今年の観劇始めは、東京・板橋での「むかしむかしゾウがきた」。
女性アンサンブルには、熊本梨沙さん。
楽しみ~。
チケットが無くて諦めかけていたとき、マイミクさんから譲っていただけることになり観に行くことができました。
所沢市民文化センター ミューズマーキーはコンパクトでステージも観やすそうですが、ロビー(と呼べるものか?)が極めて狭くて、終演後の大混雑が観る前から想像させられました。
夏休みと言うこともあり、客席は子供たちが大勢!
にもかかわらず、ライオネルの「みなさん、こんにちは~!」に「・・・」と、ほとんど応える子どもは無し。
二回目の「こんにちは~!」には、半分くらいの子どもが応えたのかな?
でも、三回目には、会場中から元気な声で「こんにちは!」と。
既に大汗をかいている分部君も、ホッとしたような笑顔を見せました。
新ライオネルの分部君、竹内君に負けず劣らずの大汗かきです。
でも、なかなかの爽やかなイメージのライオネルです。
「すてきな気持ち」は、表情に変化が少なくて、ちょっと残念でした。
もう少し、ワクワク感が出てくると良かったのですが・・・。
スワガードの脇坂さんは、思っていた以上に面白かったです。
あまりおネエっぽさはないのですが、低い声とキレのある動きとコミカルな部分のギャップがあるので、子供たちの笑いを取っていました。
ライオネルにナイフを投げるとき、ブーツに指が入らなくてもたついてしまったので、ナイフを投げている感じが薄れてしまいました。
その分神保さんがナイフの柄を楯で上手く引っかけていたので、必要以上に揺れていてスワガードが相当な力で投げたように見えました。
松元恵美ちゃんのジリアンは、歌声もルックスもイメージに合っていてとても良い感じです。
ただ、白鳥の王様でスワガードの槍に身を挺してライオネルを守ろうとするときの姿は、美緒ちゃんの方がキレイだなと感じました。
前回と変わった点の一つは、ライオネルの台詞。
終盤、猫に戻れなくなったライオネルに、ステファヌス博士が
「ここに留まって、儂と一緒に暮らしたければ、そうしても良い。
それなら、二日間の人間の記憶を消してやろうか?」と語りかけます。
それに対して、ライオネルは「とんでもありません!」と。
DVD(2008年NHKホール)や2013年7月(前回公演)に自由劇場で観たときは、今回と同様に「とんでもありません!」だったのですが、翌8月に観たときには「とんでもない!」に変わったのを記憶しています。
日本語としては、「とんでもない」が本来の表現であって、「とんでもありません」や「とんでもございません」は本来の表現が慣用的なものとして一般化してしまったものだそうです。
NHK放送文化研究所のWebサイト(https://www.nhk.or.jp/bunken/index.html)では、「とんでもない」をていねいに表現する場合の語法として、次のような言い方があります。「(~なんて、)とんでもないです・とんでもないことです・とんでもないことでございます」と紹介されています。
https://www.nhk.or.jp/bunken/summary/kotoba/gimon/183.html
言葉は生きていて様々な変化が生じてくるので、明らかな誤用でなければ違和感の有無は人により程度の差はあれ許容されるものです。
「人間になりたがった猫」自体はLloyd Alexanderさんの作品を翻訳したもので、四季の公演は台本を作成した方の文章に忠実なんだと思いますが、どうなんでしょうね?
2002年にNHKで放送された栗原英雄さんがライオネルを演じたものも、「とんでもありません」です。
公演中に正規表現に変えたり、また台本に戻したり。
今は違和感を感じる人も少なくなってきているのかも知れませんが、1979年の初演の頃は違和感はなかったのでしょうか?
もう一つは、燃え落ちる白鳥の王様の外観セット。
以前のものよりも、建物感がしっかりした作りになっています。
ジリアンが助けを求めるバルコニーの下手側には、水でも入っているのかトリバーが引く荷車の樽(ステファヌス博士が隠れている)の様なものが柱の上に載っています。
壁や窓が焼け落ちるのは今までと変わりませんが、階段は途中で折れずに床に落ちてきます。
ジリアンを追って建物に入るスワガードは、今まではバルコニー下の窓から顔を出していましたが、今回は建物上手側の窓?から身を乗り出していました。
焼け落ちる窓や壁の落下は迫力があるのですが、階段や建物下手側の梁などはロープでゆ~っくりと傾いていくので、効果音と差が出てました。
最後は、スワガードに歌いかける「すてきな友達」。
悪者であっても火事場から助け出したライオネルが傷薬を求めても誰一人耳を貸さない中、語りかけるように歌うライオネル。
涙を流し謝罪するスワガード、下を向く人達の中で一人だけ微笑みを向けるのは子ども。
「いつもすてきな友達とこの手を繋ぐのさ」に続いて、子どもが歌い、そして全員で。
まるで、グリザベラとシラバブのようです。
この歌を聴いている恵美ちゃん、目に涙をいっぱい溜めてました。
観ている側も、思わず涙が出てきました。
印象に残っていたのが、高橋怜奈ちゃん。
オンディーヌに出演して退団したものだと思っていただけに、大きな目をクリクリさせて可愛い笑顔に安心しました。
ほとんど一新したようなメンバーですが、とっても素敵な舞台でした。
ステージ数を重ねてさらに良くなった舞台を、また観に行きたいです。
昨年12月21日の千葉公演が、今回の全国公演最後と思っていました。
ところが、思わぬ形でチケットが入手出来たので、初のパルテノン多摩へ観に行ってきました。
34列1400席ほどの劇場は縦長で、最後列からのステージは遠いです。
劇場入り口が狭いので、入場よりも退場時の混雑が容易に予想されて気になりました。
公演は皆さん安定していて、楽しめました。
特に、21日は交代して直ぐの牧野さんが、一幕初めから飛ばしていました。
さすがですね。
唯一、ダビッドを縄で縛り上げる時に小さなアクシデントが。
ダビッドを縛っていた縄が勢いで手から離れてしまい、床の上に。
取りに行ったものの、上手く掴めず躓くような感じに。
その後も、ダビッドが床を転がりながら縄を身体に巻き付けますが今一つ上手くいかず、最後は立ち上がったときにダビッドが胸の辺りまで両手で持ち上げていました。
長野さんのマジョリンは表情がとても良く、声の使い分けも上手いです。
小さな魔女が、舞台の上で活き活きとしていました。
終演後、予想通り大混雑のロビーとなり、お見送りの俳優さん達がどこにいるのか判りにくい状況でした。
長野さんの周囲は子供たちが、嬉しそうに握手や手を振っていていました。
中には、長野さんの顔を見つめて「マジョリンなの?」と聞いている子もいました。
「マジョリンだよ」と微笑む長野さんが、可愛かったです。
長い全国公演も、あと3ヶ月。
無事に全公演を迎えて欲しいです。
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【男性アンサンブル】 諏訪友靖 荒井 孝 小林敏克 |
【女性アンサンブル】 山脇麻衣 梅澤紗耶 松尾千歳 権守美加子 石戸瑶子 松岡彩花 青柳絵里奈 能智慈子 |
今回公演4回目の公演を観てきました。
やはりこの作品はファミミュとされていますが、他の作品と比較すると子供たちの受けは今一つみたいですね。
今回も含めて2公演連続で「あ~、やっと終わった!」なんて言葉を耳にしてしまいました。
一方で、幼い子が「ゾウさん死んじゃった」半ベソの子もいました。
日頃、どんな環境にいるのかが垣間見られるような気がします。
飯村さんのひろめ屋、上手いですね。
登場シーンで号外(?)を盛大にばらまいていて、前方席の方には観劇記念になるのでは?
人形浄瑠璃のシーンでは、上手での謡いも上手いです。
味方さん、佐野さん、そして飯村さんと、3人のひろめ屋をみましたが、口上は味方さんが私好みです。
おミヨ役の守山ちひろさんは、キレイな歌声ですね。
シラバブのイメージが強かったのですが、ユタの小夜子でも観てみたいと思いました。
おゆきは、中野さんでしたが、佐和さんの和のしっとりとしたイメージがお似合いでだったので、もう1公演観たいです。
以前から可愛い笑顔とキレの良いダンスで気になっていた熊本梨沙さんですが、オープニングの子供役は、相変わらず可愛いです。
前回公演が梨沙さんの四季初舞台で、この日間尾さんが演じられていた男の子役だったそうです。
殿様登場後、九郎衛門の脇で男の子と2人で楽しそうに話をしていますが、どんな話をどんな思いでされているのかと、気になるところです。
松吉・殿様役の鈴木 周さんも、良い味を出しています。
初日は「ゾウを殺せ!」に迫力が感じられ、思わず「南十字星」の原田大尉を思い出してしまいましたが、その後は抑え気味になっていました。
今日は松吉で殿様の命に背く事を強く拒むシーンの口調に、強い意志を感じさせるものでした。
さすがの、周さんです。
周さんとは対照的な、高井さんもまた観てみたいです。
この作品も衣装替えが多くて、アンサンブルの方々は大変そうですね。
さらに、人形浄瑠璃を黒子で演じるのも大変だと思います。
前方席からは、顔の紗から俳優さんが判るので、いっそう興味深く観てしまいます。
殿様の命に背いて家を出たばかりのシーンは小さな人形ですが、距離が離れるに従って大きなものになり、北の村近くで俳優が人形と入れ替わり操られながら芝居をするのも、上手く作られています。
前回2階席で観ましたが、照明や吹雪、雪崩のシーンなど、興味深く観る事ができました。
床に八角形のラインが引かれているのが気になりましたが、九郎衛門の動線を示すものだそうです。
確かに2人の俳優で演じますが、限られた視界から動線を確認するのは容易ではないですね。
今日は、客席で大徳朋子さんをお見かけしました。
サウンド・オブ・ミュージックの時に子役を担当されている関係だと思いますが、度々お見かけしていました。
今回子役はいませんが、前回公演でおミヨを演じていらっしゃったので、それもあってでしょうか?
4回目で、変則キャストの今回公演での石野喜一さん以外のキャストで観られました。
残り1週間ほどですが、4月以降に全国公演に入るのでしょうね。
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【男性アンサンブル】 高城将一 政所和行 二村誠俊 寒河江幸弘 若山展成 玉木隆寛 松尾 篤 野口雅史 |
【女性アンサンブル】 森 真琴 大橋里砂 熊本梨沙 五所真理子 小澤真琴 間尾 茜 |
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【九郎衛門】 伊藤 源 岡田匡平 |
7月19日のハーモニーホール座間以来、久しぶりのマジョリンです。
広い公園の中のホールは思いの外コンパクトで、自由劇場の幅を拡張したような感じです。
5ヶ月ぶりですが、長野さんのマジョリンは安心して観ていられました。
表情が、とても良いです。
二幕でダビットへの恋心を見せているシーンは、魔女の小学生とは言え、子供っぽさが少し薄れ気味かな?
逆に意外だったのが、菅本さん。
オープニング後の幕前でマジョリンと話をしているとき「長いこと魔女にお仕えしているこの○た、あたしでさえ・・・」と珍しく台詞を噛んでました。
毎回、ベテランの上手さを感じていましたが、この日は少しだけ違和感も。
渡久山さんから代わった牧野さん、一幕は大人しめでしたが、やはり二幕ではこどもも大人も関係なく、観客全体をしっかり持って行ってました。
反面、魔女の山でマジョリンを怒鳴る口ぶりは、魔女の域を超える迫力です。
面白いけれど、ちょっと神保さんも観たくなってました。
おチビさん達が多いだけでなく、反応も良好。
ステージ下で隠れているマジョリンを探していると、あちこちで「いたっ!」なんて声があがってました。
澁谷さんのステファンっぷりは、相変わらず本当にの男の子に見えますね。
マジョリン、結局演じずに終わってしまうのでしょうか?
権守さんも、幼さなさを感じさせますね。
セット関係は、今回もさくらんぼが落ちきらなかったり、袖にはけるさくらんぼの木が幕に引っ掛かり、少しだけステージ側に引き戻してから幕を外して収めてました。
私が観ているときは、スムーズにいかないことが多いです。
そう言えば、隣席の年配の男性が子供以上に楽しまれていて、しばしばステージの俳優と一緒に歌を口ずさんでいました。
カーテンコールで判ったのですが、身内の方が出演したようで、大きく手を振ってアピールしてました。
これも、全国公演ならではの光景です。
お見送りの時に、長野さんに「地元群馬の富岡公演が終われば、少しゆっくりできますね」と話をしていたのですが、27日に宮古市民文化会館での復旧事業公演が組まれたんですね。
この公演が終われば、年明け~3月くらいで全国公演も終わります。
全国が終わったら、今度はじっくり観に行ける役に就いてくれると良いのですが。
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【男性アンサンブル】 諏訪友靖 荒井 孝 小林敏克 |
【女性アンサンブル】 山脇麻衣 梅澤紗耶 松尾千歳 権守美加子 脇野綾弓 松岡彩花 青柳絵里奈 能智慈子 |
3回目にして、今回公演最後です。
SWINGING
杏奈さんもだいぶ慣れたようで、ブランコの動きがスムーズで安心して観ていられました。
途中、少し捻れかけたときも、松島さんが上手くコントロールしていました。
ブランコの上でのポジションチェンジも、上手いです。
先週、今週と下手寄りのセンターに席を取ったため、表情が良く見えて良かったです。
とは言え、カワイイ笑顔で少々エロティックな雰囲気は、見ては行けないものを見ているような気がしないでも・・・・。
でも、やはり観てしまいますが。(笑)
ツェザリさんのキスをかわすタイミングも、絶妙です。
ツェザリさんもさりげなく演じていますが、真正面でみているとギリギリの位置で揺れるブランコとの間合いを取っているのが判り、上手いなと思わせます。
DID YOU MOVE?
先週、青羽さんの夫を観たのですが、個人的には牧野さんの方が迫力があって好きです。
妻への束縛や周囲への苛立ちを全身で出しているのが良いです。
カネロニだったかにペッパー?をこれでもか!と掛ける様子も、割と淡々と捻っている青羽さんに対して、牧野さんは苛立ちをぶつけるかのような捻り方をしています。
新庄さんの小憎らしさのある面白さも、魅力です。
西尾さんの普段は見られないキャラも、相変わらず面白いです。
カトクミさんがいない空きにたばこ売りの宮田さんに何やら思惑ありげな岩崎さん、たばこ代を宮田さんの胸元に。
相変わらずチェックアウト前、コーヒーを飲み終えるとテーブルの小皿をバックに仕舞い込み、岩崎さんが置いたチップも取り戻すしっかり者だけに、バレたらさぞかし怖いことになるのでしょうね。
毎回の琴ながら、坂田さんの妻は素敵ですね。
コミカルさに、客席にあちこちから笑いを堪えているのが判ります。
表情の可愛らしさとキレキレのダンスは、坂田さんならではですね。
松島さんのビニーおじさん、パンを蹴るのですが、2回目でパンの端を踏んでしまい、いつものようにハラハラする間もなく、ガツンと踏みつけて終わってしまったのは残念でした。
CONTACT
暗転後、田邊さんのワイリーが舞台前でスポットを浴びたまでは良かったのですが、グラスを片手に舞台上がろうとしたとき、階段で躓き両手を舞台床辺りに着いてしまいました。
幸いグラスも、田邊さんも問題なさそうでホッとしました。
挨拶をしながらエージェントへの挨拶を2回もしそうになるほど酔ってもいるので、足下が多少おぼつかなくても、結果は良しなのかも知れませんが・・・。
カーテンのタッセルは問題なく天井の照明を超え、先々週のような傘の出番はありませんでした。
井上佳奈さんのイエローも、とても魅力的ですね。
毎回同じ事を書いてしまいますが、目が足りません!
壁抜け男と言わず、こちらの映像も販売して欲しいです。
Part 1 | SWINGING |
ブランコに乗る女 | 相馬杏奈 |
貴族 | ツェザリ モゼレフスキー |
召使い | 松島勇気 |
Part 2 | DID YOU MOVE? |
妻 | 坂田加奈子 |
夫 | 牧野公昭 |
ウェイター長 | 金久 烈 |
幸せな夫婦 | 岩崎晋也 |
ビニーおじさん | 松島勇気 |
婚約カップル | 西尾健治 |
皿洗い | 水原 俊 |
雑用係 | 新庄真一 |
優秀なウェイター | ツェザリ モゼレフスキー |
幸せな夫婦 | 加藤久美子 |
たばこ売り | 宮田 愛 |
カメラウーマン | 村上今日子 |
婚約カップル | 加島 茜 |
Part 3 | CONTACT |
マイケル・ワイリー | 田邊真也 |
バーテンダー | 牧野公昭 |
黄色いドレスの女 | 井上佳奈 |
ブルックリンのカップル | 岩崎晋也 |
ジョニー | 松島勇気 |
ジャック ザ マン | 大森瑞樹 |
ジョー | 西尾健治 |
独りぼっちの男 | 水原 俊 |
ソーホーのカップル | 新庄真一 |
コネチカット夫婦 | ツェザリ モゼレフスキー |
クラブの客 | 加藤久美子 |
クラブの客 | 宮田 愛 |
コネチカット夫婦 | 相馬杏奈 |
ソーホーのカップル | 村上今日子 |
クラブの女客 | 森 佐和子 |
ブルックリンのカップル | 加島 茜 |
初日の印象がとても良かったので、ついチケットを増やしてしまいました。
前回も感じていた若奈さんのアン、やはり自然にアンとして生きていると言う感じで、とても好感が持てます。
豊かな表情を観ていると、次は何が起きるのかとついつい夢中になってみてしまいます。
グリンゲーブルズに足を踏み入れたとき、期待と喜びでワクワクしていた表情がマリラの驚きと困惑に、みるみる不安な表情に。
とりあえず2階で休むとき、キャンドルの炎に手をかざし、家族のいる暖かみや、自分の部屋になるであったろう、チェストや壁やベッドを愛おしそうに触れる様子。
意外と多かったのが、涙。
目を潤ませる事も多く、一番印象的だったのは奨学金の特待生に選ばれたシーン。
アンは、みんなの誇り。
素晴らしい、友達。
アン、おめでとう。
みんなの、誇り~♪
歌声を耳にしながら微笑むアンの目から、頬に一筋の涙がこぼれていました。
マシューの菊池さんは、初日は硬さも、日下さんと比較しての若さもあってか、少し違和感も感じましたが、優しくてアンのことが好きな感じが出ていて良かったです。
マリラと「アンのお喋」を語り合う時点で、2人がアンに寄せる思いが伝わってきます。
さらに、アンにマリラとギルバードの父親の話をするシーンは、アンにマリラのようにならず素直な気持ちでギルバートと接することをマシュー流にアドバイスする表情が良かったです。
卵のシーンは、まだ中野さんとの息が合わないようで、今回も落としかける以前に中野さんが籠を摑んでしまいました。
中野マリラは、アンに厳しいような顔をしながらも、アンへの思いが伝わってきて好きです。
新しい洋服をアンに用意したものの、パフスリーブでなかったためにアンの喜びが少なかったことに言った「この子は見栄っ張りですよ」に、アンへの思いが籠もっています。
マシューが亡くなった後、「あの子を愛する気持ちが、あんたより少なかったなんて思わないでくださいよ。私は口に出して言うのが難しくて・・・。」で語られていて、涙が溢れてきます。
ダイアナのチャーミングさは変わらずですが、すぐり酒を飲んで酔っ払ってしまうシーンが変わりました。
初日は「ふく~しんとも~、あたしたちいつまでも」と普通のバージョン人戻っていましたが、今日は「あらしたち、いつまでも」と前回公演までの美緒ちゃんバージョンに戻りました。
北村ギルバートは、竹内君ほどではないものの汗びっしょりで頑張っています。
髪型のせいか、ちょっと年上に見えてしまう気がしますが・・・。
生形さんのジョシーは元気いっぱいに動き回っていて、観ていて楽しいです。
特にスプーンレースは、懸命に走っているからとは言え、その表情が面白くて思わず吹き出しそうになってしまいます。
ちょっと小憎らしい感じながらも、「あながたいなけりゃ、わたしがいなけりゃ~♪」と歌っている時、1人笑顔でアンを見つめている様子が印象に残っています。
今日は、アクシデントも。
一幕ラスト、ギルバートのアイスクリームがアンの頬に着いた時のこと。
たっぷり付いてしまったクリームが次第に顎の方に下がってきて、とうとう床に。
アンが舞台後方に下がるときに踏んでしまわないか心配になりましたが、踏まずに済みました。
しかし、落ちた場所は降りてきた幕の外側。
客殿が着いた時には、幕の前にはアイスクリームが。
アイスクリームの行方が気になる人が、少なからずいたようです。
もちろん、私もその1人でした。
しばらくすると、スタッフさんが数枚のタオルを手に登場。
まずは、タオルでくるむようにして、アイスクリームを取り除き、残りを丁寧に拭き取っていきました。
休憩から戻ってきた子供の中には、「アイスクリームは?溶けちゃったの?」との声も。
思わず笑ってしまいました。
いつ観ても、素敵な舞台です。
アン・シャーリー | 若奈まりえ |
マシュー・カスバート | 菊池 正 |
マリラ・カスバート | 中野今日子 |
ステイシー先生/スローン夫人 | 大和貴恵 |
ギルバート・ブライス | 北村 優 |
ダイアナ・バリー | 小川美緒 |
レイチェル・リンド夫人 | 倉斗絢子 |
バリー夫人 | 田野聖子 |
スペンサー夫人/パイ夫人 | 諸橋佳耶子 |
ブルーエット夫人 | 平田曜子 |
ジョシー・パイ | 生形理菜 |
プリシー/店員ルシラ | 山西里奈 |
マクファーソン夫人 | 長寿真世 |
フィリップス先生 | 鈴木 周 |
郵便配達アール/チャーリー | 小林 唯 |
農夫セシル | 鈴本 務 |
牧師/駅長 | 玉真義雄 |
ベル | 片伯部春香 |
ティリー | 長谷川彩乃 |
ルビー | 海沼千明 |
キット | 高橋拓望 |
ジェリー | 吉田幹也 |
ムーディー | 嶋野達也 |
トミー | 分部惇平 |
新マシューに、菊池さん。
レイチェル・リンド夫人に、倉斗さん。
スペンサー夫人/パイ夫人には、前回ティリーを演じていた諸橋佳耶子さん。
マクファーソン夫人は長寿さんと、全体に若返ったアンカンパニーです。
菊池マシューは、阿久津さんがマンマでサムデビューしたときのように、台詞のピッチを落としてゆっくりと喋っています。
見た目が若いので、最初は少し違和感も。
アンを見つめる優しい表情に、いつの間にかそんなことも頭の中から消え去っていました。
若奈さんはアンそのものにしか見えず、今まで観た中でとても良かったです。
小川さんのダイアナは、いつもと変わらず育ちの良いお嬢さんです。
すぐり酒で酔っ払った時、以前は「ふく~し~んの友~、あらしたち~♪」でしたが、今回は「あたしたち」に戻っていました。
さすがに、ろれつが回らないほど酔っ払うのはNGと言うことでしょうか?
ダイアナと言えば、田野さんのバリー夫人が綺麗です。
小川さんとのバリー母娘は、綺麗な2ショットです。
北村君のギルバートは、好青年で良い感じです。
2010年にダイアナを演じていた山西さんが、今回はプリシー/店員ルシラです。
当時は少しふっくらしていて汗びっしょりな感じでしたが、ホッソリされていて特に店員ルシラは綺麗でした。
ジョシーパイは生形さん。
細くて華奢な感じですが、元気いっぱいに動き回っています。
今回の公演では所々カットされていて、NHKでの放送を観ているような感じでした。
私が気付いたところは、
・貨車に置いていたアンの鞄で「・・・特別な持ち方をしないと、ここが取れてちゃうの。でも、この鞄とも、もう今日でお別れだわ。もう使わないですむんですもの。』の一節。
・ダイアナが酔っ払った次のシーンの「女の子は木や草の葉、花を。男の子は木に登って空っぽの鳥の巣を を集める」のシーンが丸々無くなっています。
ステイシー先生が歌った後、直ぐにアンとギルバートを呼び止め奨学金の話を始めます。
・学芸会前にジョシー・パイが靴を貸してもらえないシーン。
・学芸会の冒頭、バリー夫人が「最後の晩餐」と言ってしまう、「建国の父たちの会議の情景」のシーン。
最終的に10分くらい短かったような気がします。
アン・シャーリー | 若奈まりえ |
マシュー・カスバート | 菊池 正 |
マリラ・カスバート | 中野今日子 |
ステイシー先生/スローン夫人 | 大和貴恵 |
ギルバート・ブライス | 北村 優 |
ダイアナ・バリー | 小川美緒 |
レイチェル・リンド夫人 | 倉斗絢子 |
バリー夫人 | 田野聖子 |
スペンサー夫人/パイ夫人 | 諸橋佳耶子 |
ブルーエット夫人 | 平田曜子 |
マクファーソン夫人 | 長寿真世 |
プリシー/店員ルシラ | 山西里奈 |
ジョシー・パイ ベル ティリー ルビー フィリップス先生 郵便配達アール/チャーリー 農夫セシル 牧師/駅長 キット ジェリー ムーディー トミー |
生形理菜 片伯部春香 長谷川彩乃 海沼千明 鈴木 周 鈴本 務 進藤拓実 玉真義雄 高橋拓望 吉田幹也 嶋野達也 分部惇平 |
前回観たのは、震災後の2011年3月21日。
西葛西にある、東京フィルムセンター映画・俳優専門学校の中の特設劇場でした。
当時のキャストは、元劇団四季の俳優さんでの上演のような感じでした。
1番 羽根渕章洋
2番 西山聖了・羽吹 諒
3番 柳瀬大輔
4番 栗原英雄
5番 高橋卓爾
6番 沓澤周一郎
7番 石塚智子
8番 吉沢梨絵
9番 浪咲まこ
10番 光枝明彦
11番 鄭 光誠
12番 谷内 愛
少年 張 春紅
三谷幸喜さんの「十二人の怒れる日本人」で観た方も、いらっしゃるかと思います。
初演の時には会場のスペースもあり、一部スクリーンに映像を使っていましたが、今回は青山円形劇場に移ったことで映像はありませんでした。
3年の時間があったものの、客席に入ると当時の記憶が蘇り、芝居の進行と共に記憶が先行する感じで舞台を観ていました。
今回はキャスティングが一新され芝居巧者がそろっていることもあり、劇場内を包む空気が張り詰めた感じがして、淀むことなく一気に進んでいきました。
ストーリーは、父親を殺した在日少年に対する最終的な意見を陪審員がまとめているもの。
全員が有罪で一致するかと思われる中、8番から疑問が提示され、一人、また一人と無罪へと判断が変わり、ラストでは・・・。
8番は、土居さん。
台詞量が最も多く、初演の吉沢さんは時々台詞を噛んでいましたが、土居さんも数回。
小柄な土居さんですが、存在感が大きく感じさせます。
大きく対立する、3番 山口馬木也さん、4番 今 拓也さん、7番 エリザベス・マリーさん、10番 村井國夫さん、11番 キム スンラさんとのやり取りが特に印象に残ります。
陪審員と言えども、一般人。
会社経営者もいれば、キャバ嬢もいるし、若者もいれば年配の方も。
それぞれが生きてきた環境も異なり、法のエキスパートでももちろんありません。
途中土居さんが皆に語る台詞が、耳に残りました。
『いくら客観性を持って物事を判断しようとしても、人間が完全に主観から逃れるなんてきっとできないでしょう。
なにかしらの偏見を持ってしまうのも、個人的な感情をい抱いてしまうのも仕方がないことかもしれません。
でも、それは時として真実を歪めてしまう。』
※台詞は、初演の時に戴いた舞台台本からです。
そんなことを頭の片隅に置いて、舞台を楽しんでみてください。
1番 |
松原剛志 |
2番 | 神田敦士 |
3番 | 山口馬木也 |
4番 | 今 拓也 |
5番 | 澤 魁士 |
6番 | 青木結矢 |
7番 | エリザベス・マリー |
8番 | 土居裕子 |
9番 | 井口恭子 |
10番 | 村井國夫 |
11番 | キム スンラ |
12番 | 池田有希子 |
少年 守衛 盆人 |
櫛田祥光 塚越眞夏 菊池千花 掘 さやか 谷 須美子 内田弦輝 町田大和 橋本 薫 大村崇人 |
この演目は,1974年7月23日~7月27日まで、西武劇場で「PARCOディナーショー PM9:55劇場 SHOW GIRL」として上演されたのが最初です。
以降は「SHOW GIRL no.x」として、1988年12月のno.16迄続きました。
作・構成・演出、福田陽一郎さん。
出演は、木の実ナナさんと細川俊之さんでした。
このSHOW GIRLを今回は、脚本・作詞・構成・演出を三谷幸喜さんが一手に手がけています。
出演は、川平慈英さんとシルビア・グラブさんの2人のみ。
演奏は、ピアノ 荻野清子さん、ベース 一本茂樹さん、パーカッション 萱谷亮一さんの3人です。
SHOW GIRLのタイトルをイメージして客席に入ると、ステージは昭和のホームドラマをイメージさせる和室があり、屋根上には物干し台が。
コオロギの鳴き声が響いていて、一体にこれから何が始まるのか?と言う感じでした。
上手から川平さんとシルビアさんが飛びだしてきて、開演です。
オープニングのショーガールのテーマが終わると、シルビアさんから「まずはミュージカル「淋しい探偵」!とのコールが。
たった2人の俳優でのミュージカルが、スタートします。
始まって早々に、展開は予想が付きますが、笑いどころ満載でどんどん進んでいきます。
ある派手な女から、とある地味な女の身辺調査依頼が探偵の元に入ります。
探偵が調査を進めますが、相手を知るには懐に飛び込んで行くことに。
調査が進につれ、地味な女の惹かれ始め・・・。
驚くべき結末に!
(^_^;)
40分ほどの「淋しい探偵」が終わると、川平さんの「It's Show Time!」の声と共に「Sing! Sing!Sing!」が流れます、ベースがウッドベースなのでピアノやドラムと共に一気にテンションが上がってきます。
ここからの曲は、
M09 Sing! Sing! Sing!
M10 Just in Time
M11 Unforgettable
M12 Almost Like Being Love
M13 The Glory og Love
M14 More Than Words
M15 ~メドレー~
恋の奴隷
東京砂漠
未知との遭遇
I get a Kick Out of You
My Girl
My Boy
Maria ~West Side Story
As Time Goes By
恋の季節
Can't Help Falling In Love
予期せぬ出会い ~OH ダディ!
未知との遭遇
The Man I Love
And I Love Her
ONCE IN A BLUE MOON
Your Song
Can't Take My Eyes Off You
Twist and Shout
Suddenly Seymour と続きました。
Jazzナンバーやスタンダードナンバー、昭和歌謡有りと多彩な上に、ダンス有り、川平さんのタップもあり。
楽しさと素晴らしい歌声と演奏に、あっと言う間の1時間でした。
このSHOW GIRLは上演時間が1時間であることも特徴の一つですが、公演時間が早い回で17時開演。
遅いときは、22時開演です。
この謎な開演時間は、その前に「君とならの」終演後の劇場を使うため、こんな時間帯の公演となったようです。
なので、地方公演はないものと思われます。
今回の公演結果次第で、今後の公演が決まるのだと思います。
開演前のロビーではお酒の販売もありましたが、できるならばグラスを傾けながら観たくなる演目でした。
もう一度観に行きたいけれど、チケットが取れそうなのが22時開演ばかりなので、ちょっと悩み中です。
でも、お勧めです!
【脚本・作詞・構成・演出】三谷幸喜
【出演】川平慈英、シルビア・グラブ
【演奏】ピアノ 荻野清子
ベース 一本茂樹
パーカッション 萱谷亮一
休憩20分を含む2時間30分の舞台でしたが、体感的にはそれ以上の時が過ぎていった感じがするものでした。
原作はNHK大河ドラマでも放送された、藤原清衡・家衡の異父兄弟の争いと理想郷としての平泉を作るまでを描いています。
荒ぶる魂でキヨヒラと対立し、古代神アラハバキに魂を預けるイエヒラに、三宅 健さん。
狂気じみたイエヒラを熱演しています。
対するキヨヒラには、片岡愛之助さん。
異父兄弟と言えども、兄弟での凄惨な争い。
愛する妻と母が「キヨヒラを生かすため」に自害し、多くの民の死をも重く受け止め苦悩するキヨヒラを熱演します。
妻とお腹の中の子、母を亡くしたときの慟哭。
イエヒラとの戦う中、誰も死なせたくないと苦悶するさま。
民は生きていればこそ、との思いでアラハバキと対峙するさま。
目に焼き付きいています。
目を閉じて耳を澄ますと、時として石丸幹二さんのように思える事も。
猿の助さんや海老蔵さんほどの台詞の明瞭さや声量がないのが、ちょっと残念かなと感じることも。
新妻聖子さん演じる巫女のカサラが、また良いです。
彼女の澄んだ歌声が、巫女としての予言を神がかりに感じさせます。
コロスとして巫女のような衣装で登場する、一倉千夏さん、上田亜希子さん、坂本法子さん、山崎 薫さんは、時に巫女のごとく、時に民のごとく多くの役を演じます。
野村萬斎さんの演出によるマクベスの魔女のようなポジションですが、俳優の少なさを感じさせないことも凄いと感じました。
更に大きな存在感を持つのが、古代神アラハバキを演じる平 幹二朗さん。
相変わらず、凄いオーラです。
舞台セットは、とてもシンプルです。
生演奏を行うのは、浦田恵司さん、宮野弘紀さん、金子飛鳥さんの3人。
とりわけ、金子さんの演奏するバイオリンの音が、切なくもあり、おどろおどろしくもあり、力強くあり、もう一人の役者がいるかのようにも感じました。
蝦夷として差別されていた陸奥と出羽を理想郷・平泉として作り上げる様は、震災から復興する現在の被災地にも重なるものを感じたりもします。
芝居巧者が揃う芝居は、本当に良いものですね。
今年、私にとって一番の作品にしたい思いです。
シアターコクーンでの上演でしたが、私の中では新国立劇場 中劇場で上演される作品のようにも感じました。
ロミオとジュリエット同様に、再度観に行きたいです。
キヨヒラ イエヒラ ヨシイエ カサラ イシマル ツネキヨ キリ コロス ユウ アラハバキ |
片岡愛之助 三宅 健 益岡 徹 新妻聖子 花王おさむ 松井 工 宮 菜穂子 一倉千夏 坂本法子 上田亜希子 山崎 薫 三田和代 平 幹二朗 |
「ロミオとジュリエット」は、蜷川さんが過去に3回公演を演出を行っています。
1974年日生劇場 市川染五郎さん(現 松本幸四郎)、中野良子さん
1998年さいたま芸術劇場 大沢たかおさん、佐藤藍子さん
2004年日生劇場 藤原竜也さん、鈴木 杏さん
4回目の今回は、過去のものとの一番の違いは、オールメールでの上演となったことです。
しかも、今回の劇場は、客席数はわずか300席ほどで、ステージはおよそ8m×15mほどのコンパクトなものです。
客席以外の通路はもちろん、客席上部の通路も総て使っての上演でした。
劇場内は黒のイメージで、劇団四季のハムレットをイメージする方もいらっしゃるかも知れません。
天井には大きなシャンデリアが吊り下げられ、シーンに応じてセットされます。
ステー上のセットは、ミニマムなものが暗転中にセットされるのみです。
若手の俳優中心にキャスティングしながら、ベテラン勢も加えて要所を締めています。
エネルギッシュな舞台は、順序が逆と言われそうですがウエストサイドストーリーをイメージさせるほどで、前から2列目で俳優の出入り通路脇に座っていましたが、両家の若者たちの乱闘では、迫力に押され思わず身体を避けてしまうほどでした。
蜷川さんの演出ゆえに、序盤で観客いじりもあれば、コミカルな部分も多分にあります。
しかし、それ以上に松岡和子さん訳の台詞は、日本語の美しい響きを存分に楽しませてくれます。
ご贔屓さんへのメッセージに使いたいなんて一瞬考えたりしましたが、冷静になると単なるラブレターになりそうなのでムリですが・・・。
ロミオとジュリエットが互いの思いを伝えるシーンは、上手奥最上部の通路上にジュリエットが、ステージ上にはロミオが。
ジュリエットの背後からロミオに向かうライトは、キャッツのヴィクトリアソロのようで、とても印象的でした。
過去の蜷川さんのオールメールシリーズにも出演されていたジュリエット役の月影悠貴さん、今回は台詞を何度かかんでいたのと、時折イントネーションに違和感をかんじることともあって、ちょっと残念でした。
ラスト、ティボルトの遺体、ロミオに殺され横たわるパリス。
ジュリエットの寄り添い服毒死した、ロミオ。
ロミオの死を知り、短剣で自ら命を絶つジュリエット。
客席も涙しているのが、ハッキリ判りました。
キャピュレットとモンタギューが和解した後、エンディングにはとっても驚かされました。
15分の休憩を含めての3時間15分が、あっと言う間でした。
お時間があれば、ぜひ観ていただきたい作品ですし、私も観に行きたいです。
菅田将暉 月川悠貴 矢野聖人 若葉竜也 平埜生成 菊田大輔 原 康義 青山達三 塾 一久 廣田高志 間宮啓行 大鶴佐助 岡田 正 清家栄一 山下禎啓 谷中栄介 鈴木彰紀 下原健嗣 ハイクラソーナ 後田真欧 小松準弥 佐藤 匠 原 零史 福山翔大 竹村仁志 西村 聡 |
ロミオ ジュリエット マキューシオ ベンヴォーリオ ティボルト パリス 僧ロレンス、僧侶、舞踏会の客 薬屋、僧侶、舞踏会の客、夜警1 モンタギュー、僧侶、舞踏会の客 エスカラス大公、僧侶、舞踏会の客 キャピュレット ピーター 乳母 キャピュレット夫人 モンタギュー夫人、舞踏会の客、夜警2 僧ジョン、僧侶、キャピュレット家の若者 サムソン 僧侶、キャピュレット家の若者、パリスの小姓 エスカラス大公の供、舞踏会の客、夜警3 グレゴリー エイブラハム モンタギュー家の若者 モンタギュー家の若者 バルサザー モンタギュー家の若者 キャピュレット家の若者 |
初日公演に行ってきました。
初めての演目でしたが、とても楽しめました。
早々のタイムリーなお笑いで、掴みはOKでした。
たくさん笑って、ダンスや歌に、亜早実さんがリフトされるシーンもあって驚かされました。
ストーリーは早々に判ってしまいましたが、最後は泣かされました。
途中、タップダンスや拍子木?での効果音的なパフォーマンスも良かったです。
気付けば、あっと言う間の2時間20分(休憩なし)でした。
四季時代では見られなかった、亜早実さんのダンスにも見入ってしまいました。
亜早実さんの幸田は、望月と婚約をしているとは言え、役柄上も若いですね。
あまり違和感は感じませんが、取材メモを取る姿がちょっと幼過ぎるかなという感じでした。
タイトルの「0号」も終盤で、やっと意味が解りました。
初めて観る劇団でしたが、亜早実さんの出演がきっかけで観ることができて良かったと思いました。
もう一公演、チケットを取っているので、細かいところも楽しみたいと思っています。
まだチケットが取れる公演がありますので、ご興味を持たれたらぜひ観てください。
東京公演(東京芸術劇場 シアターウエスト)
7月19日(土) 14:00/19:00
7月20日(日) 14:00/19:00
7月21日(月・祝) 13:00/17:00
大阪公演(大阪ABCホール)
7月25日(金)19:00
7月26日(土)14:00/19:00
7月27日(日)14:00/19:00
7月28日(月)18:00
■キャスト
西川康太郎、石黒圭一郎、鈴木ハルニ、伊藤今人、中山貴裕、菊池祐太、
伊藤亜斗武(以上、ゲキバカ)
村田洋二郎、田中良子(以上、AND ENDLESS)、三枝奈都紀、
谷野まりえ(PEOPLE PURPLE)、福地教光(バンタムクラスステージ)、
浜口望海(STAR★JACKS)、石井亜早実、一川幸恵、岸下香、
山崎涼子、佐藤雅美(PLANETS Dance Company)、上野みどり、
東千紗都(匿名劇壇)、多賀優、他
■チケット
一般(指定)4,000円
学生(指定)3,000円
チケット申込は、こちらから。
(東京公演) http://ticket.corich.jp/apply/55636/007/
(大阪公演) http://ticket.corich.jp/apply/55637/007/
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後藤 千代子 板東鶴三郎 菊田 マキダ監督 みっちゃん 幸田 遠山やんす さぶ よね ケンちゃん 望月 武 山田 老千代子 老後藤 |
村田洋二郎(AND ENDLESS) 三枝奈都紀(SOS Entertainments) 浜口望海 (STAR★JACKS) 西川康太郎(ゲキバカ) 鈴木ハルニ(ゲキバカ) 谷野まりえ(PEOPLE PURPPLE) 石井亜早実 石黒圭一郎(ゲキバカ) 伊藤亜斗武(ゲキバカ) 一川幸恵 菊池祐太 (ゲキバカ) 福地教光 (バンタムクラスステージ) 伊藤今人 (ゲキバカ) 田中良子 (AND ENDLESS) 中山貴裕 (ゲキバカ) 上野みどり 岸下 香 佐藤雅美 多賀 優 東 千紗都 山崎涼子 |
2月に劇団四季を退団した石井亜早実さんの、退団後最初の舞台を観てきました。
今回の舞台「ラフカット」とは、Webサイトによれば、エネルギーをもて余している役者に、力試しの場を提供していこうというプロジェクトです。
荒削りであっても可能性を秘めた役者との出会いを求めて、プロデュース公演やワークショップなどを行っているものだそうです。
脚本家には、第一線で活躍されている方々が名を連ねていて、実際にオーディションにも立ち会われているそうです。
今回上演されたのは、
第一話「アンデスの混乱」(脚本:鴻上尚史、演出:堤 泰之)
第二話「13000/2」(脚本:ケラリーノ・サンドロビッチ、演出:堤 泰之)
第三話「洞海湾」(脚本:松尾スズキ、演出:堤 泰之)
第四話「紅葉狩り」(脚本・演出:堤 泰之) の4作品です。
亜早実さんは、この中の13000/2に、イメクラ嬢リエ役で出演しています。
ストーリーは、とあるイメクラの待合室を舞台に、店で働く女の子たちや、出入りする客たちとの奇妙な日常をスケッチしたものだそうです。
ちなみに、正確なタイトルは
13000
2 です。
イメクラの利用料13,000円を、店とイメクラ嬢とで折半しているという意味だそうです。
四季では有り得ない設定だけに、最初に登場した時には「えっ!?」という感じでした。
他のイメクラ譲渡は違い、ツンとして冷めた感じのイメクラ嬢です。
店長代理のバイトの男の子や、ライバル店の店長。
人気のイメクラ嬢であり劇団員の女の子、その子を指名する客、客の男性の彼女=リエの妹(
実は、リエがイメクラ嬢をする理由が・・・)な人間たちがドタバタと。
ケラさんの作品だと感じさせる面白さでした。
他の作品では、将来性を見込まれた若手も多いので、上手い俳優もいれば、勢いの方が上回っているような俳優も。
メインでいても、台詞が聴き取り難かったり・・・。
そんな中で、亜早実さんは魅力的でした。
終演後、少しだけお話をできましたが、いつもの笑顔の亜早実さんでした。
今後、様々な舞台にチャレンジして欲しいですし、楽しみです。
今後のスケジュールです。
7月17日~21日 東京芸術劇場 シアターウエスト
7月25日~28日 大阪ABCホール
ゲキバカ「0号」http://<wbr></wbr>gekibak<wbr></wbr>a.com/n<wbr></wbr>ext_sta<wbr></wbr>ge/
チケット指定席4,000円(発売中です)
9月28日~10月14日 青山劇場
10月18・19日 大阪・オリックス劇場
ブロードウェイミュージカル「On the Town」※レナード・バーンスタイン作曲です
http://<wbr></wbr>www.ont<wbr></wbr>hetown.<wbr></wbr>jp/
チケットは、8月下旬発売予定
キャストは、坂本昌行、長野 博、井ノ原快彦、真飛 聖、樹里咲穂、シルビア・グラブ他
ご興味を持たれた方は、ぜひ。
13000
2
岩崎 生沼佑樹
成田 山口大助
タケオ 入慶田本朝敬
倉品 道山 賢
店長 山家雅人
リエ 石井亜早実
トモコ 柏尾志保
アキ 廣川真菜美
アケミ 祖父江桂子
ヒトミ 田代由希子
キョウコ 中島桃子
マリ 磯崎美穂