蓄音機の針が使い捨てだとは知らなかった。
僕が知っているレコードプレーヤーは、ダイヤモンド針とかいって、永久保証的なことを謳っていたような気がする。忘れたけど。
お父さんが、「蓄音機で聴いたことあるか?」と僕に聞く。
うーん・・・あるかな?うーん・・・ないかも。
お父さんが昭和30年代の蓄音機を出して、クルクルとレバーを回して・・・。
三日月娘という唄が流れ始めた。
そうか・・・蓄音機は何度も見たことがある。
それを実際に鳴らしてもらうのは初めてだ。
針は、二、三回使うと減ってしまう。減ったら新しい針に替える。針箱には何十個もの針が入っている。
現役で使える蓄音機。
お父さんは、なんでも大事にしている。
お父さんが持っている限り、蓄音機が鳴らなくなることはない。きっと。