2週間くらい前に、バイクで出かけた。ガソリンスタンドに寄って、タイヤの空気圧を見てから行こうと思い、寄った。空気圧を見た。空気を足した。さぁ、出かけるぞ!と思ったら、エンジンがかからなかった。
なんてこった。バッテリーがあがってしまった。
考えてみると、最近、バイクに乗っていない。砂埃や花粉や落ち葉をかぶったバイクを洗うことは数度あったが、バイクで出かけていない。だから、バッテリーが死んでしまった。
それならば、家でエンジンをかけた時にかからないで欲しい。最後のひと足掻きでエンジンをかけて、そして死んでしまった。
車検に備えて、バッテリーを注文した。車検が近いので「お急ぎ便」で。
届いたバッテリーは数日放置した。せっかくお急ぎ便で頼んだのに・・・。だって、なんでも後回しの人だから。
車検で一番問題になるのは、ヘッドライトの光軸。これ、間違いない。
バイク屋さんはバイクを整備して車検場に持っていくわけなのだけど、車検場に行く前に隣のテスター屋で光軸だけは見てもらう。なぜならば、光軸で不合格になることが多いからだそうだ。
僕は思う。やっぱり光軸だけはテスター屋に見てもらわないとだよなぁ。まあなぁ。
そして僕は思う。光軸を見てもらうだけで二千円も取られるのは嫌だなぁ。そもそも、なんなの光軸ってさ。
ググってみる。光軸の調整方法。
出来るんじゃない?自分で。
すごく難しい計算式の元、光軸のズレを直す方法・・・なんてものは採用しない。
すごく簡単な、アバウトな、アバウト過ぎる方法・・・を選んでみた。
平らな場所と、壁が必要だ。
どこかな?
ドラッグストアの屋上の駐車場なんてどうだろう?
黒いガムテープと5メートルのメジャーを持って、バイクに乗って。
白い壁に出来るだけ近づく。ライトはハイビーム。ライトが当たる壁の一番明るい場所にガムテープで印を付ける。
ズリズリズリとバイクを後方へ下げていく。5メートル下げる。
ライトの一番明るい場所が、黒いガムテープとズレていなければ、光軸はそんなにはズレていないということだそうだ。
うーん・・・一番明るいところってどこだろうか?
5メートルも離れると、明るいところがボンヤリとしてしまって、よくわからない。
なんとなくね。なんとなく上に少しズレているような気がしないでもないような。
ヘッドライトを両手でグイッと下に押してみる。少しだけ下がる。たぶん0.2ミリくらい。
だいたいいいんじゃないかな?こんなもんだろ?
よし、準備は整った。車検へ出かけよう!
これが一週間くらい前の出来事。
つづく。