里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

ミヤマイタチシダ 葉に光沢

2017-03-22 | 日記
林道を歩いていてよく見かけるのが、写真の中型羊歯です。 沢沿いの斜面とか、北向きの林道法面に多い印象で、光沢のある葉と褐色~ 紫褐色の葉柄や中軸に特徴があります。 芽出しから月日を経た晩秋ゆえの傾向かも知れませんが、葉を斜面から枝垂れ させている株が多いですね。 写真は宮床地区の長倉山北麓、標高250mほどの林道沿いで撮影したものです。                            . . . 本文を読む

オオバノイノモトソウ 雄勝峠崎

2017-03-22 | 日記
石巻市雄勝町の半島部を巡る車道を歩いていると、法面の一角に緑色の草叢を見つけました。常緑の草なのか羊歯なのか、法面を登って確認しましょう。間近で観察すると、羊歯植物のオオバノイノモトソウですね。これだけまとまって生えているのは珍しく、今年の1月に牡鹿半島で見た群落以来です。県北部でも沿岸部や内陸の里山に、稀に1株2株と生えていますが、暖地の羊歯ですから生き繋ぐのがやっとやっとなのでしょう。ここは眼 . . . 本文を読む

スイカズラの黒い実

2017-03-22 | 日記
石巻市雄勝町の半島部の東端、角のようなに突き出た峠崎は山の尾根と同様で、 断崖や急斜面が多く、そこを周回する車道にも急な法面を伴います。 そんな法面は日当たりが良好ですから、各種つる植物が競って繫茂しています。 冬枯れで多くのつる植物が葉を落とす中で、スイカズラは常緑ですから目立ちますね。 いまは黒い実がたくさん生っています。 実は二個単位で付いていて、互いに寄り添うかのようで微笑ましくもあります . . . 本文を読む

ツクバネ 雄勝峠崎

2017-03-22 | 日記
雄勝町半島部の峠崎のモミ林には、たくさんのツクバネが自生しています。海にほど近い、小高い丘の頂稜部に多く見られました。まだ黄緑色の葉が多く残っていますから、容易に見つけられます。落葉樹なのにいつまで葉を付けているのでしょう ?ツクバネの実は東松島市の宮戸島や、大和町の蘭山山麓で観察したことがあるものの、いずれも落葉後でしたから、葉を観察するのは初めてです。樹木図鑑等によると、分布域は本州~九州とな . . . 本文を読む

テリハヤブソテツ 皮革光沢

2017-03-22 | 日記
葉に光沢のあるヤブソテツの仲間には二種あります。 一つはオニヤブソテツで、海岸岩壁の割目に生えていたり、タブノキの根方に 茂っていたりと、直接潮風が当たるような海辺に自生する羊歯です。 葉には強い光沢があって、まるでガラス質のようです。 もう一つが今回取り上げたテリハヤブソテツで、こちらは海岸から少し離れた、 道路法面や崖下のような場所に群生しています。 葉の光沢は少し弱めで、手入れの良い革靴程度 . . . 本文を読む