなは、もうとっくに出発してしまった。
無人のクリオネ。
マスターも苫小牧までスタッフを送りに、出掛けてしまった。
無人のクリオネ。
来年のクリオネは、新しいクリオネに生まれ変わるという。生まれ変わらざるを得ないという。
想い出のライダーハウスは、きっとなくなってしまう。
でも、クリオネはなくならない。
グッドモーニング斜里。そして出発の朝。快晴。
なぜならば、クリオネの正式名称は、「クリオネキャンプ場」だから。
ザンカさんもマスターも言う。
「おまえはキャンプだから関係ないな」
ははは。その通りです。ライハがなくなろうと、温泉に入れなくなろうと、僕はまたクリオネにやって来る。
マスターとザンカさんに会うために。