日頃、あまりTVを見ない生活をしているが自然ものとかノンフィクションは好きなので時間のある時は時々見ている。昨夜は「飛鳥へ、そしてまだ見ぬ我が子へ」という実話を基にしたドラマをしていたので見た。ガン患者を相手にしていた青年医師が自らもガンにおかされ、片足切断、再発をして死を覚悟して自分の幼い子どもたちに手記を遺すというストーリー。実は私も死に向き合った瞬間があったし、最近私の周りで病を抱える人が多かったり、かなりヘビーな状況の人の相談相手にもなったりしているのでとても他人事とは思えなかった。その青年医師は、さすが医者という職業だけあって最後までとても前向きだった。自分だったら、あれほどの強さで死を迎え入れることはできないだろうと思う。それでも、人である限り自分の死と向き合わねばならない時が必ず来る。逃げたくても逃れられないものに必ず出会うはず。その時は、悲しいけれど運命を受け入れるしかないのだろう。前向きに生きた人の姿は必ず他の人の心の中に生き続けると思う。誰もがそんな人を心の中に抱きしめて生きている(生かされている)のではないだろうか。
「普通に両手と両足があって、目があって鼻があって口がある。体があって叫べる幸せ、笑える幸せ。家族がいつもそばにいる。それをどうして人は幸せと思えないのだろうか?あるべきものを失ってしまわないと人にはそれが見えないのか?・・」という彼の問いが、とてもとても心に切なかった。
「普通に両手と両足があって、目があって鼻があって口がある。体があって叫べる幸せ、笑える幸せ。家族がいつもそばにいる。それをどうして人は幸せと思えないのだろうか?あるべきものを失ってしまわないと人にはそれが見えないのか?・・」という彼の問いが、とてもとても心に切なかった。