阿寒湖のライダーハウス。何年か前に泊まった。
ライダーハウスの主、シュンさんは病を患っていて、もう先は長くないんじゃないかと思われた。
もうほとんど歩けなかったし、ほとんど喋れなかった。
それでも、大きな瞳をキラキラさせながら、僕の手を握って何かを伝えようとする姿が忘れられない。
阿寒湖のライダーハウスに泊まった人の多くは、阿寒湖のカムイコタンに来て、シュンさんに直接声をかけられたそうだ。「ライダーハウスがあるから泊まっていけ!」と。
僕は何度か、ライダーハウスを覗いたりはしていたとだが、泊まる勇気と度胸が足りなかった。
だって・・・すごく汚そうだったから。ははは。
どうみても・・・汚そうだったから。