黒川郡内を西から東へ流れる吉田川の上流域に、大和町吉田地区があり、
ここに南西から流入する根古川という支流があります。
標高620.9mの赤崩山と、標高563.5mの大畑山を水源とする、全長7kmほどの
小さな川ですが、流域には豊かな自然が残されています。
杉の植林地や伐採跡地なども散在していて、手付かずの自然とは言い難いものの、
林道や作業道が開削されているので、私流の自然観察には却って好都合な . . . 本文を読む
大和町吉田地区の、根古川に程近い作業道を上がっていくと、道下の杉林際に淡紫色のスミレらしき花が、盛られたようにたくさんの花を咲かせています。タチツボスミレの花色に似ていますが、葉の形が長めの三角形状をしていますから種類の違うスミレと思われます。林際まで下りてみると、その株以外にも、杉林の中にあちこちと咲いています。適宜間伐されているようですから、林内まで木洩れ日が入るのでしょう。この花を見るのは初 . . . 本文を読む
涌谷町中央部の箟岳丘陵南麓、西に開いた谷戸に入っていくと、細道の傍らに白いスミレの花が咲いていました。山側にはアオキやツバキが生えていて、やや湿った木蔭になっています。ここはアオイスミレの自生地で、昨年は4月初めに訪れて開花を確認したのですが、今年は天候不順で訪問が遅れ、月半ばの今になってしまいました。宮城県内では開花時期が最も早いスミレで、白花であること、葉が丸いことから、見つけた時の種の同定は . . . 本文を読む
登山道のない山に上り始めた頃・・今から七八年前のこと。
大和町吉田地区の赤崩山に登るべく、根古川の源流域から作業道を上り詰めて
休憩していたら、少し上の空沢にワサビらしき白い花が咲き始めていました。
周りを見渡すとワサビの大群生地で、たくさんの花茎が伸びています。
食べられると聞いたのでせっせと摘み採り、レジ袋がいっぱいになるほど。
帰ってからおひたしで食べましたが、辛味は全くなく、ちよっと青臭い . . . 本文を読む
大和町吉田地区、根古川の南側にある枝沢に入ると、降雨の翌日ながら濁りのない
きれいな水が流れています。雪解けで増水した際に、泥や落葉を流したからなのでしょう。
数十メートル遡ると、流れの畔にネコノメソウが群生しています。
宮城県内には四五種類のネコノメソウの仲間が自生していますが、まだ識別ポイントを
十分に把握していないので、写真を持ち帰って種の同定をすることになります。
ちょっと見て気付いた点は . . . 本文を読む