帝国劇場で開催された、ミス・サイゴンの製作発表に参加してきました。
スケジュールの都合で、市村さんと池谷さんが途中で退席されたのが残念ですが、披露されたナンバーに耳を傾けていると本編を観たくなってきました。
披露されたミュージカルナンバーは、
サン・アンド・ムーン/笹本玲奈さん、原田優一さん
世界が終わる夜のように/知念里奈さん、上野哲也さん
モーニング・オブ・ドラゴン/神田恭兵さん、アンサンブルさん
命をあげよう/昆 夏美さん
アメリカン・ドリーム/駒田 一さん、アンサンブル さん
以上、5曲です。
開幕が、待ち遠しいです。
ミス・サイゴン(帝国劇場)
プレビュー公演 7月21日~7月24日
本公演 7月25日~8月26日
今年6月から7月にかけてシアタークリエで行われる「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」の製作発表会見にオーディエンスとして参加してきました。
東宝系の製作発表会見は、初の参加です。
受付を済ませ、デスク上に置かれたシアタークリエのチケット封筒から自分の好きなものを取り、印字された席へ着席。
プレスは、およそ30名ほどでした。
12時過ぎに、時間通り会見スタートです。
出席者の席は、下手から翻訳・訳詞・演出の荻田浩一さん、菊地美香さん、新妻聖子さん、松岡 充さん、福井晶一さん、今井清隆さん、彩吹真央さんです。
今回の会見では、松岡さんだけがリーフレットと同様の機長の制服姿で登場しました。
まずは、自己紹介を兼ねての挨拶。
この後の個別のトークは、荻田さん、松岡さん、福井さん、新妻さん、菊地さん、彩吹さん、今井さんの順です。
荻田:日本初演であり、印象に残るエンターテイメントにしたい。
まだ何も出来ていないので、このメンバーと共に無事に着陸(松岡さんが機長の服を着ているため)したいと思う。
松岡:16歳から21歳のフランクを31歳の私が演じるので・・・、緊張しますね。
父親が東宝の大株主なので、大役を貰っていると思われるのは癪なので頑張ります。
福井:良くできたストーリーで、実話と知り驚いた。
楽しくて、最後は泣けるストーリーで、豪華なメンバーと出来ることを幸せに感じます。
新妻:出演決定後に映画を観たが、映画のマジックに引き込まれた。
そのミュージカル作品を、美味しいものを作りそうな荻田さんがどうクッキングしてくれるか、ワクワクしています。
菊地:尊敬する新妻聖子さんとのWキャストに驚き、楽屋で泣いたそうです。
パワーを貰いながら、諸先輩方の真似できるところはマネをして、自分をステップアップできるように頑張る。
彩吹:出演決定後に作品を観て、良くできた作品であると実感した。
今井さんの父親と、自分の母親がいての松岡さんがいると考え、新しいチャレンジとして頑張りたい。
今井:Jazzy、Rock調、バラード系と素敵な音楽があり、ショーナンバーもあるので、ダンサーな一面も見せられるんじゃないか。
オーディエンスから寄せられた質問から。
Q1 1日だけ違う職業に就くとしたら、どんな職業か?
荻田:別荘の管理人。
ぼーっと出来て、人のいない時間にのんびりできそう。
松岡:教師。
高校の英語の教員免許を持っているが、英検は4級。
参加者から一斉に驚きの声が上がりました。
福井:大リーガーでスタジアムで活躍したい。
高校球児でショートと言う話に、松岡さんも野球をやっていたと。
新妻:アイドル。
東京ドームで歌って踊りたい。
松岡さんから「今でも、みんなのアイドル!」
菊地:男に生まれ変わったら、野球選手。
今のまま職業が変わるなら、パン屋。
彩吹:子供が好きなので、保母になりたい。
今井:ISSの船長になった人に憧れている。
司会の女性が「野口さん」と言った時「若田さんでしょう」と私が思うのと同時に、観客からも「若田さん」との呟きが起きていました。
後から、訂正が入りました。
Q2 追う方と追われる方では、どちらか?
荻田:追われたいと思うが、仕方なく追う方。
松岡:追う方。
目的に対して追う方が良い。
福井:追う方。
しつこいと言われている、蠍座の人間なので。
それ以上は、聞かないでください。
新妻:天秤座なので、追う・追われるはバランス良く。
菊地:射手座なので、俄然追う方。
彩吹:双子座O型なので追う方ですが、素敵な人に追われたい。
今井:追われると引いてしまうので、追う方が良い。
Q3 これだけは誰にも負けないという隠れた才能は?
荻田:出来ていない台本を隠すのが得意。
松岡:隠すことができず、全部出してしまうからない。
パンの天然酵母か、イースト菌かは、食べて判別できる。
福井:悩みながら、小学校から高校までやっていた野球で、全ポジションできること。
新妻:レストランの外観とメニューボードを見て、美味しい店かどうかが判る。
菊地:何処でも寝られる。
彩吹:私も、何処でも寝られる。
朝、目覚めた時に時刻が判る。
今井:何処でも寝られる。
人一番、緊張する。特に、舞台初日。
Q4 人生で一番逃げ出したかった出来事は?
荻田:今。
人前に出る仕事ではないので、これほどの人がいる場から逃げ出したい。
松岡:昨年のサッカーのチャレンジカップで、国家独唱をした時。
緊張のあまり、震えて歯がガチガチとなった。
福井:昨年のレ・ミゼラブルの出演直前の3月5日にアキレス腱を断裂してしまい、前日に戻りたかった。
松岡さんから、「どうしたの?」「何で切れたの?」「何を踏み込んで?」等々突っ込みが重なり、「もう良いですか?」と福井さんがストップをかけてました。
新妻:漢字の読み書きが若干苦手なことがあり、「春原」さんと言う方を「はるはらさん」と呼んでいたところ、本当は「すのはら」さんだったと知った時。
菊地:出演作のパネルに自分の決め台詞と名前を書いて帰宅したら、字を間違えたことに気付いたこと。
松岡さんから、何を間違えたかの質問あり。
「根性」を「根生」と書いてしまったそうで、後から立心偏を書き足したそうです。
彩吹:宝塚時代に、スリッパで舞台に出てしまったこと。
長袴を着用しているシーンだったので、腰を落として足下を見えないようにしたそうです。
今井:エレベーターでおならをしてしまったら、次のフロアで人が乗ってきてしまったこと。
プレスからの質疑応答
Q1 荻田さんに「映画をミュージカル化する上で、一番の見せ所は?」
自分の恋人に半生を見せるショーなので、実話なのでリアリティがありながらのファンタジーであるところ。
Q2 出演者に「演じられる役どころについて、少し掘り下げて」
松岡:実話なので、誰かの幸せに昇華させることを念頭に置いた嘘。
福井:なぜ犯罪に手を染めたか、劇中で引き出しいければ。
新妻:結婚寸前まで行くが、切ない役。
恋は盲目なところや、人を真っ直ぐに愛するところ。
菊地:真っ直ぐで若くて無知な分、彼を追い続けながらも最後は自分で手放す時に歌うナンバーが楽しみであり、ブレンダを表現する大きなナンバーなので、新妻聖子さんと同じような思いながら違うアプローチができるか。
彩吹:幸せな家庭の妻ながら、妻であり母である前に女性なんだと言うところ。
今井:妻との仲が悪くなるのがフランクの犯罪の原因となるが、親子の絆の深さを演じていきたい。
Q3 荻田さんへ「今のスタッフに寄せる期待は?」
新妻さん以外は共に仕事をするのは初めてなので、すごく楽しみ。
出身もみな違う人達が顔を揃えていて、他民族国家アメリカのようで、賑やかさが舞台に繋がっていくと良いと思う。
以上で、オーディエンス向けは終了となり、プレス向けのフォトセッションと囲み取材になりました。
日本初演のためもあると思いますが、楽曲披露があれば更に良かったと思います。
こんな感じでしたが、松岡さんが他人の話にも割り込んでくるうえ、どこまでが本当の話か判らない状況でしたが、ペテン師の役所をここでも発揮していたのでしょうか?
ちなみに、父親の大株主も、英語の教員免許もウソのようです。
オーディエンスなので、プレスリリースは貰えず。
このために作ったという、ペーパーキューブ(3mmくらい)とDM用のポストカードが参加記念品でした。
キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
2014年6月21日~7月13日
シアタークリエ
詳細は、こちらから。
2014年7月16日
名古屋 愛知県芸術劇場 大ホール
2014年7月18日~20日
大阪 シアター・ドラマシティ
ちょっとだけ昨年を振り返ってみると、なかなか充実した1年でした。
観劇した演目は、
劇団四季関係
美女と野獣[夏]
はだかの王様
キャッツ(広島)・(静岡)
ライオンキング[春]・(大阪)
サウンド・オブ・ミュージック[秋]・(名古屋)
この生命誰のもの(自由劇場)
オペラ座の怪人[海]
ハムレット(自由劇場)
リトルマーメイド[夏]
ジョン万次郎の夢(自由劇場)
桃次郎の冒険(全国)
南十字星[秋]
鹿鳴館(自由劇場)
異国の丘[秋]
人間になりたがった猫(自由劇場)
夢から醒めた夢[秋]
WICKED[海]
SONG & DANCE 60 感謝の花束(京都)
コーラスライン(自由劇場)
李香蘭[秋]
SONG & DANCE 60 ようこそ劇場へ[秋]
JCS エルサレムバージョン(自由劇場)
JCS ジャポネスクバージョン(自由劇場)
マンマ・ミーア![秋]
ふたりのロッテ(自由劇場)
四季以外
音のいない世界で(新国立劇場 小劇場)
祈りと怪物 蜷川バージョン(シアターコクーン)
シラノ(日生劇場)
わが町(俳優座劇場)
教授(シアターコクーン)
マクベス(世田谷パブリックシアター)
鏡の法則(東京スクールオブミュージック専門学校)
LOVE LETTERS(PARCO劇場)
三月花形歌舞伎/一条大蔵譚(新橋演舞場)
趣味の部屋(シアターコクーン)
ペテン師と詐欺師(東京芸術劇場 シアターウエスト)
今ひとたびの修羅(新国立劇場 中劇場)
ヘンリー四世(さいたま芸術劇場)
レ・ミゼラブル(帝国劇場)
うかうか三十、ちょろちょろ四十(紀伊國屋サザンシアター)
盲導犬(シアターコクーン)
10ミリオン マイルズ(新国立劇場 小劇場)
ジャンヌ(世田谷パブリックシアター)
OPUS/作品(新国立劇場 小劇場)
ヴェニスの商人(さいたま芸術劇場)
かもめ(シアターコクーン)
みんな我が子(テアトルBONBON)
それからのブンとフン(銀河劇場)
Ordinary Day ~なにげない日々~(上野ストアハウス)
トラブルショー(光が丘IMAホール)
マクベス(シアターコクーン)
On The Stage ークランク★インー(東京芸術劇場 シアターイースト)
どの演目をどの程度リピートしているかは、想像にお任せします。
今年はどんな演目を観られるのか、楽しみです。
半年ぶりのレミゼ凱旋公演です。
前回、いろいろなアクシデントが続いたため、開幕前の熱が一気に冷めてしまいました。
その後、各地で公演を重ねたことで変わったところも多いかなと思いながら、1公演だけチケットを取っていました。
初の前方席だったこともあり、俳優のみなさんの表情が手に取るように判り、作品の世界に早々に引き込まれてしまいました。
オフマイクの声も、なかなか興味深いものでした。
私としては、ジャベールよりもバルジャンが似合っていると思う福井さんも、良い表情をしていて、改めてバルジャンがピッタリだと感じました。
で、福井さんの歌声ですが、ちょっと気になることが。
先ずは歌声。
全体的には問題ないのですが、一幕の『裁き』のラスト「俺は、24653~♪」が6辺りから声が割れ始め、絞り出すような絶叫のような感じで短く3!で終わってしまいました。
二幕『彼を帰して』では、歌い始めのファルセットが声も細く、少し不安定な感じもしました。
歌いあげるところでは違和感を感じなかったので、喉に負担が掛かっている状態なのかも知れませんね。
今さらながらですが、エピローグで「神よ祈りを聞かせ給え。あたなの御国へ、今こそ召し給え。あなたの御国へ。」が、「今こそ帰して」と歌っているのに気付きました。
今回の新演出から、変わったのでしょうか?
自分が本当に父ではないことをコゼットに告げるシーンは涙声にも聞こえ、とても良かったです。
そう言えば、このシーンも開幕直後は変わりましたが、1ヶ月後くらいには以前に戻っていたにを記憶しています。
いずれにしても訳詞なので、演出家がどう解釈するかと言うことなんでしょうが、観客にとっては大きくイメージが変わってくると思うのですが・・・。
対する川口さんのジャベールも、熱いジャベールでした。
私としては、語るように文節毎に切れる歌い方が、ちょっと苦手です。
ロングローンは歌いあげますが、シーンによっては以前の岡 幸二郎さんのように歌いあげて欲しいところです。
何だかんだ言いながらも、好きな演目に変わりはありません。
今になって、もう一公演取っておけばと悔やまれます。
27日の千秋楽を無事に迎えることができますように!
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ジャン・バルジャン | 福井晶一 |
ジャベール | 川口竜也 |
エポニーヌ | 平野綾 |
ファンテーヌ | 和音美桜 |
コゼット | 青山郁代 |
マリウス | 田村良太 |
テナルディエ | KENTARO |
マダム・テナルディエ | 森公美子 |
アンジョルラス | 杉山有大 |
司教 | 北川辰彦 |
工場長 | 石飛幸治 |
バマタボア | 宇部洋之 |
グランテール | 丹宗立峰 |
フイイ | 神田恭兵 |
コンブフェール | 原慎一郎 |
クールフェラック | 高舛裕一 |
ジョリ | 篠田裕介 |
プルベール | 杉野俊太郎 |
レーグル | 持木悠 |
バベ | 櫻井太郎 |
ブリジョン | 北村がく |
クラクスー | 萬谷法英 |
モンパルナス | 西川大貴 |
ファクトリーガール | 池谷祐子 |
買入屋 | 般若愛実 |
かつら屋 | 三戸亜耶 |
マダム | 吉川恭子 |
女 | 浅野実奈子 |
女 | 藤咲みどり |
女 | 石田佳名子 |
女 | 穂積由香 |
女 | 岡井結花 |
女 | 松本ほなみ |
ガブローシュ | 松井月杜 |
リトル・コゼット | 木村青空 |
リトル・エポニーヌ | 武田有紀子 |
とても楽しめました。
彩の国シェイクスピア・シリーズ第28弾は、オールメールのヴェニスの商人です。
主役のシャイロックは、市川猿之助さん。
猿之助さんと言うと、2010年の「じゃじゃ馬馴らし」でも蜷川さん演出のオールメールで出演していて、この時には市川亀治郎で資産家の娘・キャタリーナを演じていました。
更には、2007年の「NINAGAWA十二夜」のMaria役を麻阿として演じていました。
今回は、老ユダヤ人シャイロックを熱演してくれました。
公演中、笑いを取ることも多かったのですが、時折見せる歌舞伎の仕草がなかなかのもので、客席も拍手で応えていました。
ここぞというシーンでの発声も、歌舞伎役者ならではという感じです。
圧巻だったのは、終盤。
証文を盾にアントーニオたちに迫るシーンや、ポーシャ扮する法学者の裁定を受けたシーンは見事でした。
客席の上手通路に降り去っていくのですが、途中様々な思いを表情に込め立ち尽くします。
私の数列前だったのですが、その気迫に圧倒されそうでした。
猿之助さんのお隣に座っていた年輩の男性は、気迫に押されていたようです。
思わず「澤瀉屋!」と声を掛けたくなりました。
この気迫は、同じく2008年のさいたま芸術劇場での「リア王」の平 幹二朗さんの演技を思い出しました。
ポーシャを演じた中村倫也さんは、声が女性的で雰囲気的にも似合っていました。
本来男性ゆえに、法学者に変装した時点での演技も、なかなかのものでした。
ラスト、バザーニオを自宅で迎え、事情を明かしたとき、付け髭が汗のためか半分くらいが?がれていたのには笑ってしまいました。
バサーニオの横田栄司さんは、蜷川さんの作品にはお馴染みの俳優ですが、こちらも熱演していました。
石井愃一さんは、思っていた存在感を感じなかったのは、猿之助さんたちの存在があったからでしょうか?
アントーニオの高橋克実さんは、鬘と髭をつけたイメージに、最初は他の人かなと思えてしまいました。
でも、普段のイメージとは違い、こちらも予想以上に良かったです。
ネリッサ役の岡田さんは、イメージ的にも想定外でしたが、大いに楽しませてくれました。
こちらも、もう一度観たい演目になりました。
テレビ放送も行って欲しいです。
ヴェニスの商人 さいたま芸術劇場 | |
シャイロック ポーシャ バサーニオ ジェシカ/シスター グラシアーノ/僧侶 老ゴボー/デューパル/僧侶/シスター/高官 アントーニオ ヴェニスの公爵/僧侶/モロッコ大公の従者 モロッコ大公/僧侶/高官 アラゴン大公/僧侶/シスター/高官 ソラーニオ/僧侶 ネリッサ ランスロット・ゴボー/僧侶/シスター サレーリオ/僧侶 ロレンゾー/シスター ポーシャの召使い/僧侶/楽師/シスター/高官 アントーニオの召使い/僧侶/シスター/ バサーニオの従者/高官 ステファノー/僧侶/シスター/バサーニオの従者 ポーシャの侍女/アラゴン大公の従者/牢番/高官 バルサザー/僧侶/シスター/高官 僧侶/モロッコ大公の従者/ポーシャの侍女/ シスター/高官 リオナード/僧侶/シスター/ポーシャの侍女/ アラゴン大公の従者/高官 僧侶/モロッコ大公の従者/ポーシャの侍女/ シスター/高官 楽師(アコーディオン)/僧侶 |
市川猿之助 中村倫也 横田栄司 大野拓朗 間宮啓行 石井愃一 高橋克実 青山達三 手塚秀彰 木村靖司 大川ヒロキ 岡田 正 清家栄一 新川將人 鈴木 豊 福田 潔 市川段一郎 鈴木彰紀 隼太 内田健司 坂辺一海 白川 大 丸茂 睦 |
現在、世田谷パブリックシアターで、笹本玲奈さん主演で上演されているものです。
ジャンヌと言うと、ジャン・アヌイの「ひばり」を思い浮かべる方も多いのではないかと思います。
こちらのジャンヌは、イギリスの劇作家バーナード・ショーの原作を、鵜山 仁さんが演出したものです。
アヌイは法廷劇という形態で、ジャンヌが神の声を聴くところから始まり、火刑に処される直前でシーンを止め、シャルルの戴冠式を行う迄を描いています。
対するバーナード・ショーは、ボードリクールのロベールの元をジャンヌが訪れるシーンから始まります。
神の声を受けたジャンヌの、小さな奇跡のエピソードの始まりでもあります。
ロングの金髪のジャンヌは、可憐です。
この辺りは、笹本さんのイメージにとても合っていると思います。
やがて馬や男の服を調達したジャンヌがシャルルの元へ行き、変装したシャルルを瞬間的に見分けるエピソードは、「ひばり」と同様に描かれています。
シャルルを説得し、オルレアンを取り戻したジャンヌは、次第に周囲から孤立し始めます。
教会にも国家の力にも屈しないジャンヌが、恐れられ、妬まれ、疎まれたためです。
ここまでは、内容の差はあるものの「ひばり」と同様の展開ですが、ここから先の商況裁判の描写が大きく異なってきます。
「ひばり」では異端審問官から、強い異端者としての追求が行われます。
「ジャンヌ」では、英国の従軍神父ジョン・ド・ストガンバーの火刑を求める追求を、司教コーションや異端審問官ジョン・ルメートルがジャンヌを説得し保護する形に進めています。
その結果火刑は免れたものの、終身刑を言い渡されたジャンヌは服従を覆し、火刑に処されます。
ここからは、「ひばり」と同様です。
この後に「ひばり」ではラ・イールが駆け込んできて火刑を中止させ、シャルルの戴冠式を執り行い幕が降ります。
バーナード・ショーが描いたラストは清水邦夫の「楽屋」のように、死後数年経った後、ジャンヌや法廷での司教達が集い、ジャンヌの復権の様子を傍観者的に描いています。
「ひばり」を観た人間には、余計な演出にも見えます。
フランス人ではなく英国人の描いたジャンヌは、民意に逆らえなかった権力者達への皮肉と若い娘に跳ね返された英国のプライドを考えてのものだったのでしょうね。
ストーリー的には、このラストのシーンは正直言って私も不用に感じます。
今回のキャスティングは、笹本玲奈ちゃんもさることながら、周囲を固めるベテラン勢が
味のある渋い演技をしていて、とても良かったです。
法廷での悩み苦しむジャンヌの姿は、私としては松たか子さんの方がイメージに合っている気がします。
もう一度、観たいです。
ジャンヌ 世田谷パブリックシアター | |
ジャンヌ
ウォリック デュノア シャルルの小姓 ラドヴニュー(修道士マルタン) シャルル ジル・ド・レエ(青髭) デュノアの小姓/ド・クールセル プーランジェ ジョン・デスティヴェ(告発官) ジョン・ド・ストガンバー 賄方/イギリス兵 大司教 ラ・イール/フロックコートの紳士 ラ・トレムイユ/死刑執行人 ロベール/ジョン・ルメートル(審問官) コーション |
笹本玲奈 今井朋彦 伊礼彼方 大沢 健 浅野雅博 馬場 徹 石母田史朗 金子由之 今村俊一 酒向 芳 石田圭祐 新井康弘 小林勝也 中嶋しゅう 村井國夫 |
リハーサルは、中村 伝さん、林さん(音楽担当)、川原さん(ダンスキャプテン)が指示。
「月月火水木金金」の手旗のシーンからで、川原さんからの指摘・指示が。
「我ら海の男たち」と言う意味の手旗信号なんですね。
1人が間違えると目立つので、僅かな形の違いも目立つので注意すること。
シンガーのみで、「あ~さだ~、よあけ~だ~♪」。
若狭が漲っているのは池田さんだけなので、表情を意識してとの指示・
ダンサーさんに「顔が下を向かないように」の指示の元、シンガーさんとの合わせ。
女性アンサンブルさんが加わり、音を重ねて通し。
林さんの指示の元、「命名」のシーン。
女性アンサンブル6名で、日本語の「李香蘭~♪」のシーンと中国語での「ri shang ran~♪」のシーン。
日本語では、丁寧さと共に意識を前面に出すように。
中国語では、shangのngの発音を意識することと、他の人の音をしっかり聴いて合わせることという指示がだされていました。
質問タイムは、司会 中村 伝さん、芝さん、樋口さん、青山さん、波多野さん、山下さん。
1.最近はまっていることは?
芝:京都ソンダン以来稽古漬けなので、稽古かな?
山下:中学野球部以来の坊主頭で、池田さんから刈ってもらったそうです。
2.敵味方の演じ分けで意識していることは?
芝:杉本役ながら、冒頭から「殺せ殺せ、川島芳子!」と歌っています。
今回公演では、「殺せ殺せ!」の歌詞で繰り返し稽古をしたそうです。
中国人の立場での憎しみが足りないと、演出家の指示だそうです。
青山:早変えが多く、特に若手は袖にいる時は着替えていて、考える余裕
もない。
波多野:出トチリがないよう懸命だそうです。
3.マニアックな1シーンは?
青山:「芝さんを捜せ」
コミカルなダンスシーン。
特に、満映のシーンや、玉林のキンちゃん跳びだそうです。
初代玉林の芝さんから、たまたまやったものにOKが出て、以来受け
継がれているそうです。
4.本番前に験担ぎ的にやることはありますか?
波多野:「人」文字を呑み込んでいるそうです。
女性アンサンブルはコーラスや香蘭の羽を合わせているそうです。
5.男性陣の髪型について
山下:稽古で一度丸刈りにしたそうです。
髪の長さで階級が判るそうです。
山下さんは6mmで、関東軍は9~12mmだそうです。
公演中の伸びたら、もう一度丸刈りにするかもとのことでした。
6.芝居中に(舞台上で)感動したことは?
樋口:見とれてしまうこと。
芝:感動と言うよりも、感情移入で涙が出そうになる。
7.戦争をテーマにしているが、オンオフの切り替えは?
青山:繰り返し演じているうちに、冷静になっている。
テレビなどの戦争テーマの方が、感情的になるそうです。
芝:思い入れが加わるよりも、淡々と演ずる方が適切に伝わる。
以上で、質問は終了です。
質問を採用された方には、前日に撮影をした写真にサインが入ったものがプレゼントされました。
サインはないものの、採用者へのプレゼントと同じ写真が、参加者にも配布されました。
初日のキャストに惹かれて、8日のチケットを待てずに前予をしてしまいました。
劇場に着くと、劇場前の通路には両脇に四季の営業さんが並んでいました。
エントランス脇にはテーブルが置かれ、プログラムが山積みになっていました。
その中には、自民党の石破幹事長の姿も。
プログラムや資料の入った四季の茶封筒を手にした人が、大勢いました。
暗転すると、テンションが上がるのを感じました。
オープニングでは、特に違和感を感じませんでした。
安東さんのグレッグが、妙に似合っているなとか、髪の色や髪型で別人のようなイメージの萌ちゃんとか、あかりちゃんの華奢なディアナが目に留まっていました。
異変に気付いたのは、シーラのシーン。
シーラが一歩前に出てスポットが当たった時、薄暗い中を田邊ポールが上手にはけていきました。
「えっ、こんなシーンだったかな!?」と思いながらも、田邊さんがいなくなり、1人分ポッカリ空いたままシーンは進んでいきました。
At The Balletが終わり全員がラインに戻るとき、オペラ座のハンニバルでのクリスティーヌのように何事も無かったように列に戻ってきました。
何があったんだろうと思っていましたが、その後もダンスシーンになると同様に袖にはけてしまい、徐々に足の運びが見ていても不自然になっていきました。
そんなこともあってか、ポールの告白のシーンがいつもよりも緊迫感が強く、思わず涙が溢れてきてしまいました。
ザックがステージに上がってくる前、両足を揃えて立っていますが、心なしかふらつきかけている感じさえしました。
最終オーディションのシーンは、観ている方も緊迫感を感じました。
スムーズさを欠く動きの中で、ケガをするシーンです。
下手をすると、本当に負傷しかねない状況ですから。
ラリー達に抱えられて運ばれるときも、緊張感が溢れていました。
結局、ワンのシーンにも不在でした。
最後に客席に礼をするときになって、上手から田邊さんが登場し、一番端で礼をしていました。
袖にはけるまでの僅かな距離でも、足を引き摺るような感じでした。
大事に至らないことを願います。
ザック 脇坂さん
マンマ・ミーア等で気になった台詞は、私にはあまり気になりませんでした。
初の脇坂ザックは、田邊さんの件もあり、今一つ印象が薄くなりました。
マイク 鎌滝さん
洋一郎クンのイメージが強く残っているためか、ちょっと物足りなさを感じてしまいました。
グレッグ 安東さん
いや~、イメージピッタリです。
ただ、自己紹介をしているときに安東グレッグを見つめる道口ボビーの目が心なしか厳しい目に見えたのは私だけでしょうか?
シーラ 増本さん
相変わらず安定していますね。
タップコンビネーションの時、「嘘くさい笑顔じゃなく・・・」の所でのわざとらしい極端な笑顔はなくなりました。
ボビー 道口さん
男声の中で1人、低く通る声を響かせていました。
ジュディ 相原萌さん
金髪のウィッグだけで、イメージが変わりますね。
立ち位置が右足に重心をかけているのか、やたらとビビにくっつくように立っているのが、ちょっと気になりました。
恒川さんとはちょっと違いますが、私は好きなイメージです。
リチー 岩崎さん
西尾さんや松島さんのような、やんちゃな感じが少ないのかな。
アル 三宅さん
それほどクリスティントが好きでもなさそうな感じが・・・。
菊池さんや川口さんの方が、上手かったかなと。
クリスティン 古田さん
Sing!の時、あがり性の落ち着きの無さが、もう少し出ていると良いのかな・・・・。
ヴァル 鳥原さん
石塚さんのヴァルが好きだったのですが、鳥原さんも良い感じです。
マーク 山本さん
モンタージュでの怖いくらいの懸命な表情と、コミカルな部分の幅が良いです。
ディアナ あかりちゃん
熊本さんも細かったですが、すっごく華奢な感じです。
Nothingの「こんちくしょう!」な感じは、熊本さんの方が上手いかなと感じました。
対照的に、「愛した日々に悔いはない」のシーンは、感情が胸に飛び込んでくる感じで胸が熱くなりました。
あかりちゃん自身、歌いながら泣いているようでした。
最終選考で名前を呼ばれて一歩前に出て時、ザックの訂正に熊本さんは抵抗気味に戻っていたと記憶しているのですが、割と素直に戻っていました。
ロイ 渡久山さん
なにゆえに、落ち組なんでしょうね?
ロイス 稲葉さん
新保さんで何度も観ていたため、彼女のイメージが残っています。
稲葉さんもバレエのダンサーさんと言う印象ですが、斉藤美絵子さんや小川美緒さんのようなバレエ独特の柔らかさがあまり感じられないのが、違和感にも感じてしまいました。
トリシア 大橋さん
座席のポジションのため対角線的に観えるので、ソロの時は観にくい感じだったのですが、ちょっと動きも歌も固い感じでした。
今回最初の舞台は、思わぬ所でリアルな緊迫感に包まれてしまい、ドキドキの舞台となってしまいました。
願わくば、こんな形での緊迫感はあって欲しくないです。
ザック : 脇坂真人
ラリー : 影山 徹
ダン : 小野功司
マギー : 和田侑子
マイク : 鎌滝健太
コニー : 高野 唯
グレッグ : 安東 翼
キャシー : 坂田加奈子
シーラ : 増本 藍
ボビー : 道口瑞之
ビビ : 出口恵理
ジュディ : 相原 萌
リチー : 岩崎晋也
アル : 三宅克典
クリスティン : 古田しおり
ヴァル : 鳥原ゆきみ
マーク : 山本 道
ポール : 田邊真也
ディアナ : 谷口あかり
フランク : 岡田匡平
ロイ : 渡久山 慶
トム : 小川純弥
ブッチ : 小林 唯
ビッキー : 中山理沙
ロイス : 稲葉菜々
トリシア : 大橋美絵
7月21日の初日に、驚かされたのがつい先日のようです。
お盆明けに土居さんからはるちゃんにチェンジして、誰もが目を見張りました。
その間、土居さんはどうしていたのか?
今日の舞台を観て、印象が大分変わりました。
以前と比べると、表情も豊かになり、歌声も伸びていて、はるちゃんのマコをよく見ていたのかなという印象を受けました。
それでも、『お母さん、直ぐ行くからね!』の「行くからね」が裏返りかけたり、地声での低音域はやはりブレていたり。
2幕のマコ母とのシーンでの表情に、「ん~。」という印象を受けたりもしました。
多くの方がどう判断されるか判りませんが、私はここまでの頑張りは評価してあげたいです。
明日の千秋楽を観に行かれる方がどう感じられるか、気になります。
今日も野中デビルは、楽しませてくれました。
ピコの「みんなのために」までは、LKのスンラさんのスカーではないけれど、ダークな感じでグレパストリオやピコを見る視線が冷徹な印象で、口調もきつめでした。(笑)
ピコがパスポートの説明をしているとき、「あの意地悪な役人のおじさん」と言っているとき、自分を指差していました。
最近始まった「責任」の舞は、なかなかスムーズでした。
公演数を重ねていくと、さらに面白くなりそうです。
終わってみれば、なんと8公演も観ていました。
お見送りは、土曜のマチソワ2公演のため、かなり早く切り上げとなりました。
あべさんの手前まで来た時点で、有賀さんや亜早実ちゃん達は楽屋に戻り始めてました。
あべさんに「次の公演も楽しみにしています」と声を掛けられたので、私は満足でした。
土居さんにも一声かけたら、またまた笑顔でガッチリ握手をされました。
顔を覚えられたかな?
美南ちゃんも、いつもの笑顔で。
撤収途中の荒川さんが、誰だか判らずに握手をしている感じで、手を伸ばしてきてくれました。
結局、8月はソンダンと夢醒めに振り回された1ヶ月でした。
ピコ : 岡村美南 マコ : 土居愛実 マコの母 : あべゆき メソ : 大空卓鵬 デビル : 野中万寿夫 エンジェル : 有賀光一 ヤクザ : 金久 烈 暴走族 : 坂本 剛 部長 : 菊池 正 老人 : 山口嘉三 老婦人 : 佐和由梨 夢の配達人 : 荒川 務 | |
【男性アンサンブル】 川野 翔 一色龍次郎 佐野隼平 前田員範 野口雅史 練子隼人 政所和行 |
【女性アンサンブル】 大橋里砂 濱田恵里子 岸田実保 豊永晴加 蒼井 蘭 小澤真琴 森田真代 平井佑季 石井亜早実 志賀ひかる 守山ちひろ |
イベントに参加をしたくて、突発しました。
昨日マコが土居さんとのダブルになり今日はどちらになるか心配しましたが、心配をよそにはるちゃんが熱演していました。
特に、2幕の母とのシーンは凄かったです。
あべさんの母も感情が凄く込められていて、はるちゃんも泣いていたようでした。
今日はおチビさんが多かったのですが、やりたい放題な野中さんに笑い声が響いていました。
お見送りは、あべさん、はるちゃん、美南ちゃん、荒川さんのお決まりコースでした。
オフステージイベントです。
MCは、有賀さん
回答者は、荒川さん、美南ちゃん、豊永晴加さん、岸田実保さんの4名です。
今回のイベントは、結局参加者の質問に出演者が回答するだけでした。
Q1. 四季の作品でお気に入りの曲、四季意外でお気に入りの曲は?
荒川:難しい問題で、好きな歌は歌えなくなるそうです。
四季では、愛をありがとう。
四季以外では、太陽の日曜日だそうです。
(笑)
美南:愛した日々に悔いはない
初舞台は、本当はコーラスラインのトリシアだったそうですが、結局出演
は叶わなかったそうです。
四季以外は、ノラ・ジョーンズの Come Away With Me。
豊永:愛をありがとう
四季入団のきかっけだったそうです。
四季以外は、木村カエラさんのバタフライだそうです。
岸田:サークル・オブ・ライフ、He Lives in You
ライオンキングを小学4年の時に時に観劇したのが入団のきっかけだそ
うで、ライオンキング初日は泣きながらガゼルを演じたそうです。
四季以外は、大のディズニーファンだそうです。
サザン・オールスターズの真夏の果実だそうです。
Q2. 1日だけ生まれ変われるなら誰?
荒川:犬
喋らない犬でも、目を見ていると気持ちがわるので、犬になって他の犬と
話をしてみたいそうです。
美南:男性になってみたい。髪は坊主頭にしてみたい。
豊永:イルカ。
イルカのように泳ぎたいそうです。
岸田:美南ちゃん。
憧れの存在だそうです。
美南ちゃんから「得はないですよ。」と一言。
岸田さんから美南ちゃんに「私になってみませんか?」には、「結構で
す。」と即答していました。
Q3. 同じ演目で色々な役を演じ分けるために努力・心がけは?
該当者は、荒川さん、有賀さん。
荒川:四季の場合は、四季のメソッドに従って進めること。
自分が役を演じようとしないことと、言葉を一生懸命伝えることに徹する
ことだそうです。
俳優が演じ分けなくても、俳優がそれを心がけることにより観客が受け取
ってくれるものだと思うとのことでした。
メソとエンジェルを演じる有賀さんも、同様だそうです。
結果的に違いを感じたことはあっても、演じ分けようという意識はないそ
うです。
Q4. 四季に入団して良かったこと、苦労したことは?
岸田:良:夢が叶い、観客が喜んでくれること。
大変:毎日が大変。(入団3年目)
豊永:良:お見送りの時等での喜ぶ顔。
大変:稽古。丁寧に稽古を積み重ねること。
(入団半年で、今回が初舞台。年齢は美南ちゃんと同い年だそうです。)
美南:良:方法論があり、全員のベクトルが一致している事。
大変:ロングランでの、コンディションの維持が大変。
荒川:良:舞台に専念していける環境があることだそうです。
大変:裏返しの厳しさ。
声は、僅かな差で出たり出なかったりするそうです。
役と自分自身あるいは、年齢と共に生きている事。
芸は一気に伸びることもあるが、基本は1mm1mmの積み重ねで自
分の肉体に刻むものなので、忍耐と情熱を持続するのが大変であ
り、幸せでもあるそうです。
Q5. 夢か醒めた夢ならではの苦労話など?
有賀:ロビパフォ、遊園地の諸々などかな?
荒川:配達人はネタバレしないようにこっそり演じていると、周囲から小声で
「荒川さん?」と聴かれることあるけれども、答えようがないことだそうで
す。
有賀:カーテンが開いた瞬間に「あっ、有賀さんだ!」と言われると、対応に苦
慮するそうです。
美南:思わず泣かされるシーンが多く涙が溢れてくるが、きちんと歌わなくては
ならないこと。
岸田:ロビパフォと言いかけたとき、有賀さんと2人で「ナイショにしといた方
が良いかな?」でごまかしてました。
豊永:輪投げ。
最初は、全然飛ばなくて困ったそうで、ずっと練習を繰り返していたそう
です。
Q6. 出てみたい作品や、やりたい役は?
荒川:口にしてしまうと回ってこない気がするので、言わない方がいいというこ
とで終わってしまいました。
1人練習をしているとやりたい役に限って回ってこないということで、
美南ちゃんも話していました。
Q7. ステージ前に必ずすることは?
有賀:霊界空港のセットが出てくるとき、デビルに挨拶。
デビルは地獄の門に、エンジェルは天国の門に礼をしているそうです。
無事故祈願だそうです。
岸田:ジンクスを持たないようにしているそうです。
豊永:遊園地のシーンでアーチワゴンを回す前に、岸田さんとガッツポーズをし
ているそうです。
Q8. 夢の配達人に会えたら、どんな夢を見せて貰いたいか?
荒川:宝くじ当選や物に変えられるなどの、非現実的な夢。
美南:幽霊の世界に行ってみたい。霊感が全くないため。
荒川さんから、全国公演の時のホテルでの話がチラッと紹介されました。
美南:四季の演目の開幕前には、舞台でお祓いをするそうです。
クリスチャンの方は頭を下げているそうですが、キャッツの時に滑り台を
禿げたおじさんが滑っているのを見たことがあるというのを聴いた事があ
るそうです。
Q9. お気に入りの場面は?
荒川:愛をありがとう
美南:ラスト。何も無い舞台で照明と歌だけで演じる事。
豊永:遊園地
岸田:カーテンコール
以上で、終了です。
ピコ : 岡村美南 マコ : 笠松はる マコの母 : あべゆき メソ : 大空卓鵬 デビル : 野中万寿夫 エンジェル : 有賀光一 ヤクザ : 金久 烈 暴走族 : 坂本 剛 部長 : 菊池 正 老人 : 山口嘉三 老婦人 : 佐和由梨 夢の配達人 : 荒川 務 | |
【男性アンサンブル】 川野 翔 一色龍次郎 佐野隼平 前田員範 野口雅史 練子隼人 政所和行 |
【女性アンサンブル】 大橋里砂 濱田恵里子 岸田実保 豊永晴加 蒼井 蘭 小澤真琴 森田真代 平井佑季 石井亜早実 志賀ひかる 守山ちひろ |
先週末の不完全燃焼を解消したい思いと、久しぶりの舞台に立ったはるちゃんのマコを観たくて夢から醒めた夢を観てきました。
夏休みも終盤に入ったこともあるのか、客席にはネイビーのクッションが目立つものの、後方は赤い色も目立っていました。
今日の席は上手の通路脇の前方のため、配達人の美声やマコの表情も良く見えるので、楽しみです。
前回と変わっているのは、配達人が荒川さんから道口さんに戻っていることと、マコが土居さんからはるちゃんに変わっていることです。
で、注目のはるちゃんです。
遊園地シーンが終わり、暗転の後にピコが走り込んでくると、ピアノの前に座っています。
ピコに声を掛けられて振り返ったマコに、思わずドキッとしてしまいました。
ライティングの影響もあるのですが、頬骨が目立って、本当に幽霊なのでは?とさえ思えてしまいました。
通常のライティングではさほど気になりませんが、やはり以前よりもホッソリしています。
歌声は、いつも通りのソプラノが美しいです。
あべさんの母とのデュエットも、心地よく響いています。
マコの歌声に、思わず涙が溢れてきました。
気付けば、周囲の客席からも涙している方が多いのが判りました。
台詞回しも自然で、少女のあどけなさや、母への悲しみなど、表情がとっても良いです。
ピコの「お化けとか幽霊は嫌い?」に「いいえ、好きよ。」と言いながら微笑でいるんですね。
変な話ですが、マコでいるために登場シーンが少ないのが、残念に思えてなりませんでした。
はるちゃんのマコを観て、あらためて土居さんや吉田さんには頑張らねばと感じさせられました。
2週間前と比べて変わっているのが、野中さんのデビル。
ますます、ベテランの味を発揮しています。
子供だけでなく大人達からも、度々大きな笑いが起こってました。
終わってみれば、いつも以上に時間が短く感じながら、いつも以上に泣かされました。
お見送りの時に、あべさん、はるちゃん、美南ちゃんと握手することができました。
私にとって、3月から智恵さんと共にはるちゃの姿を観る事ができず心配をしていました。
6月のオペラ座千秋楽前に少しだけクリスティーヌでステージに立ちましたが、その後観ていなかったので、久しぶりの元気な姿は嬉しかったです。
握手をした時に、思わず「お帰りなさい」と声を掛けてしまいました。
短い時間でしたが、言葉も交わせ、笑顔にホッとしました。
美南ちゃんには、月曜のNHK-FM横浜で放送されたFMサウンド★クルーズの件を話したら、テレ気味の笑顔を見せてくれました。
今日のキャストでもう一度観たい、そう思わせる良い舞台でした。
※帰宅してからキャストチェックをしていたら、夢の配達人が道口さんと荒川さんのダブルになっていました。
前回追補をいただいたのですが、荒川さんが含まれていませんでした。
プログラム自体が更新されたのかと思いながら、今日あらためていただいたものには、無事に掲載されていました。
ピコ : 岡村美南 マコ : 笠松はる マコの母 : あべゆき メソ : 大空卓鵬 デビル : 野中万寿夫 エンジェル : 有賀光一 ヤクザ : 金久 烈 暴走族 : 坂本 剛 部長 : 菊池 正 老人 : 山口嘉三 老婦人 : 佐和由梨 夢の配達人 : 道口瑞之 |
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【男性アンサンブル】 川野 翔 一色龍次郎 佐野隼平 前田員範 野口雅史 練子隼人 政所和行 |
【女性アンサンブル】 大橋里砂 濱田恵里子 岸田実保 豊永晴加 蒼井 蘭 小澤真琴 森田真代 平井佑季 石井亜早実 志賀ひかる 守山ちひろ |