里山の野草と花木 宮城県北トレッキング

宮城県北部の山野を歩き回り、季節ごとの草花や果実を撮影し、その特徴や自生地の環境等について記録する。

キランソウ 日根牛の作業道

2017-03-27 | 日記
登米市日根牛地区の、峡谷沿いの険しい林道を上がっていくと、開けた谷に出ました。「開けた谷」などと、相矛盾するような表現になってしまいましたが、実際にそんな地形なのですから仕方有りません。例えれば、大きく開いたU字溝のような地形ですね。そこには杉の大木が林立しているのに、下草が豊かに茂っています。適宜間伐され、林床に十分な陽射しが差し込んでいるからなのでしょう。登米町森林組合のキャッチコピーが「緑と . . . 本文を読む

トリガタハンショウヅル

2017-03-27 | 日記
大崎市南東部の丘陵地、先にアップしたサクラソウ自生地に程近い藪の中、 実は耕作放棄地なんですが、年月を経て木が大きくなり、蔓が蔓延って、 まるでジャングルのようになっていました。 当たり前に道路や登山道を歩いていても、大したものは見つかりません。 人が分け入らないような藪の中にこそ、面白いものがあると思っています。 今回見つけたのがトリガタハンショウヅル。 関東地方が北限と言われていますから、北限 . . . 本文を読む

サワオグルマ 耕作放棄田

2017-03-27 | 日記
気仙沼市本吉町馬籠地区の、角柄集落南側の沢筋に、耕作放棄田が七八枚連なっています。沢筋といっても、山谷の起伏が緩やかですから、浅い窪地のような地形になっていて、田んぼは広いのですが、水はけが悪いため機械化農業には向かないのでしょう。田んぼに踏み込むと、ミズゴケや下草の間からズブズブと水が湧いてきます。そんな湿地を好むのがサワオグルマで、何枚かの田んぼが黄色く彩られています。             . . . 本文を読む

オオヤマフスマ 小さな白花

2017-03-27 | 日記
木々が疎らな明るい尾根筋を春に歩くと、時々白い小さな花を見かけます。 直径1cmに満たない小さな花ですし、1花2花が点々と咲いている程度で、 絵にならないので通り過ぎていました。 一関市藤沢町大籠地区の東部で、なだらかな山の稜線を歩いていると小さな高みに至り、 一休みすべく辺りを見渡すと、例の小さな白花がたくさん咲いています。 小さな花でも幾つかまとまれば、撮ろうという気にもなります。 しゃがみ . . . 本文を読む

ギンラン 大籠の雑木林

2017-03-27 | 日記
一関市藤沢町大籠地区の千松集落北東に位置する、標高300mほどの山から、南向きの尾根を下っていると、白いギンランの花があちこちに咲いています。一帯は伐採後20年ほどの雑木林で、殆どが樹高7~10mの小高木です。同じ仲間のキンランも自生していないかと探してみましたが、こちらは見つかりません。キンランはもう少し明るい森とか、林縁が好きなようです。まだツボミのように見えますが、ギンランの花は平開すること . . . 本文を読む